創作小説部屋・半勃ち



 部屋を出る

この部屋のアドレス:017 Top-notch 3, City Center, METROPOLE21

この部屋のオーナー:(クリックするとメールが出せます)
HTMLタグの使用:有効  最大メッセージ数:150件

<オーナーのメッセージ>
アクセスしていただきありがとうございます。

SM系の創作小説部屋「半勃ち」の専用掲示板です。
50過ぎたジイさんが、コツコツ、ホソボソと書いた駄文ですが、
お時間があれば、ぜひ本サイトSM系の創作小説部屋「半勃ち」お訪ねください。

また、ここに書いている小説等につきましては、著作権は半勃郎が持っております。
転載、コピー等は、厳にお断りいたします。

小説を読まれた後の感想、提案、誤字、脱字、設定ミス等を発見された際は
ぜひご教示ください。

SM歴30年を超え、フィスト歴25年を超えました。SMやフィスト、その他の
プレイについて、盛り上がれればと思います。
ぜひぜひ、みなさんの書き込みをお待ちしております。

創作小説・半勃ち(PC版)を見る

創作小説・半勃ち(携帯版)を見る

携帯用掲示板を見る


オーナーコマンド(この部屋のオーナー以外は使用できません)

パスワード:       


この掲示板は18歳以上のゲイまたはバイの男性が利用することを前提にしています。それ以外の方のご利用や、援助交際を求める内容の書き込み、宣伝行為は固くお断りいたします。

ペンネーム: メールアドレス:(省略可、スパム対策済み)
タイトル: 削除パスワード:(後で削除するときに使用)

メッセージ:(一度も改行せずに書き込むと自動改行されます)



或る一夜について 投稿者:男好男(11月7日(木)04時28分47秒)
半勃郎さま
ずっと以前にこちらに投稿させていただいた「或る一夜」の続編をpixivにアップいたしました。
こちらにも投稿させていただければと思ったのですが、なぜかワードで作った原稿をコピペできなかったため、このようなご報告だけとなったこと申し訳ございません。
私が初めて書いたエロ文章が「或る一夜」で、それを初めて人前に出させていただいたのがこちらの掲示板でしたので、いろいろと感慨もあり、せめてお知り置きだけでもいただければと思った次第です。
このような宣伝まがいの投稿、もしご不快にお思いでしたら、お手数をおかけして申し訳ございませんが、どうか削除下さい。

昔話6 投稿者:あるある(10月4日(金)09時28分08秒)
『愛することや死すことは美しくすぎて絵にならない。』
寺田くんの短ランの内側に施された刺繍である。
寺田くんは後輩に呼び捨てされようが何ら気にする様子もなく、臆することもなく、
以前のままの透かしたイケメンの極ヤンキー寺田くんに戻りました。

寺田くんが3年になり、新1年が入ってきました。
おそらく1年は、3年の金髪メッシュ短ラン袴ボンタンの極ヤンキースタイル寺田くんにビビったはずです。

しかし、寺田くんが卒業するころには、1年の中にも『てらだ』と3年の寺田くんに対し、
直接、呼び捨てで呼ぶ奴もいました。それに対しても寺田くんは当たり前のように受け入れている様子で、
何ら気にする様子もありませんでした。

まさに寺田くんは卒業まで、ヤンキーを貫き通しました。男を貫き通しました。笑


昔話5 投稿者:あるある(9月30日(月)11時14分27秒)
寺田くんはアリババチンポしゃぶり事件以来は頭頂部分の頭髪も生やしました。
以前のすかしたイケメンヤンキーの寺田くんにもどりました。
ただ、以前と変わったことは、全金髪だった寺田くんが逆モヒカンの部分のみの
金髪で頭頂部分とサイド部分は黒髪という、髪になりました。
寺田くんは卒業までその金髪メッシュの極ヤンキースタイルの髪になりました。

ただ、アリババ事件以来、1年からも『てらだ』と呼び捨てで呼ばれるようになりました。

昔話4 投稿者:あるある(9月30日(月)11時06分03秒)
寺田くんは袴のようなズボンからフル勃起したチンポを出して、
真剣な表情でチンポをシゴイて皆の前でセンズリを披露しました。
アリババのようなグロテスクなチンポではなくて、寺田くんの
チンポは形が良くて綺麗なチンポでした。

寺田くんはチンポをシゴキながら3年生の飯田さんの前で立ちとまると、

「飯田さんいきまーす。」
と言いながら飯田さんの前で射精しました。

大爆笑。本当に1年から3年まで大爆笑でした。
しかし飯田さんだけは、激怒で激高したようにブチ切れて顔を真っ赤にしていました。

「ウゲぇ、、」

飯田さんは寺田くんの腹に蹴りを入れて寺田くんはうずくまりました。

3年生の飯田さんは下級生の挨拶に対して返事してくれるような先輩で、
やんちゃグループでありながらも、優しそうな雰囲気の先輩でした。
そんな飯田さんが激高して激怒してうずくまる寺田くんを蹴り上げました。

昔話3 投稿者:あるある(9月29日(日)17時22分23秒)
「飲めよー」
3年生が言いました。

寺田君は顔面と頭にアリババの精液を付けたまま、
口内に出されたアリババの精液をゴクリと飲み込んで、
あまりにも不味かったのかビックリしたように目を見開いて
苦しそうな顔でしたが大丈夫そうでした。

「寺田、今からボコられるか、タイマン張るか、どっちがいい?」
3年生が言うと、寺田君は憔悴したように顔を青ざめてさせました。
が、寺田君はタイマンを選びました。

寺田君は集まっていた3年生の中からタイマンを張る3年生を選ぶことが
許されました。

寺田君は皆の前でセンズリをこきながら射精しそうになったら、
タイマンを張りたい3年生の前に移動して、その3年生の名前を呼びながら
射精すれば、その3年生とタイマンが張れるのです。

集団リンチかタイマンか、どちらかの選択をせまられ寺田君はタイマンを選んだのです。

寺田君は真剣な表情に顔を一変させてチンポを出してセンズリをはじめました。
アリババの精液を顔と頭につけたままの憔悴したような寺田君が一変して、
真剣な表情とアホなセンズリ姿が面白くて1年もゲラゲラ笑っていました。

寺田君はエロ本を見ることも許されず妄想だけでセンズリをかかなければなりませんでした。
寺田君は妄想だけでチンポをフル勃起させてセンズリを披露しました。

大爆笑でした。


昔話2 投稿者:あるある(9月16日(月)09時13分45秒)
アリババは本当に不潔な感じで不良という感じではないのですが、
ただ上級生の指示に従わざるおえない状況です。
アリババが寺田君の前に出ていくと、寺田君がその場にしゃがみました。
寺田君がしゃがんだことで、これからリアルに寺田君がアリババのチンポをしゃぶることが
想像できて生徒から笑いがおきました。

そして集まった生徒たちに囲まれたアリババが寺田君の前でチンポを出すと、ドッと爆笑が起こりました。
アリババのチンポはスッポリ皮が被っていてアリババの顔や外見と同様に、見るからに汚らしいチンポ
だったのです。期待を裏切らないアリババのチンポの汚らしさに爆笑が起こったのです。

「しゃぶれー」
3年生が言うと、金髪逆モヒカンのヤンキー寺田君はなんの躊躇をすることもなく
アリババの汚らしいチンポを咥えてしゃぶりはじめました。
大爆笑です。代わる代わる寺田君とアリババを取り囲んで爆笑です。

アリババはエロ本を見ながら寺田君にチンポをしゃぶらせていると
すぐにチンポが膨らみギンギンになりました。
ヤンキーの寺田君がそのチンポを丁寧にしゃぶっているのです。
ポラロイドカメラで撮影もされ大爆笑でした。

その時でした。アリババは
「やべー気持ちいいーマジで女より上手っすよー」と
心底から気持ちよさそうに言ったのです。

アリババは1年でありながら経験があることで有名な奴でした。
金持ちボンボンのアリババは高1でソープランドに行っているという全生徒が知っている武勇をほこる
やつでもありました。
なのでアリババが言い放った言葉は説得力も帯びており、皆、腹を抱えて笑いました。

ヤンキーのイケメン寺田君がフル勃起した後輩のチンポをAV女優さながらにしゃぶっているのです。

アリババはエロ本を見ながら
「ああ、いくーーー!」っと馬鹿デカイ声で言うと、寺田君の口にチンポをぶちこんだまま
射精してるのか?と思っているとアリババは寺田君の口からチンポを引き抜いて扱いて
寺田君の顔に射精しました。アリババは口の中にも射精しており、綺麗に剃り上げた頭上部にも精液がかかりました。

大爆笑でした。

ありがとうございます 投稿者:半勃郎(9月8日(日)23時34分04秒)
あるあるさん、ある地方の昔話をアップしてくださり、ありがとうございます。
続きをお願いします。
男好男さん、お久しぶりです。
ずっとアクセスしていただいていたんですね。ありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。

素晴らしい! 投稿者:男好男(9月6日(金)00時54分52秒)
半勃郎さまの新作が掲載されていらっしゃって感激いたしました。どのような形であれ、作品をご発表いただけること、しみじみと嬉しく思います。今後ともどうかお元気でお過ごしください。

ある地方の昔話1(フィクション) 投稿者:あるある(9月3日(火)10時26分06秒)
むかしむかしの話である。
ヤンキー高校生「寺田くん」の話である。
寺田くんは2年でハカマかと思うような極太の学生ズボンと短ランが特徴で
とても目立つ存在で寺田くんから呼び出しを喰らった1年もいました。

寺田君はすかした感じで、スラッとしたイケメンヤンキーの帰宅部でしたが、
外見とは裏腹に中学時代は柔道部に所属していたという情報もあって、
それなりに恐れられていました。

ある日、寺田君はいつものように極太ズボンと短ランでしたが、顔の一部に
青アザを作っていました。
その数日後でした。寺田君は極太ズボン短ランでしたが、顔がアンパンマンみたいに
膨らみボコボコなのです。
そしてなにより自慢であったであろう金髪が綺麗な逆モヒカンになっていました。

寺田君は学校を休むことなく登校を続けて顔の傷も完治してイケメンの顔に戻ったのですが、
頭は毎日剃っているようで綺麗な逆モヒカンのままでした。

ある日。1年から3年までのやんちゃぽい生徒などが集められました。
50人以上いたかもしれません。逆モヒカンの寺田君を中心に囲むように自然と集まりました。

「よし、これから寺田がアリババのチンポをしゃぶる。」
3年が言いました。

アリババとは1年の奴で顔からして見るからに不潔で、肩くらいまであるギトギトの汚らしい髪が
不快な奴です。

応援ありがとうございます。 投稿者:半勃郎(8月27日(火)13時52分41秒)
全然、更新も新しいものを書くこともなく来ましたが、応援ありがとうございます。
PIXIVに書くことも検討してみます。
自分のサイトを持つのは、結構、シンドいことなので……。
ただ、今後新しいものが書けるのか、自信ないですね〜
なかなかいいアイデアといいますか、素材といいますか、そんなものが頭の中に
思い浮かばないと書けないんで……。
やはり、恋愛しないとダメなんですかねえ〜
いつ更新できるか分かりませんが、その時はまた応援の方、よろしくお願いします。

嬉しい! 投稿者:薄明ファン(8月25日(日)01時49分42秒)
また半勃郎さんの小説が読めて感無量です、もう更新はされないものかと思っていましたので、ピクシブに移されるのは良い考えだと思います、あちらのサイトは作品を投稿、保管するのにむいていますので。
今後もご健勝である事を願っています。

PDFで 投稿者:半勃郎(8月19日(月)12時05分04秒)
「やましい優しさ」をこの掲示板に上げましたが、PDFにても送付させていただくことができます。
A5判縦書きで、183ページです。容量は1.04MBです。
ご希望の方は、半勃郎までメールください。タイトルPDFとだけ書いてください。
PIXIVとかに移そうかと思いましたが、取りあえずはPDFだけにしておきます。
では……

ご沙汰してます 投稿者:半勃郎(8月19日(月)10時17分44秒)
 ご無沙汰しております。
 みなさんがここに書いていただいたのを拝見させていただきながら、
私も刺戟され、お盆休みに〈駄作〉〈駄文〉を書かせてもらいました(笑)
 何年振りかで書いたので、本当に嘲笑されるかも知れませんが、まだ
健在だということを、自ら証明しておかないと……と、思いまして。
 さて、書こうとしましたが、ここの掲示板、初期の設定より変更され
てまして、全文を一挙にあげられないものですから、CLUB21に問い合わ
せましたら、以下のような返事をいただきました。
 今後、小説等をアップされる際のご参考にしていただきたく、ここに
転載させていただきます。

お問い合わせ、ありがとうございました。
この度は文字数制限の件でご迷惑をお掛けし、申し訳ございません。
さっそく確認しましたところ、現在最大文字数は20,000文字(全角で
10,000文字)に設定されておりました。以前は無制限でしたが、数年
前から非常に長文の迷惑投稿が繰り返されるようになり、通常の投稿
が見づらくなったり、サーバーに負荷が掛かったりするようになった
ため、このような制限を加えました。10,000文字ですと、400字詰め
原稿用紙で25枚分に相当しますので、小説等で長文の投稿をされる方
も章で区切っていただけば、あまりご不便をお掛けすることなくお使
いいただけると考えたのですが、お困りのようでお詫びいたします。
最大文字数の増加につきましては、以上のような理由により慎重に実
施したいと考えておりますが、何文字まで増やせばあまりご不自由な
くご投稿いただけるか大まかな目安を教えていただければ検討いたし
ますので、お知らせいただければ幸いです。
それでは、今後ともよろしくお願いいたします。

引用は以上です。

そこで私の文も、いくつもの章とかに分けさせていただいております。
では、また……今後ともよろしくお願いします。

やましい優しさ1−1 投稿者:半勃郎(8月19日(月)10時16分49秒)
第一章1

「アツシ、そんなに俺のチンポ、旨えのか? おお。そこ、きくぅッ!」
「コウちゃんの、最高なんだよ。このデッカいのが……」
 ピチャ、ピチャ……ジュブ、ジュグ……。
 自動車整備工場の二階の着替え室に卑猥な音が響き渡る。ここは社長を
含めて俺と篤志の三人しかいねえ小せえ町工場。篤志は俺より三つ下の後輩。
しかも、ゲイときてる。
 一ヶ月ほど前、俺のトランクスの臭いを嗅ぎながら、この着替え室で
センズリを掻いていたのを見つけた俺に、篤志は自分はゲイだと告白した。
そして、俺のを一度でいいから「しゃぶらせてくれ」と頼んで来た時には、
ちょっと引いてしまったが、あまりにも執拗に何度も頼むんで、
根負けしてしゃぶらせたのが始まり。それ以来、篤志の口技に
ハマッてしまって、篤志を上手く挑発してはしゃぶらせているってわけ。
(やっぱ、ゲイの奴ってえのは、男同士でヤり馴れてるから巧いのかな?)
 フェラなんて、結婚して二年半になるが、ヨメさんにもヤって
もらったことなんかねえ。と、言うか、ヨメさん、あんまり夜の方は
好きじゃないから、俺はせっせと風呂場で一人で処理するしかない毎日だけど……。
(まあ、カミさんも時々手でイカせてくれるけど、正直、あんまり気持ちよくない)
 篤志の舌の遣い方と来たら、それは腰が蕩けるほど気持ちいい。
「アツシ、イクぞ。今日も飲むか?」
 腰を思い切り突き出すと、篤志を嘔吐かせ、射精間近だと伝える。
「コウちゃん、くれよ! 思いっきり濃いやつを!」
 俺のものを一旦外に出すと、また咥え込んで、バキュームフェラってえのを
してくる。俺の腰が蕩けるように熱くなり、チンポの奥が膨らんで弾けた。
(ガマンできねえッ!)
「おおッ、イクぞ! ガマンできねえ!」
「うぅッ……」
 俺の吐き出すザーメンを旨そうに飲み啜る篤志。
篤志にフェラしてもらう前までは、バキュームフェラっていう言葉も知らなかった。
(ホント、俺も変態なのかもな)
 そう思うが、ヨメさん、二人目の出産のため、実家に帰って一ヶ月。
俺の性欲は溜まる一方だ。その性欲を処理してくれるのは篤志しかいねえ。
(まあ、ヨメさんが実家に帰る前から性欲は溜まりっぱなしだが……)
 盆休みの四日間と土日の休みを除いては、この一ヶ月間、毎日、仕事が
終わってからこの着替え室で篤志が処理してくれている。もし、篤志が
やってくれなきゃあ、俺は自分で処理するしかねえ。自分でシコッて出すなんて、
全く、味気ねえ。篤志は男だが、目を瞑りゃあ、そんなの関係ねえ。
それに篤志のフェラテクは、すげえ巧いときてるから癖になっちまって、
毎晩のように口を遣わせてもらっている。
 俺が盛大にイカせても、篤志はイッてないから、俺のものをまだ
舐め続けている。本音を言うと、もう一回イカせたいが、そうなると
俺までゲイになっちまいそうで、かろうじて一回きりでガマンしている。
「ふーっ、篤志、悪いな」
「いいよ。コウちゃんのを、こうやって咥えさせてもらってるだけで
幸せなんだから……」
「アツシは、どうやって処理してんだよ?」
「うん、部屋に戻って、コウちゃんのチンポを思い出しながら、
手でシコるんだよ」
「へぇーっ。悪いな。オレ、何にも出来なくて……」
「いいよ、そんなこと気にしないで……」
「でもよ、俺のこの余り余ったザーメン、買ってくれる奴いねえかな。
毎晩、アツシの口ばっかじゃ勿体ねえよな」
「なに、それ? 俺の口じゃ不満? それに、コウちゃん、そんなに
金に困ってるの?」
「だって、あと三ヶ月すりゃあ、二人目が生まれんだぜ。今の給料で
一家三人食っていくにゃあ足んねえんだよ。それに、俺が売れるもんといやあ、
ザーメンしかねえじゃねえか。どっかに精子バンクってえのがあるんだよな。
そこで買ってくんねえかな」
「はは、それは無理っていうもんだよ。精子売れんのは、頭のいい医学部の
学生とか聞いたことあるぜ。俺たちのじゃあ、買う奴いねえってえの!」
「そうだよな」
 俺はツナギを脱ぎ捨て、トランクスとジーンズを穿くと、Tシャツを着て、
帰る素振りを見せ、篤志に終わりだと暗に告げる。出すもん出したら、
もう篤志には用はねえ。後は、家でもう一発だ。
(ヨメさんいない時は、いっくらでも自由にセンズリできるからな……)
「そんなに金に困ってるなら、身体、売ったら?」
 着替えようとしていた篤志が、いきなり俺の方を向いて言う。
「はあ? 男の俺が売れるわけねえだろうが!」
「いやあ、それが売れるんだよな。これ、見て!」
 そう言って、篤志が見せてくれたスマホには、〈俺の身体売ります。
誰か買ってください〉と書かれた文があった。
「こうやって書き込めば、買ってくれる奴もいるんだよ」
「なんだ、これ?」
「ゲイの出会い系の掲示板だよ。若い奴がこうやって書き込んで、
身体を売ってる奴って、結構多いんだよ」
「へぇーっ! それで、いくらもらえるんだ?」
「うん、ちょっと待って……」
 篤志は指でスマホの画面を操作し始めた。
「コイツ、十八歳だけど、フェラで一万。ケツを掘って二万だって」
「ふーん、でも、若い奴じゃねえと売れねえんだろ?」
「はは、それがゲイの世界って、ただ若いからって売れるとは限らないんだな。
ノンケで男っぽい奴は人気があるんだ。あっ! ノンケって、コウちゃんみたいに
ゲイの気がない人のことね。どう? やってみる?」
「そのフェラ一万って、俺がしゃぶるのか?」
「ちがうよ。しゃぶらせて一万ってのもあるし、しゃぶってやって
一万っていうのもあるんだよ。はっきり書いておけば、しゃぶらないで済むだろ?」
「ふーん。そんなもんかあ! アツシもそうやって男を買ったことがあんのか?」
「俺が、そんな金、あるわけないだろう! 出来れば売る方にまわりたいけど、
俺のこの身体じゃ売れないだろうしな。それに、これ見て。チンポのサイズを
書いてる奴、多いだろ? デカい方が喜ばれるんだよ。それと、ここ。
バックOKってのは、後ろを掘ったり掘られたりがOKってことだよ」
 スマホの画面をまた俺の方に向けて、その書き込みを見せてきた。
「ふーん、この数字って、背と体重、それにチンポのサイズのことかぁ?」
「うん。この辺も大事だけど、もっと大事なのは〈雄っぽい〉ってことかな」
「なんだ、その〈雄っぽい〉ってえのは?」
「コウちゃん、刺青彫ってるだろ? だったら雄っぽさ満点なんだよね」
「俺の刺青!? ヨメさん、気持ち悪いって言って、いっつもシャツ着て
刺青を隠さねえと、ヤらしてもらえねえんだけどな」
「でも、刺青って、ゲイにはモテるんだよ。性欲が強そうというか、
精力溢れてるように見えるだろ?」
「ふーん、そんなもんかなあ。まあ、俺は性欲は強いし、精力だって
溢れてるけどな。でも、性欲強過ぎて、ヨメさんに嫌われてるんだぜ」
「だったら、余計いいじゃん。どう、コウちゃんも書いてみる?」
「面倒くせえな。それに、どう書きゃあいいのか分かんねえし」
「じゃあ、こうしない? 俺がコウちゃんの代わりに書く。そして、途中まで
俺が交渉するから、上手くいったらその金の一割を俺にくれるってえのは?」
 着替え終わったけど、家に帰ったって誰もいねえ。やることといゃあ、
もう一発自分でセンズるだけ。でも、それなら五分もありゃあ充分だ。
 一ヶ月前までなら、こんな無駄話なんかしねえで、さっさと家に帰って、
二歳になるガキと遊ぶ方がよかったが、一ヶ月前から俺は独身生活に
戻っちまってる。部屋に帰って、ガキの遊んでたオモチャなんか見てると、
無性に寂しくなる。だから、今夜はまだ篤志につき合って、
ここで無駄話をしててもいいかなと思っていた。
「ねえ、コウちゃん、どう? 俺が全部お膳立てしてやるから、
コウちゃんは身ひとつで相手のとこへ行って、一発、ヤッて、
金もらって帰ってくる。もらった金の中から一割を俺にくれる。
それでやってみない?」
「そうだな……」
 篤志が全部お膳立てしてくれて、俺がしゃぶらせ、それで篤志に千円、
俺が九千円か……。
(結構、楽に稼げるもんだなあ……)
「でも、ケツ、掘った方が金になるんだろ?」
 ちょっと欲を丸出しにして俺は篤志に訊く。
「そりゃあそうだよ。二万とか三万にはなるよ」
「そうか。でも、俺、ケツなんか掘ったことねえしな」
(いくら金がもらえるとは言ってもなあ。ケツは汚えよな)
「女の穴と一緒だよ。いや、女のより男のケツの方が気持ちいいって
言うやつもいるくらいだよ」
(女の穴と同じだと言われてもなあ……)
「そうなんか? でも、糞がついたら……」
「そんな幻滅するようなこと言わないでよ。ケツを掘られる奴は、
必ず浣腸して来てるからケツんなかは綺麗なんだよ」
「へぇーっ! アツシは掘る方なのか? 掘られる方なのか?」
「俺? 俺はリバ。タチ寄りリバ!」
「なんだ、そのリバとか、タチとかってえのは?」
「リバはリバーシブルの略で、どっちもできるってこと。タチってえのは
掘る方。ウケってえのは、掘られる方。だから、タチ寄りリバってえのは、
掘る方が好きだけど、相手によっては、掘られてもいいってこと」
「そうなんだ。なら、試しに、俺が掘ってやるから、金、くれよ!」
「ははは、後輩から金取ろうっていうのかよ。コウちゃんので、
掘られるのは、すげえ興味あるけど、でも、そんなデカいのを入れられたら、
俺のケツ、壊れちゃいそうだな。見た感じ二十センチはあるだろ? 
それに太さだって、直径五センチはあると思うんだ。だから、俺には無理。
すごく遊んでて経験している連中には、悦ばれるチンポだと思うけどさ」
「ふーん、俺のって、そんなにデケえかな? ヨメさんも最初の頃は
痛がっていたけどな。子宮が壊れるとか言ってな」
「じゃあ、考えといて!」
「おう!」
 着替えの終わった篤志と一緒に外階段を下りた。
警備会社の設置した警報器のボタンを押すと、工場の前で別れた。
 コンビニに寄って弁当を買うと、自宅に戻って一人で飯を食った。
飯を食い終わった頃、ヨメさんからスマホに電話が入った。
「コウちゃん、浮気してんじゃないよね?」
「そんな金、どこにあんだよ!」
「お金なんかなくたって、浮気は出来るわよ。コウちゃんって、妙に
男独特の色気があるから、見る女が見たら、惹かれるものを覚えるのよ。
あたしがそうだったじゃない?」
「馬鹿言うんじゃねえよ! 男に色気なんかあるわけねえだろう!」
 そう言った途端、二歳になる息子、大翔に代わられてしまった。
「パッパ、パッパ」
 やっと言えるようになった〈パパ〉代わりの〈パッパ〉と呼ばれると、
胸が熱くなる。
(自分と血がつながってる奴がいるって、いいよな!)
 独身の時は、俺と血がつながっている子供は、絶対不幸だと思っていた。
結婚してからも、子供を持つのだけは、どうしてもイヤだった。
だから、ヨメさんの危険日だけは、自制して我慢していた。
それなのに、妊娠しやがった。
「安全日だと言ったから、ヤッたのに! どうしてなんだよ!」
 そう怒った俺に、ヨメさんのひと言。
「あら、あたし、子供ができる〈安全な日〉だと言ったのよ。
聞き違いしたのは、コウちゃんじゃない。産ませてくれないなら、
いいわよ。離婚するから……」
 そう言って荷物をまとめ始めたのに焦った俺は、結局、子供を産むことを
承諾するしかなかった。
 ピロン♪
 ヨメさんと子供との電話を切った途端、メッセージが入った。
篤志からで、URLが書かれていた。
それをクリックすると、掲示板に飛んだ。
〈二十六歳の短髪、既婚者で自動車整備士。百七十五、六十八、
P二十×五。毎日、力仕事で精力があり余っている。新しい家族のために
生活が苦しいんで、俺の身体、買ってくれる野郎募集。但し、全身に
刺青あるけど危ない奴じゃない。尺八させるの一万。ケツ掘り三万。
その他、要相談〉
 そこに書かれた文を見て、衝撃を受けた。
(もうこんなもんアップしたのかよ! これじゃあ、俺だって
バレちまうんじゃねえのか?)
 リリリン♪
 読み終わった時、篤志から電話がかかってきた。
「どう、コウちゃん? まずは、これで始めてみない?」
「だって、俺、まだ決めたわけじゃねえよ」
「そんなウジウジしてて。ヤッてみなきゃ分かんないでしょ?
 じゃあね。俺の別のメルアドで登録してあるから、返事が来たら、
また連絡するね。おやすみ」
 言いたいことだけ言うと、さっさとスマホ切りやがった。
(一ヶ月十人フェラさせたら十万か。もし、一ヶ月十人ケツ掘ったら
三十万か! 今の給料よりいいじゃねえか。でも、返事が来るとは
限らねえから、まっ、いいか)
 翌日、工場に行くと、篤志がニヤニヤしながら、着替え室で待っていた。
「五人から申し込みあった。でも、そのなかから候補は二人だけにしと
いた。毎晩、出かけたら奥さんにバレるじゃない? それにコウちゃん、
まだ素人だから、無難そうな二人にしたんだけど……。一人はフェラ、
もう一人はケツを掘って欲しいっていう人。この二人に決めていい?」
「えっ!」
「返事してもいいよね? 足あり、場所なしにしとくから、こっちから
向こうの指定した場所に出かけることになるけど……」
「ええっ!」
「二人とヤれば、とりあえず四万。俺が四千円。コウちゃんの取り分、
三万六千円。どう?」
「わかった。任せるよ」
 ふて腐れたように言うと、篤志の奴、さっさと返事を打っている。
「毎晩じゃ、奥さんにバレるから、取りあえず今夜はひとりにしゃぶら
せる。明後日の金曜日は、ケツを掘るっていうことでいいよね?」
 ニヤニヤ笑いながら訊いてくる。
「ああ、わかった。任せるよ」
「じゃあ、待ち合わせ場所には俺が運転して連れて行ってやるから、そ
れでいいね?」
「ああ、全部、任せるよ」
 俺はもうどうでもよくなった。さっさとツナギに着替えると、篤志を
残して階下の作業場に行った。
(今晩、見知らぬ男に俺のをしゃぶらせる!?)
 それを考えたら、何だか緊張してしまい、その日は最悪な一日になっ
てしまった。夜のことを意識すると、身体が身震いしてくる。トイレに
行って、俺のものを見たが、勃起する気配は全くない。
(もし勃たなかったら……)
 そう思うと余計に緊張してしまった。
「なあ、アツシ、もしも……もしもだよ。俺、勃起しなかったら、どう
したらいい?」
 社長に聞こえないように、篤志に囁くように訊いた。
「勃たないわけないじゃないっすか。相手は、熟練者っすよ。今夜は四
十代の男っすから……。それより簡単にイカさないようにしてください。
相手を愉しませること、忘れないようにお願いしますね」
「はあ?」
「いいっすか? まずは、コウちゃんのチンポを弄って愉しみたいでしょう?
そして、匂いを嗅いで昂奮したい。それと、先走りを啜って味わいたい。
最後に、口を目一杯開けて愉しむってえのがゲイってもんっすからね」
「ええっ!? フェラって、そんないろんな愉しみ方があんのかよ?」
「そりゃあそうっすよ。そして、最後の最後に、濃いのを口のなかに
噴き出される時の感触で、相手も手でシゴいてイクんっすから……」
「なら、俺は相手のは触んなくてもいいんだな?」
「もちろん。コウちゃんはノンケなんっすから。それと、チンポを出す
前に金をもらうこと忘れないでくださいよ。男は一回イッちゃうと、す
ぐに金の出し惜しみをするからね」
「わかったよ!」
 そう投げ捨てるように答えたけど、俺は半分〈心ここにあらず〉って
感じで、仕事のミスが重なった。それを篤志は何も言わずにニヤニヤ嗤
いながら、俺を手伝ってくれ、夕方六時には仕事が終わった。
 着替え室にあがり、俺はツナギの服を脱いで、Tシャツとジーンズに
着替えた。
「さて、今夜は〈桜東公園〉のトイレっす。アソコならこの時間、誰も
来ないっすからね。俺が運転して行きますから、助手席に乗ってくださ
い」
「ちょっと待てよ。シャワー浴びた方がいいんじゃねえか?」
「シャワーなんか浴びないでよ。汗臭くて小便臭い方が昂奮するんっす
から」
「えっ!? でも……」
(セックスの前にシャワーすんのは基本じゃねえのか?)
 俺にはゲイのことは全く分からねえ。
(まあ、篤志に全部任せとくか!)
 篤志の運転する車に乗ったが、ひと言も口を利けないほど緊張してい
た。
 指定された公園は、俺が住んでいる街から車で十五分の所にあった。
名前を聞いたことはあったが、行くのは初めてだった。
 篤志は駐車場に駐めると、地図をプリントした紙を出して説明してき
た。
(こんなのいつ用意したんだよ!)
「今ここ。この前の道を真っ直ぐ行って、野球グランドの脇のこのトイ
レ。個室は三つあるから、まず、コウちゃんが先に一番奥の個室に入っ
て待ってればいいんだ。ドアを三回ノックされたらドアを開けて、客が
中に入って来たら、まずはお金をもらこと。そして相手の前で、ゆっく
りファスナーを開けて、コウちゃんのチンポを出して、あとは相手に任
せればいいから。終わったら、一緒に飯食って帰ろう。今夜は俺が奢る
からさ」
 そう言われて、車からおりた途端、まだ残っている昼間の熱気が俺を
包んでくる。でも、俺の脚はガクガクと震え、胃が掴まれたような感覚
に陥っていた。
 相手がどんな奴かも分からねえで、俺のをしゃぶらせるって、ちょっ
と不安になってくる。
(まさか、俺のを噛み千切ったりなんかしねえよな?)
 そんなこと考えると、余計に不安になってくる。
 駐車場から遊歩道に入ると、遊歩道の左右は植樹され緑も多く、所々
にある外灯が遊歩道を明るく照らしている。
 園内の奥まったところに野球グランドが見えた。そして、その脇の公
衆トイレを目にした途端、また胃をぎゅっと掴まれたような気分になっ
た。怯え震える自分の気持ちを抱えたまま、怖ず怖ずと男子トイレに入
った。
 六つの小便器が並んでいる奥に三つの個室が見えた。蛍光灯で照らさ
れているトイレのなかには、誰もいないことが、俺をホッとさせた。
 篤志に言われたように三つ並んでいる個室の一番奥に入り込んで中を
見渡した。個室まで蛍光灯の明かりは届かないようで薄暗い。床はタイ
ルで敷き詰められ綺麗なのだが、壁には無数の卑猥な落書きが描かれて
いる。
 いざ個室に入ると、耳が研ぎ澄まされたようになり便器を洗い流す水
の音が、やけにうるさく聞こえた。心臓の音が、ドクドクと鳴っている。
 しばらくして、ドアを三回ノックする音が聞こえ、俺はドキッとなっ
た。心臓がバクバクと鳴っているのが、相手にまで聞こえちまうんじゃ
ねえかと焦った。
 鍵を外すとドアを開けた。黒っぽいジャージの上下にスニーカーの男
が、さっと個室に滑り込んできた。四十代前半で頭頂部が薄く、少し腹
が出ているその中年男は、俺の前に立った。
「いい男だね」
 スケベそうな声を出した。俺はどう答えていいか分からず、ただ目を
逸らして、壁の落書きを見ていた。
「じゃあ、まず、これ、約束のものを先に渡しとくね」
 男は馴れたようにそう言うと、折り畳んだ一万円札を差し出した。
(そうだ、先にもらっとくんだった)
 それを受け取りジーンズのポケットにねじり込むと、大きく息を吸っ
た。何だか、足が地面についていないような落ち着かない感じ。こんな
に緊張したの初めてだった。
「じゃあ、まず見せてもらおうか」
 中年男は俺の前にしゃがみ込むと、手を伸ばしファスナーの摘まみを
摘まんだ。
(勃つんだろうか?)
 それが一番心配だった。

やましい優しさ1−2 投稿者:半勃郎(8月19日(月)10時15分39秒)
第一章2

 ファスナーがゆっくり下ろされ、中年男の手がその隙間から
潜り込んできてトランクスの前を揉み込み始めた。俺の腰がビクンと跳ねたが、
あまりの緊張に俺のものは萎えきったままだ。
「ジーンズ、脱いでもらっていいかな?」
 俺は肯くとベルトを外した。中年男の手がジーンズをゆっくり下に
おろしてくる。
「おおッ、ホントに刺青、彫ってるんだ!?」
 太腿に彫られた刺青を掌で撫でてくる。俺は男の手に押されるように
壁に背をもたれさせた。
 ジーンズは膝のところで止まったままなのが気になって仕方ない。
もし、このままジーンズが床の上にずり落ちたら汚れてしまう。
こんな時でも、そんなことを考えていた。
 指先でトランクスの上から俺の股間をツンツンと突っつき、
ゆっくりと握り込んでくる。それでも俺のは勃つ気配がなく焦った。
「書き込み通り、大きいねえ。勃ったら、どのくらいの大きさに
なるんだろうね」
 そう言いながら、鼻先をトランクスの局部のところに持ってくると
臭いを嗅ぎ始めた。
「うーん、いい匂いだ。『仕事帰りのまま来てくれ』って言っといたのを
守ってくれたんだ。嬉しいなあ」
 トランクスの上から手で揉み込みながら、クンクンと鼻を鳴らすように
匂いを嗅がれると、あまりの恥ずかしさに俺の身体がかあーっと熱くなり、
心臓がまた激しく踊り出してくる。俺は顔を俯け、ニヤける中年男を
睨むように見ていた。
 壁に背をつけたままの俺の掌に汗が滲み始めている。
中年男の手悪戯に、俺のものは勃っていないのに、先走りを溢れさせ、
トランクスの前を濡らしている。
「おおっ、感じてくれてんだ。すごい染みだよ」
 トランクスの前の濡れ具合を指摘され、俺の恥ずかしさはどんどん
増していく。
「ねえ、上も見せてくれる?」
 中年男は立ち上がると、俺のTシャツの裾を捲ってくる。
「すごい。ホントに全身、刺青、彫ってるんだ!」
「やめてください」
 俺は捲り返されたTシャツを下におろした。
「ねえ、真っ裸になって見せてくれる? 追加料金を払うからさ」
 そう言うと、またポケットから一万円札を出して、俺に握らせた。
(ホントかよ? 裸見せるだけで、一万くれんのかよ!)
 俺は金に釣られて、自分でTシャツを脱いだ。中年男は、
膝で止まっていたジーンズと、まだ穿いたままのトランクスを脱がそうと
してくる。
俺は追加の一万円を思って、中年男に脱がされるままトイレのなかで
真っ裸になった。
 中年男は俺の脱いだ服を、きちんとドアフックにかけてくれる。
 真っ裸になった俺の心臓はドクンドクンと鳴りっぱなしで、脚を閉じ
股間を掌で覆って隠していた。
「すごいね! ホントに〈男〉って感じで、昂奮しちゃうよ。手を退かして、
ちゃんと見せてよ」
 俺の両手首を掴むと、グッと力を入れて脇に退かせる。
俺は掌を拳に変えて、男の目に自分の身体を曝した。
 中年男は俺の裸体を上から下まで、じっと見つめてくる。
そして、男の視線は、俺の股間を凝視したままになった。
 俺のものは、この中年男に見られていると思うと、なぜか少しずつ力が
漲り始めてしまっていた。
「すごいよ。すごい。流石、既婚者だけあって、真っ黒なチンポだね」
 中年男はまた俺の前にしゃがみ込んで、ジッと俺のものを観察してくる。
「うん、タマもデカいし、一杯、子種が詰まってそうだね」
 中年男の手が俺の睾丸をやんわりと包み込んでくると、ゆっくりと
揉み始めた。
(すげえ巧い)
 睾丸なんて男の急所。変に弄られたら、激痛が走る筈のなのに、
流石、男同士はどうすれば気持ちよくなるのか、それを心得た揉み方に、
すげえ快感を覚え昂奮した。
 俺のものから先走りが滲み出て半勃ちになった尿道口に水玉を作っている。
「おおッ、すごくイヤらしいチンポだね」
 水玉になっている汁を人指し指で掬い取られ亀頭に塗り広げられると、
俺のケツがキュッと窄まり、一気に勃起してしまい、中年男の眼前に
ピクピクと脈打つ竿を曝けだしていた。
 一気に勃起したことで、不安だった俺に、少し余裕が生まれた。
「うーん、いい匂いだ」
 中年男は俺のものから放つ臭いを胸の奥まで吸い込み、熱い息を
吹きかけてくる。息が亀頭にふりかかると、俺の頭が痺れ、
理性が溶けていくのが、はっきりわかる。
「じゃあ、味合わせてもらうかな」
 中年男の手が俺のものを握り締めた。途端にビクビクと脈打って、
もう射精したくて堪らなくなった。
 篤志の言っていた言葉を思い出した。
(まず弄って、匂いを嗅いで、先走りを味わうとかって、言ってたよな?)
 舌を少し覗かせた中年男は、ごくんと唾を呑むと、唇で俺のものを
咥えこんだ。その途端、俺の亀頭に焼き鏝のような熱さが広がった。
(うう、すげえ!)
 俺の腰がビクンと震えた。唇をエラに被せると、ソフトクリームでも
舐めるように唇を動かしてくる。
(おおッ!)
 ついさっきまで勃起しないんじゃないかと心配していたのが嘘のように、
唇の動きに合わせて何度も脈打ちして、すぐにも射精欲を掻き立てられた。
 中年男は噎せそうになりながら、俺のものを口の奥に埋めていく。
一度嘔吐いたと思ったら、俺のものを外に出した。
 ダラリと脇に下げていた俺の腕が掴まれ、その中年男の頭の上に
置くようにされた。
(そうか。無理矢理、咥えさせられているようにしたいのか?)
 そう思った俺は、中年男の髪が薄くなった頭を抱え込むようにして、
男の顔をゆっくりと動かした。
 中年男は再び亀頭に唇を押し当てると、今度は咥えこまず、
唇をほんの少し触れさせ、舌先でチロチロと鈴口を舐め始めた。
「うッ!」
 その舌遣いに、思わず呻き声をあげていた。
(篤志なんかより、よっぽど巧い!)
 舌先が鈴口に触れるたび、俺は全身を引き痙らせ太腿のつけ根の筋を
ピクンピクンと浮き立たせていた。
「おうっ……すげえ! すげえ、巧いっす!」
 思わず喘ぐような声を上げ、中年男の肩に両手を置き直していた。
「いい匂いだよ。それに我慢汁も美味い」
 男は何度も俺のものから口を離し、呻くように言うと、
またかぶりつくように俺のものに取りついてきて、ぱっくりと咥え込んだ。
唾液をまぶすように、喉の奥まで咥え込み、顔を前後に動かし、
唇と舌で俺のものを愛撫してきた。そして、滾ったように猛り勃つ俺のものを、
口のなかの粘膜に密着させ擦りたててくる。
「そんな風にされたら、イキそうになっちゃいますよ」
 俺は呻くように言う。
 睾丸が迫り上がってきている。それは確実に射精直前の現象だ。
それなのに中年男はチュパチュパと淫靡な音をたてながら、激しく
頭を振った。
(あう、溶ける!)
 骨が溶けて失くなってしまいそうな感覚と、全身が浮かび上がりそうな
感覚が襲ってくる。
「あうッ、イク、イク、イッちまう!」
(ああ、イッちまうぜ!)
 篤志に簡単にイカせるなって言われていたのに……。
「ああ、すごい我慢汁だ。それに精液も混ざっている」
「?」
 中年男は、イク直前に俺のものから口を離すと、引き痙る俺のものを
見つめながらニヤニヤと嗤っている。
それは絶妙なタイミングだった。
俺のものから溢れる我慢汁は、少し白濁しているが、まだ精液は出していない。
 中年男の掌が俺のエラを包み込むと、グリッと擦りたててきた。
「うぅ、あはっ!」
 俺の膝がガクッと揺れ、俺のものは何度も脈打ちトロトロの我慢汁を
吐き出している。その洩れ出る先走りを中年男の舌先がペロッと舐める。
「あっ、あうっ!」
 感電したように、俺はビクンと身体を引き痙らせた。その途端、
俺のチンポの先から、ドローッとした粘液が糸を引くように床に垂れ落ちた。
でも、それが精液でないのは、俺自身はっきり認識していた。
「少しは楽になった?」
「えっ!?」
 しゃがみ込んだまま俺の顔を見上げて、そう言う中年男の声に、
俺は戸惑ったままでいた。
「今のはね、前立腺液なんだよ。前立腺がシコり過ぎてたんじゃ、
ゆっくり愉しめないだろ? だから、まず前立腺液を出してあげたんだよ」
 中年男の言う意味がよく分からない。
 それでも中年男はピクピクと引き痙る俺のものに、また舌をねっとりと
絡めてきた。俺のものは、まだ猛り勃ったままピクピクと脈打っている。
壁につけたままの背から、すごい汗が噴き出してきて、Tシャツの背中から
壁までをじっとりと塗らしている。俺は腰をくねらせながら、
もう中年男の口戯に酔い痴れていた。
 中年男は一度俺のものを口から出した。俺のものは臍までつきそうに
勃起して裏筋を見せている。
舌先で裏筋をペロッと舐め、掌で睾丸を愛撫して、裏筋を尿道に沿って
ペロペロと舐め、俺のものを唾液まみれにすると、今度は舌先で
亀頭の括れた所をチロチロと刺戟してくる。
同時にシコシコと掌でエラを擦られると、またすぐに射精欲に駆られていく。
「ああ……はああ……」
 俺は中年男の舌戯に身を任せ、股間の情景に見入っていた。
中年男の口が大きく開けられ、また深々と呑み込まれていく。
「くうっ!」
 俺の声に、中年男は俺のものを咥え込んだまま、目を上に向け、
俺の反応を窺いながら、ゆったりとした首振りをまた始める。
「うっ……くう……」
 俺の膝がガクガクと揺れまくる。
 篤志に咥えられた時は、すぐにもイカせてしまうのに、中年男の口戯は、
俺をイカせることなく延々と哭かせ続けてくる。
(すげえ……こんなフェラがあんのかよ!)
「くっ、うう! 俺、もうっ」
 またすぐに射精直前まで持っていかれて、俺は潤んだ声で切なさを訴えた。
「いいよ。今度はイカせてあげる」
「うう、んっ、くうっ」
 俺の限界を察して、中年男はなおさらにフェラチオを加速させた。
「あっ、うっ! イクッ! ああッ!」
 俺のものからすごい勢いで精液が弾け飛んだ。二発三発四発と、
中年男の喉元めがけて白濁液を噴出させる。中年男は俺の吐き出す精液を
胃袋に収めていく。そして、尿道に残っている煮汁までも余すことなく搾り出し、
鈴口に滲んだ精液を丁寧に舌先で掬い取る。
(呑んだ? 初めて会った俺のを呑んだ!? 大丈夫かよ、このおっさん?)
「いっぱい出したね。これで少しは落ち着いた?」
 俺は肯くしかなかった。
 このおっさんの口戯はすごいと素直に思った。こんな強烈な快感があるなんて、
初めて教えられた気分だった。
すごい強烈な快感で、俺の全てを出し切った気分だったが、
俺のものはまだこの射精で満足している感じがしなかった。
 俺のものはまだ血潮を漲らせ、下腹部に貼りついている。
「すごいね。まだ大きいまんまだね」
 中年男は驚いたような顔をして、俺のものをまた握り締めてきた。
先端からは、白濁した滴が玉のように滲んでくる。
「もう一回イクかい?」
 中年男は上目遣いで俺の顔を見つめながら、ゆっくりとまた大きく
口を開いていった。
「ああっ……」
 中年男は俺のものをまた口内へと導き入れると、そのまま小さく頭を
前後に動かしながら、喉の奥に届くほど深く呑みこんでいく。
 俺は、口内深く埋まりいく自分のものを見つめていた。
中年男も、俺の顔を見上げながら、ゆっくりと頭を前後に動かしていった。
「おっ、おおぉ」
 一度イッたというのに、あまりに強烈な愉悦に顔を歪め、唇を噛み締める俺。
息が詰まりそうな快感に、俺は何度も息を喘がせた。
(これ、これが俺の求めていた快感!?)
 ふとそんな風に思えた。この男の舌の刺戟なら、何度でもイケる気がした。
 中年男は容赦なく、俺のものに吸いつきながら、激しく頭を前後させる。
「あぅ! ううぅ、イクッ!」
 数分前にイカせたというのに、俺の腰がビクンッと弾けるように
痙攣を起こした。
次の瞬間、また尿道を熱いものが駆け抜けていく。ドクッという感じで、
口のなかに熱い精液を迸らせた。俺のものは断続的に、中年男の口のなかで
脈打ちし、そのたびに、こってりとした粘液を吐きだしていた。
中年男は躊躇うことなく、ゴクリと喉を鳴らして、また全てを呑み込んでいく。
 中年男はようやく俺のものから唇を離した。唾液が唇と俺のチンポの間に
糸を結んだ。硬直し、天上を向いていた俺のものも芯を失い、時折り
ピクンピクンと引き痙りながら、少しずつ萎え始めた。
 俺はトイレの壁に背を押しつけ、深呼吸をするように、息を吸ったり
吐いたりしながら、中年男を見おろした。
 中年男は立ちあがり、俺の顔を見てきた。俺は力なくうなだれたまま、
この強烈な快感の余韻から抜けきれずに、だらりとなったものを
隠すことすら忘れていた。
「服を着た方がいいよ」
 中年男の声にハッと我に返った。男が取ってくれたトランクスと
ジーンズに脚を通すと、Tシャツを首から通した。
「すごくよかったよ。濃いのを二発もいただいて……」
 そう言いながら、ポケットからまた一万円札を出した。
これで男からもらった金は三万円になる。俺はキョトンとしながら
中年男を見る。
「二回もイッてくれて、ありがとう。そのお礼。受け取っといて」
「ああ」
 俺は渡された一万円札をジーンズのポケットに仕舞うと、頭をさげた。
「じゃあ、君の方が先に出て」
 中年男に背中を押されるように個室の外に出た。二度もイッて
すっきりした気分でいられる筈なのに、どこか後ろめたい気持ちがあり、
足取りは重かった。
「コウちゃん、どうだった? 結構、長かったね。三十分もトイレんなかで
何してたの?」
 車に乗った途端、篤志にそう訊かれたが、俺は(三十分も!?)
そんな思いしか浮かばなかった。
「コウちゃん、お金もらった?」
「ああ、三万円。三十分で三万かぁ……」
 ジーンズのポケットから折り畳まれた一万円札三枚を出しながら、
ふとそんなことを考えてしまった。
「えぇっ!」
「チップみてえだぜ」
 まさか裸を見せて、二回もイカせたなんて、篤志には知られたくなかった。
「ケツ、掘ったの?」
「まさか……。ただのチップだよ」
 俺は篤志に三万円を渡した。
「じゃあ、これ、あとでくずして二万七千円渡すね。それより、どうしたの?」
「いや、何でもねえよ」
 俺は金を稼いだことよりも、さっき中年男から受けた口戯の余韻に
意識を持っていかれていた。
 公園の駐車場を出て、飯を食いにファミレスに行った。平日の夜八時過ぎの
ファミレスはガラガラだった。
「コウちゃん、どうだったの?」
「まあな」
「『まあな』って、なにそれ? よかったのか悪かったのかだけでも
いいから教えてほしいな。それを聞いとかないと、今後の客選びに
支障をきたすんだけどな」
「うるせえな。さっさと注文しようぜ。俺はハンバーグでいいや」
「じゃあ、俺も」
 料理を注文し終わった時に、丁度、ヨメさんから電話がかかってきた。
「家の方に何度も電話したのよ。浮気でもしてんじゃないの?」
「浮気なんかしてねえよ。明日の朝まで納品しなくちゃなんねえ車が
あったから、篤志と残業してたんだよ。今、近くのファミレスで飯を食うところだ」
 そう言った途端、また息子の「パッパあ」という声が聞こえてきた。
「どうしたの、まだオネンネしないの?」
 俺は少し目が潤みそうになりながら、我が息子に接した。
「うん」
「もしもし、貴方の声を聞いてから寝るってきかないのよ」
 息子にひと言しゃべらせたと思ったら、すぐヨメさんが代わった。
(ちっ!)
「だったら、スマホの方に電話してくりゃあいいじゃねえか」
「そうなんだけどね。仕事中だとマズいかなと思って」
 その声を聞いた途端、篤志の奴が俺のスマホをひったくった。
「こんばんは。アツシでーす。今、やっと残業が終わったんで、
二人でハンバーグを注文したところなんです。はい……はい。分かりました。
コウさんに代わります。ええっ? いいんですか? 
じゃあ、おやすみなさい」
 篤志の奴、勝手に話し、勝手に切っちまいやがった。
「コウちゃん、やっぱ一日おきにしといてよかったでしょ? 
奥さん、コウちゃんに惚れてますからね」
「ありゃあ、惚れてんじゃねえよ。嫉妬深えだけだよ。俺より
六つも上だからよ。それに水商売やってたから、男ってえのを信じねえのよ」
「ははは、奥さん、しっかりもんだし、コウちゃんにはぴったりの
奥さんだと思うよ」
「そうかあ?」
 そう答えた時、注文した料理が来た。ハンバーグを食いながら、
俺はさっきの中年男のことを思っていた。
(すげえ口だったなあ)
 そう思うと、また勃起しそうになって焦った。
「あっ! もう書き込みしてくれてるよ、さっきの客」
 ハンバーグを口に運びながら、スマホを見ていた篤志が
素っ頓狂な声をあげた。
「なーんだ、コウちゃん、しっかり二発も出してんじゃん。
そんなによかったの?」
「うるせえッ! さっさと飯食え!」
「へぇーっ、この客、すっかりコウちゃんのファンになったみたいだよ。
ベタ褒めの言葉が並んでる」
「どれどれ?」
「この間送ったメッセージのURLをクリックすれば読めるよ」
「そうだったな」
 俺は自分のスマホを出すと、掲示板の記事を読んだ。篤志が載せた文の後に、
レスとして書かれていた。
〈今晩、会ってくれてありがとう。チンポも申し分なくデカかったし、
立て続けに二発も濃いのを出してくれて、すごく感激しました。
それに全身彫られている刺青にも昂奮しました。今度はケツをヤッて
もらおうと思ってます〉
「あの客、俺のを難なく咥えたんだぜ。お前なんか、初めてんときは、
ゲェーゲェーさせてたけどよ」
「ははは、そりゃあ、その客が馴れてたってことだよ。そんなに上手かった? 
二発もイカせるなんて」
「うるせえな。それより、客からのメールってどこに来んだよ。
俺のスマホにも設定してくれよ」
「そりゃあいいけど、コウちゃんが直接メール送ったりとかしないでよ。
この世界、なかには詐欺師とか脅迫してくる奴もいるんだからね」
 そう言うと、ハンバーグを食いながら、俺のスマホにメールの設定を
してくれた。
「それとさ。言い出した俺がこんなこと言うの変だと思うけどさ、
奥さんが帰って来たら、やめた方がいいと思うんだ。だから、それまでの間に
金を貯めようよ」
「そうだな。こうやって、夜、外に出るには、なんか理由がねえと
出られねえもんな」
 そう答えたけど、今まで俺の知らなかった快楽を教えられたら、
やめられるのかと少し不安になってきた。
 部屋に戻って、篤志が設定してくれたメールを見る。サーバーに
溜まっていたメールが二十数通も来ていた。俺はそれを一つ一つ読みながら、
俺のものはまたすぐにも勃ってきていた。
 食い終えて金を払う時、篤志は一万円札を出して、自分の取り分三千円を
取ると、二万七千円を俺にくれた。
「ちゃんと溜めとかないと濃いの出なくなるから、自分でやるのは
禁止だからね!」
 マンションまで送ってくれながら、車のなかで何度もそう念を押してきた。
篤志のその言葉が気になって、余計にセンズりしたくなるから不思議な気がした。

やましい優しさ2−1 投稿者:半勃郎(8月19日(月)10時14分42秒)
第二章1

 金曜日の夜、約束の場所に行く前にヨメさんに電話を入れておいた。
俺も篤志も下戸だから、理由がなかなか思いつかなかったが、篤志んとこで
DVDを見るとかなんとか無理やり遅く帰る理由をくっつけた。
「どうせエロビデオかなんかなんでしょ? 全く、男って種を蒔くことしか
考えない動物なんだから。いい? 浮気は絶対イヤ!」
「わかってるって!」
 どうにかこうにか言い訳を言いつくろって、今夜は遅くなる理由を見つけたが、
俺が行くのは篤志のとこじゃない。町の外れにあるインターチェンジのそばにある
ラブホテル。俺はラブホテルなんか行ったことなかったから緊張気味だった。
「いい? 三時間で三万円。先に金を受け取ること。昼間、教えたように、
ケツを指で馴らして、少し広げてから入れること。前立腺の場所、絵に描いて
教えたよね? そこが快感には違いないけど、そこばっか突いたら〈トコロテン〉で
イッちゃうかも知れないから……。〈トコロテン〉っていうのも、教えたよね」
「ああ、わかった。わかった。何とかなるよ。入れんのは女と一緒じゃねえか」
 何度も説明する篤志の言葉を遮った。そう何度も言われると、緊張して
勃起しなくなりそう。俺にはそれが一番の心配事だった。
「じゃあ、着替えとシャワー時間をいれて三時間半後に、また迎えに来るから。
あそこの部屋ね」
 そのラブホテルは二階建てのガレージ式のものだった。一階は車庫で、車庫から
階段で二階にあがっていくらしい。
 今夜の客も四十代らしい。それ以外の情報は全くなく、先に入って待っていると
いうことだった。
 ベンツが駐めてあるガレージ脇の狭い通路を通り抜け、階段をあがって
ドアの前に立った。
 男を相手にするのは二回目とは言え、緊張は隠せない。それに、今夜は客のケツを
掘るということだから、上手く出来るかどうか、それも不安の種になっている。
 いくら篤志から説明受けても、俺の頭は具体的に考えることができないでいた。
いや、篤志の描いてくれた絵を頭に浮かべると、勃つものも勃たないような気がして、
慌てて打ち消した。
(ケツって、やっぱ汚えよな)
 どう考えても、そんなイメージしか湧かない。
 篤志が送ったメールは、BCCで俺にも送られて来ているから、大体の内容は
分かる。送られてきた男のメールは紳士的だった。それに俺は全くの初心者ということは
念を押してある。
 息を大きく吸うと、ドアをノックした。内側から開けられ、そこに立っている男を
見た途端、ブルッと震えがきた。
 俺はこの間のように少し剥げかかったメタボ体型のおっさんを想像していたのだが、
全く期待を裏切られたと思った。
(ヤクザみてえじゃねえか!)
 ガウンを纏った男は、身長百八十センチはあうかという巨漢の男。そして俺と
同じように短髪で男の目の鋭さに思わず恐怖でブルッと震えが走った。
ラブホという密室で、二人っきりになると思うと、不安で心臓が破裂しそうだった。
「来たか。入んな」
 男に招き入れられ、俺は頭を軽く下げると、部屋のなかに入った。
入ってすぐの所に応接セットのソファがあり、奥にデカいベッドがでんと置かれている。
そのベッドのケバケバしさに、ドキッとなった。
 部屋に入ったまま、どうしていいか分からずボーっと突っ立っていた。
「シャワー浴びてねえよな?」
 男はソファに座り俺の方を睨むように見てくる。俺はそれに肯くだけで、次に
どう行動を移していいか分からない。
「じゃあ、まず脱いで裸を見せてもらおうか?」
「あのお、その前に約束のものをいただけませんか?」
 俺の声は裏返って、掠れている。
「おお、そうだったな」
 男は立ちあがるとクローゼットに仕舞ってある高級そうなスーツの内ポケットから
分厚い札入れを取り出し、俺に三万円くれると、また財布を仕舞って、ソファに
座り直した。
 俺はジーンズのポケットに三万を折り畳んで仕舞うと、男の目の前でTシャツを
脱ぎ上半身裸になって、男の方を見た。
 男は顎をしゃくって、下も脱げと命じてくる。ジーンズを脱ぎトランクス姿に
なって、また男を見る。しかし、男は次を促す目つきで見てくる。
 仕方なしにトランクスを脱ぎ捨て靴下まで取ると、自分の脱いだものをソファの
背もたれにかけた。
「うん、見事じゃねえか。その刺青」
 男の前に立って股間を掌で覆うと、裸体を曝した。
 男は立ちあがって、俺の前に来ると、胸から腹へと掌で撫でてくる。
緊張しっぱなしの俺は、ビクッと身体を引き痙らせた。しかし、俺のものは
まだ萎えたままだった。
「ビールでも飲むかい?」
 俺から離れた男は、冷蔵庫を開けながら訊いてくる。
「いえ、俺、下戸なんで……」
「ほお、身体に似合わず下戸とはな」
「すみません」
 俺はそこでなぜか謝っていた。
 男は冷蔵庫から缶ビールを出し、ベッドに座ると、一気に呷った。
男の手招きに俺もベッド近くに移動した。
 男は缶ビールをサイドテーブルに置くと、「こっちに来て座れ」と低い声で
言ってくる。
 男の横に座った途端、男は俺の胸を抱きかかえ、ベッドの上に押し倒し、
俺の乳首をペロッと舐めてきた。
「うっ!」
 俺は身をよじった。
「くすぐってえか?」
「はい」
 男は唇で俺の胸を追いかけてくる。舌先を硬く尖らせて、乳首の周囲を丸く
なぞってくる。
「へへ、男の乳首も勃起するって知ってるか? アンちゃんの、デッカく堅く
なってきてるぜ」
 俺の身体に覆い被さりながら、俺の身体をしっかり抑えつけると、乳首の周りを
ペロペロと舐め、乳首の尖りに舌を滑らせてきた。
 思ってもいなかった展開に、俺は戸惑っていた。男の舌先は小刻みに動き、
乳首を上下に転がしたり、前歯で甘く噛んでくる。そして、もう一方の乳首も指先で
抓んでくると、指先で左右に転がし、中指の腹で乳首の上で円を描いてくる。
「感じるか? 勃起してきたんじゃねえのか?」
 乳首を舐めながら、もう一方の乳首を抓んでいた手を下に滑らせ、まだ半勃ちの
俺のものを握ってきた。
(ホントはここで俺が形勢逆転させて、男を組み敷かないと……)
 そう思うが、男の身体は重く、形勢逆転はできそうもない。
「ホントに初めてみてえだな。まだ緊張してんのか?」
 男の顔が近づいてきた。さっきまで射るような目つきだったのが、今は
優しい光りを湛えて、俺の顔を見おろしていた。
「ひと目見て、アンちゃんのこと、気に入ったぜ。アンちゃんは何もしねえでもいい。
俺に組み敷かれてジッと大人しくしてらあ、俺が何でも教えてやらあ。ゆっくり
愉しもうな」
 そう優しく言われた途端、俺は頭のなかがジーンと痺れたようになった。
 男の顔が近づいてきた途端、俺は思わず目を瞑った。顔を見られ、
目を覗き込まれるのが恥ずかしかった。それに、顔を近づけて来たのは、
キスをしてくるのかと思ったのだ。しかし、男はキスはしてこなかったので、
ホッとした。
 男はまた両手で俺の乳首を揉み込んで来る。片方ずつ前歯で甘噛みされて、
俺は思わず声を洩らしていた。男でも乳首が感じるなんて知らなかった。
「はんっ!」
 その一瞬で、俺の肉体に変化が起こり、一気に疼き始めていた。乳首だけを
弄られているのに、身体の芯は瞬時にかぁーッと熱くなり、俺のものが少しずつ
漲り始めてきた。
「あ、あ……」
 乳首を前歯で甘噛みしたまま、舌先で乳首を転がしてこられると、俺の身体は
魚のようにクナクナと動きまくったが、男の巨体に組み敷かれたままでは
逃げられない。
「ああっ……」
 舌先は右乳首と左とを行ったり来たりしながら、感じる所を的確に探り当ててくる。
熱く燃え立った全身が打ち震える。
「いいぞ、アンちゃん、感じてんのなら声を出せや」
(そんな……。俺は女じゃねえんだぞ!)
 でも、男に組み敷かれ、みっともない喘ぎ声をあげる俺は、女みてえだと
自分でも驚いた。
 男は俺を抱きすくめると、そのまま軽々とベッドの上にうつ伏せにして
しまった。
(何をする気なんだ?)
 男の次の動きは全く読めない。
「えっ!」
 いきなり両手を掴まれ、そのまま後ろで両手首組み合わされた。手首に紐の
感触が触れた。組み合わされた両手首を、紐でグルグルと巻いてくる。
「なにをするんですか!」
 右肩を浮き上がらせ横向きになり、背後の男を見ようとした。
しかし、男は浮いた肩を優しい手つきで元に戻させ、ベッドの上に押しつけると、
またうつ伏せにされてしまう。
「心配するな。アンちゃんを傷つけようなんて思っちゃいねえ。それより
三時間しかねえんだ。ゆっくり愉しもうぜ」
 俺の背中に覆い被さってくると、耳元でそう囁きながら、俺の背中を掌で
やさしく撫で回してくる。そのくすぐったさに、俺の身体がまたよじれる。
「これを解いてくれッ!」
 うつ伏せにされたまま男に頼み込む。
「いい彫りもんだ。いくつの時に墨、入れた?」
「十八ん時」
 俺の頼みをはぐらかすように訊いて来られると、俺は素直に答えていた。
「そうか。結構、金、かかっただろ?」
「いえ、偶然知り会った彫り師の先生が、『彫らせてくれ』って、何度も
頼んできて……」
「龍辰(りゅうじん)先生がか?」
「えっ! 知ってるんですか?」
「まあな。俺たちの世界じゃ高名な先生だ。まあ、あの先生は女に目はなくて、
女にしか墨を入れねえのよ」
「えっ!?」
「男の肌はがさつだとか言ってな。でも、男でもたった一人だけ
墨を入れたとか言ってたのは聞いていたけど、それがアンちゃんだったとはな。
世間ってえのは、狭えもんだな」
「…………」
「それにしても、想像以上に色っぽいな。男の色気、ムンムンさせてよ。
本格的に縛って哭かせてみてえぜ」
「そんな……。俺、そんな気、ありません」
 男はうつ伏せの俺の腰をかき抱くとグッとケツもたげさせた。顎と両膝の三点で
身体を支える不安定な体勢にされていた。
 男の手が、ベッドの下に転がっているサイコロのクッションを持つと、
俺の腹に噛ませてきた。このサイコロのクッションは、この部屋でカップルが
ゲームする時にでも使うのか、テレビのバラエティとかでよく出るものに似ていた。
 その立方体のサイコロのクッションは、二、三十センチほどの大きさで、
ちょっと固め。それを俺の腹に噛ませ、ケツをもたげさせるのに、ちょうどいい
大きさに思えた。
 ケツを突き出し、手を後ろに縛られていることが恥ずかしかった。
(こんな恰好だと……。まさか、俺がケツを犯られる!?)
 そんな不安が駆け抜けた。
「いいケツしてるじゃねえか。本当に形がいい。引き締まって、ツンと上を向いて、
旨そうなケツだ。それにケツに掘られているこの刺青、ケツによく似合っている」
「まさか……。俺のケツを掘ろうとしてるんっすか? もし、そうだったら
やめてください。俺、掘られたことなんかありませんし、今夜は俺が掘る約束で
来たんっすから」
「こうして撫でてやると、堅く引き締まって、いい弾力だ。それにケツの周り、
一本も毛が生えてねえんだな。ピンク色してるし、綺麗なもんだぜ」
 男は自分勝手に両手でケツたぶを左右に広げて、なかを覗き込んでくる。
「やめてください。そんな汚いとこ、見ないでください!」
 男の行為をやめさせようと哀願した。男はケツたぶを広げていた手を離すと、
俺のケツたぶを撫で回し、パンパンとスイカでも叩くように掌で叩いてくる。
「やめてくださいッ!」
 俺は必死で拒絶した。また男の両手がケツたぶを左右に割ってきた時には、
俺は腹がたった。
「やめろぉッ! やめてくださいッ!」
 腰をよじりなんとか男の手を退けようとした時、ねとっとした変な感触が
当たった。
「いや、やめてくだいッ! 勘弁してくださいッ!」
 ケツ襞にヌルヌルとしたゼリーのようなものを塗ってくると、指の先で肛門を
弄ってくる。途端に怯えが全身に走り、必死に腰を上下左右に振りたくり、
指から逃れようとした。しかし、男は俺の腰をがっしりと掴むと、わざと
「くんくん」と鼻を鳴らして、舌先をケツ穴に押し当ててくる。
「やめろッ! 俺のケツ、汚えんだぞ! 昼にトイレ行って……」
 そう抗議の怒声をあげても、男の舌先はクルクルとケツ穴の周りで躍り、
ケツ襞をペロペロとなぞってくる。
「やめろッ! 汚いんだぞ!」
 シャワーを浴びていないケツ穴を舌で舐めまくられると、舌先のその感触よりも
恥ずかしさが先にくる。俺の抗いを奪ってしまうようなその羞恥心に、
どうしていいか分からなくなる。さっきおっ勃ちかかった俺のものは、
完全に萎えてしまっていた。
 ケツ襞をペロペロと舐め回してくる舌先の熱さとザラついた感触が、
俺の肛門を緩ませてしまうような気配に焦った。何度も窄ませるが、
その窄まったところをペロッペロッと舐めてくると、窄まった肛門がふっと
緩んでしまう。
 そんな汚い所を舌で舐める感覚って、どんなんだろうと思うが、
男のそんな気持ちよりも、舐められる俺の方は恥ずかしさに泣かされていた。
 執拗にケツ穴の周りを舐めていた男の舌先が、窄みの真ん中にめり込んで来た時、
俺は大声をあげていた。
「ああっ、やめろっ!」
 一気に汗が噴き出すと同時に鳥肌が立った。
「やめろッ!」
 男の舌先をそこから逃そうと腰を動かしたが、男の手はがっしりと俺の腰を
掴んだままだった。
「気持ちよくないか?」
「俺、ケツなんか犯られたことなんかないし、弄られたこともないんっす。
やめてください」
「へへ、なら、もっと舐めてやるよ。追加で金払えゃあ、なにやったって
いいんだろ?」
「そんな……そういう問題じゃなく……あっ!」
 男の手が、いきなり俺の股間に伸びてきて、また萎えきってしまった俺の
ものを弄り始めた。
「すげえお汁だな。おっ勃ってもいねえのに、我慢汁をこんだけ溢れさせてるって
ことは、アンちゃんも感じているんじゃねえのか?」
「そんな……、そんなことないっす。ああ、あう!」
「でも、ここ、おっ勃ってなくて、プクッと膨れてるから、クリトリスを
弄ってるみてえだぜ。へへへ」
「そんな変な言い方しないでください」
「アンちゃんだって、カミさんと犯るときは、クリトリスを弄ってやるんだろ? 
だったら、どんな感触か分かるんじゃねえのか?」
「そんな……こと、したこと、ありません……あああ」
 鈴口から溢れ滲む先走りを亀頭に塗り広げられたと思ったら、また舌先が
ケツ襞を舐めてくる。
「へへ、ケツ、ヒクヒクしてるぜ。入れられてえんじゃねえのか?」
「ああ、やめてください。変な感じっす」
 男の舌は執拗にケツ襞を舐め、指で俺の先走りを亀頭に塗り広げてくる。
(ああ……)
「ああ、やめてください。変な感じっす」
 後ろ手に縛られ、下腹にサイコロクッションを噛まされた俺は、同じ言葉を
何度も繰り返す。
「変な感じか? アンちゃん、ケツ、感じんだ? だから、ここ、
おっ勃ってきちまったんじゃねえのか? でも、これじゃクリトリスって
言えなくなっちまったな。」
「ああ、そこは、弄られてるから勃ってきただけっす」
 ケツ襞を舐められながら、先走りを亀頭へ塗り広げられると、ツンとした
快感が竿の奥まで達してくる。今夜の俺は、普段よりも先走りの量は多く、
何度も亀頭へ塗り広げられても留まることはなく、ずっと溢れ続けている。
「うっ! やめて……」
 指の腹で鈴口を撫でられると、もうイキそうになって焦った。俺のものは
何度も脈打ちしながら、男の指に新たな先走りを溢れさせてしまう。
俺の鈴口を撫でながら、舌先がケツ襞をこじ開けてくるような感覚は、
俺の頭のなかを真っ白にしてしまう。
「あっ! やめろッ!」
 ケツ穴をこじ開けた舌先は、さらに内側へと侵入してくる。
俺は思いきり腰をひねった。男の舌がケツ穴から離れたと思ったら、
今度は指先でケツ穴を弄ってくる。そして、とうとう指をケツのなかに
入れられてしまった。
「うぅぅ!」
 ケツのなかをまさぐられ、先走りを亀頭に塗り広げられると、
いつも以上の快感が襲いかかってきた。
「はうっ……」
 変な喘ぎ声をあげ、腰がピクンと跳ね上がった。
「ここ、シコってきてるぜ」
「やめろ、小便、洩れそうだ!」
「ははは、前立腺も知らないのか? ここが前立腺なんだよ」
「前立腺?」
 篤志が絵に描いて教えてくれた前立腺。それは知識としては
知っていたが……。
「そうだよ。ここが男のケツが一番感じるトコだ。男のケツを
犯ろうっていう奴が前立腺も知らなかったら、相手を気持ちよくなんか
させてやれねえだろうが」
「あう、変、ああ」
「いいか、ケツを犯るときは、雁首がこの前立腺に当たるように
意識しながら犯るんだ。ただ入れただけじゃ気持ちよくなんかねえんだぞ」
「ああ……」
 一昨日の男の舌で舐められた時以上の快感が、チンポの奥で炎となって
燃えているような感覚に驚いていた。チンポだけを弄られたり、
しゃぶられたりしている時とは明らかに違う快感が、竿のつけ根の奥から
湧き上がっている。
 ケツ穴に指を突っ込まれている恥ずかしさはあるが、それ以上の快感が
湧き起こっているのは否定できない。
 鈴口を撫でられると、俺のケツがヒクヒクと窄まり男の指を締めつける。
そして、その時湧き起こる快感は、いつも以上のものだ。
電流が流れ、俺の腰を蕩けさせ、骨まで溶けて失くなりそうな快感は、
今まで俺が知らなかった快感だった。
「はっ、あ、あ……」
「キツい締めつけだ。流石、未経験のケツだな」
 男は肛門に入れた指先をあらゆる方向にくねらせてくる。
俺のケツは敏感に反応し、ケツのなかが勝手に収縮を繰り返している。
俺のケツがどの程度締まっているのか、自分のそこがどうなっているのか、
まったく把握出来ない。
「このシコリ方じゃ苦しいだろ? 一度、軽く、イカせるか? 
イカせるって言ったってえ、精液じゃねえ。前立腺液だけを出しゃあ、
あとはゆっくり愉しめるってもんだ」
(? どこかで聞いた台詞だな……)
 そうだ。一昨日の男も、トイレのなかで、最初は前立腺液だけを
出させたんだった。
今夜の男も、俺の前立腺液だけを搾り取って、後はゆっくり愉しもうとしている。
俺は男からもたらされる愉悦に抗うことを忘れて、男の指戯に酔い痴れ始めていた。
 鈴口を撫でる指は、イキそうになると動きを止め、落ち着いた頃を見計らって、
また鈴口を弄ってくる。その指に合わせるようにケツのなかの指は、
あの前立腺とか言う所を弄ってくる。小便を洩らしそうなのか、
それともザーメンを洩らしそうなのか、自分でも分からないが、俺の竿の奥が
ズキンズキンとなりながら膨らみきって、先っ穂の方へ何かを押し出そうと
しているような気がするのだ。
「へへ、俺の入れたら、お前、イッちゃうかもな」
「やめて……ああ……」
 俺の意識はケツとチンポに奪われている。他にはもう何も考えられない。
イケそうでイケない苦しさ。チンポの奥で何かが膨らみ切っている。
男の言うように、もし男のものをケツん中に入れられたら、その膨らみを
押しつぶして、そのまま何かを洩らしそうな気がする。
「本当にお前のケツは、伸縮性に優れているな。上質のゴムみてえで、
俺のも簡単に受け入れられそうだぜ」
「そんな……入れないで、お願い」
「もう少し解したら入れさせてもらうからな」
「やめろ! 俺は掘るつもりで来たんだ! ああ……」
 男の指が二本に増やされ、三本になった。正直、ケツ襞が目一杯
引き伸ばされると、小便を洩らしそうな感覚が湧いてくる。
自分が想像していた痛みより、快感が湧き始めていた。
 男の指がケツのなかで蠢き回りながら同時に鈴口を撫でてくる快感は、
もう快感以外のなにものでもなく気が遠くなりそうだった。
 男はケツから指を抜いた。俺はホッとため息をつきながらも、
どこか残念な気持ちも生まれてきていた。ただ救いなのは、男の指が、
まだ変わらずに裏筋を撫でてきていることだった。

やましい優しさ2−2 投稿者:半勃郎(8月19日(月)10時13分49秒)
第二章2

 男が俺のケツの所で立ち膝をつく気配に、ハッとなって顔を後ろに振
り向けると、いつの間にかガウンを脱いで、真っ裸になっていた。
(まさか……)
「やめろォッ! 入れるなッ!」
 叫びまくる俺の腰をしっかりと鷲掴まれ、男の熱い切っ先が押し当て
られた。そして、そのまま俺のケツ襞を割ってきた。
「あああっ! やめろ! てめえッ!」
 凄まじい衝撃が襲いかかってきた。
「痛えッ。やめろッ! 抜けッ!」
 顎と膝で支えている不自由な身体が、そのままベッドに押しつぶされ
た。しかし、俺の腹に噛まされたサイコロクッションがかろうじて潰れ
そうになる身体を支え、ケツをもたげられたまま、それ以上の逃げ道を
失くしていた。
「やめてくれッ! 痛えッ、千切れちまう!」
 どんなに大声で叫んでも、俺のケツのなかにデカいものを押し込んで
くる。
「力を抜けッ。どんなに叫ぼうと、お前は逃げられねえ。だったら、力
を抜いて堪えるんだ!」
「そんなッ。どうやって力を抜きゃあいいんだ!」
「息を吐け。そして、落ち着け。痛かったら、手で拳を作ってみろ」
「そんな……」
「馴れれば、死ぬほどの快感になって、俺のものが忘れられなくなる」
「ちきしょう!」
 俺のものは、とっくに萎んでしまっている。男の手が、その萎んだま
まの俺のものを弄ってくるが、その度に俺のケツが窄まりを繰り返す。
 ジュグジュグとした鈍痛がケツに広がってきている。こんな痛いのに、
それが快感になるなんて信じられなかった。
 目一杯広げられたケツ襞は、千切れてしまうんじゃないかと思えてな
らない。
 身体を引き裂かれんばかりというのはこのことを言うのだろうか?
 処女を破られる時は、「死にそうなくらいに痛かったのよ」と、フー
ゾクで店長をやらされていた時、女が童貞の俺をからかうように言った。
「まっ、その分、男は気持ちいいらしいけどね」
 その女は、あっけらかんとそう言っていた。
 カァッと激痛に燃え上がったケツは、ドクドクと血液が流れる度に切
り裂くような激痛を訴える。それに汚辱感も半端ない。
(糞が洩れそうだ……)
 篤志がケツを掘られる奴は、浣腸をしてくるとか言っていたのを思い
出した。俺は浣腸していないから、糞が洩れそうなのかも知れない。
 男は鈴口から噴き溢れる先走りを亀頭に塗り広げてくる。後ろ手に縛
られた手を拳に変えて、何度も握り締めては、また広げ、指を伸ばすと
指で空を掻きむしる。苦しい緊縛の中、ケツを割られる苦しみから逃れ
ようと腰をよじらせてみたが、身体をちょっとでも動かすのが怖くなっ
てやめた。
「ああ、ちきしょう!」
 甲高い悲鳴をあげた。
「アンちゃんの汁、すげえ出てきてるぜ。それだけ感じてるってことだ」
「ウソだ!」
「ウソじゃねえさ。ほら、見てみろ」
 男は手を伸ばして、俺の方に向けた。俺は顔を振り向かせて、その掌
を見る。確かに白っぽい汁が指の間に粘ったようにこびりりついている。
「アンちゃんの吐き出した汁だぜ」
(そんな……)
 男の巨根をケツに嵌め込まれたまま、俺は顔を左右に振る。
 苦痛は狭い所を刺し貫かれた瞬間ほどではない。しかし、太いもので
ケツを割られている感覚が、俺の気力を萎えさせ無力感を植えつけてい
た。
 完全に征服された気分だったが、まだこれは序の口に過ぎなかったと
は考えもつかなかった。
 初開の肛門は息も絶え絶えにヒクッヒクッと動いている。
「すげえ締めつけだな」
 男の悦ぶ声。男はゆっくりと、しかし、容赦なくさらなる侵入を開始
した。
「やめろッ……カンベンしてくれえッ!」
 ケツのなかを漲り立った亀頭のエラで擦りたてられながら、さらに深
く太いものを呑み込まされる辛さに、俺は噎び泣くしかなかった。
「へへ、完全に入っちまったぜ。どうだ?」
 男のものがケツのなかでヒクヒクッと脈打ちした。今にも喉を突き上
がって口から飛び出しそうな恐怖さえ覚えた。ケツ穴が奥深くまでカッ
カと燃え上がり、ズキズキと疼く。その感覚に頭まで犯されてんじゃな
いかと思った。
 男は根元まで埋めた怒張をゆっくり抜き差しし始めた。俺は呻きと泣
くような声をあげるしかない不様さだった。
 まさかこんな風にケツを犯されるなんて思ってもいなかった俺は、後
悔の連続だった。
「へへ、ケツってえのは、何度犯っても女のより何倍も気持ちいいな。
肛門括約筋の締めつけのキツさは最高なんだよ。それにアンちゃんの泣
き声。何とも言えねえな。刺青彫った男っぽい奴が泣き喘ぐなんか、最
高に昂奮させるぜ」
 抽送が始まった途端、今までの苦痛も屈辱感もまだまだ序の口だった
ことを思い知らされた。粘膜を擦りたてられ引っ掻きまわされる異様な
感覚に頭のなかまでどうにかなりそうだった。
「もっといい声出して泣けよ」
 男はドスンと腰を突き入れてくる。
「うううッ……」
 ゆさぶりたてられて俺はかぼそい呻き声を震わせ、ケツたぶを叩かれ
てケツをうねらせるしかなかった。
「わかるか。ケツの穴をいたぶられて、アンちゃんの魔羅がすげえ我慢
汁を吐き出しているの分かるか?」
「……やめろ!」
「ケツだけでイッてみるか?」
「ああ……キツい……抜いてくれッ」
「身体を売ってんだろ? なら金さえもらえりゃあ、キツいとか、そん
な弱音、言ってられねえんじゃねえのか!」
 男は根元まで埋めて抉りたててくる。俺は全身汗を滲ませ泣きそうに
なっている。
 悔しかった。自分の言い出した冗談が、こんな結果になるなんて……。
腹の底からせり上がるような呻きを洩らし、喉を反り返らせた。
「今夜、金の稼げる身体ってえのが、どんなもんか見せてもらおうじゃ
ねえか」
「もう金なんかいりません。俺を帰してくれえっ!」
 男の右手の指が、俺の萎みきったものを握ると、鈴口を撫でてきた。
そしてもう一方の手は、俺の乳首を抓んでくる。
「カンベンして……」
 窮屈な縛めをよじりたてて泣いた。男の二つの手は、緩急を心得た
嬲り方だった。
 俺は頭を振りたてながら呼吸を荒くし始めている。目一杯広げられたケツの
なかは襞々を蠢かせながら、竿の先からは熱くねっとりしたものを吐き出している。
尿道を熱いものが駆け抜けては、まだ勃起もしてない竿が脈動する。
 乳首を抓まれても、鈴口を撫でられても、ケツと連動しているのかケツ襞が
キュッと窄まってしまう。
 ピンクと紫のケバケバしい照明のなか、俺が見知らぬ男にケツを犯られて
いるなんて、自分でも全く信じられない姿だった。
 先走りを溢れさせる鈴口を指の腹で嬲られながら、俺の身体で変化が起き始めた。
こんな風に激しく鈴口を弄り回されるのは初めてのことで、俺の身体が
蕩け出すのを防ぎようもなかった。
 今までの性経験からは想像もできないような刺戟だった。
後ろ手に縛められ何の抵抗もできないまま、見知らぬ男にケツを掘られている屈辱と
恥ずかしさ。しかし、それが快感に変わりつつあるのが自分でも信じられなかった。
 男の指で弄られている俺のものが、ゆっくりと勃ちあがっていく。声さえ満足に
出せずに、切羽つまったような感覚に、俺は拳を握った掌をさらに力強く
握り締めた。
 さっきから全身にドッと汗が噴き出してきている。男の肉竿が胃袋まで
突き上げてくるような感覚。それに灼かれるようなケツ。
男のものが動くたびにケツのなかの火が燃え広がっていくような感覚。
そして、ケツのなかの一点を男のもので突かれると、何かを洩らしそうになる感覚。
その総てが少しずつ快感になってきてる。
「もう、カンベンしてください……あああ」
 チンポのつけ根の奥で、何かが膨らんできている。それが、どうなっていくのか
不安になる。その不安が怖ろしい結末を迎えそうなのが怖い。
 男のものが、その膨らみ切ったところをズンズンと突いてくる。
 ケツを犯られる刺戟が、チンポの快感を増大させている気がする。いや、鈴口への
刺戟がケツを感じさせているのかも知れない。
 男の腰が大きく揺り動いた。
「かんべんしてッ……ケツがこわれちまうッ」
 指腹が何度も鈴口の上を滑っていく。ケツが何度も収縮する。
「あ……、う、うむ……イクぅ……」
 俺の竿の奥を男のもので突かれた途端、尿道を熱いものが駆け抜けていく。
後ろ手に縛られたまま総身を焙られるように熱くなった。
「へへ、軽くイッちまったみてえだな」
 男は腰の動きを止める。俺のケツのなかは、無茶苦茶な蠢きを始めている。
「おおおッ、すげえな。アンちゃん、俺の掌、見てみな」
 男に言われて顔を後ろに振り向かせた。
「これ、前立腺液だ。気持ちよかったか?」
 また男の腰が今度はゆるゆると動き始めた。
「ああああ」
 敏感になっている俺のケツは、すぐにもそれが快感になった。
ケツが感じるなんて、それはゲイという特殊な奴だけで、まさか自分がそこを
感じるなんて思ってもいなかった。前を弄られ、後ろの穴に剛棒を突っ込まれ、
粘膜を擦られながら、後ろ手に縛られた姿でヨガりそうになっている。
「あああっ! イキそう……」
 背筋を大きく反り返らせると、男のものがさらにあの一点を突いてくる。
俺のケツが引き痙るように何度も躍動を続けキュッと窄まった。
肉体が勝手にケツを窄めてしまう感じ。ケツが窄まると、俺のものは
デカく堅く膨らみ、何度も脈打った。
「おうッ……キツく締めてきやがる。感じてんだろ? すげえな」
 キツく窄まったケツは、俺にさらなる快感を与えてくる。熱い愉悦が
怒濤の塊となって、俺の肉体を崩壊に導いていく。
「すげえな。犯している俺の方が、おかしくなっちまうぜ!」
 男の右手が俺のものをゆっくりとシゴきたてる。後ろ手縛りにされ
固く握り締めた掌は、汗をぐっしょりと掻いている。
「むむ……」
 最初はたしかに激しい羞恥と不快な圧迫感しかなかったが、男のものが
自分のなかで動かされる度に、想像もつかなかった奇妙な快感が
湧き起こっている。
 竿の奥にズーンと響いてくる官能の疼き、切なくやるせないその感覚に、
俺は別な意味で泣きそうになった。
(俺って淫乱なんだろうか?)
 昔、フーゾクの女たちが言ってた言葉を思い出す。
「コウちゃんって、きっとセックスで身を持ち崩すタイプやわ」
「コウちゃんて、むっつりスケベだと思うわ。一度、女の味を知ったら、
どこまでも淫乱に求めてくるタイプなんだと思うけど、どう?」
 その時、俺は笑って誤魔化しながらも、頭の中では女たちの言葉を
否定していた。
 快感が深まるにつれ、それを表に出すまいとして唇を閉じ、呻くだけに
とどめていたが、ホントは女のようにヨガる声をあげたいというのが
本音だった。
「感じてるみてえだな? もう軽く何度もイッちまってるからな。
アンちゃんみてえな淫乱な奴、初めてだぜ」
「ああ、ちがいますッ。感じてなんか……」
「アンちゃん、ウソつくんじゃねえよ。感じるままに声をあげてみろや」
 男のものが一旦ケツから抜かれたが、またすぐの押し込んでくる。
それを何度も繰り返された。引きずり出される度に、俺のケツ襞は
捲り返される気分だ。その繰り返しが俺を快感に感じさせるのが不思議な
感覚だった。
 男のものがケツから完全に抜かれた時は、ほっとケツを窄め、
深く息を吸っていた。しかし、ケツにはまだ奇妙な異物感が残ったままだった。
「それにしても、いいケツしてるな。まだ魔羅がひくつきっぱなしなんて堪らんぜ」
 俺の横に来た男は、俺の手を縛っていた縄を解き、サイコロクッションを
投げ捨てると俺の右手首を引っ張った。俺の身体がベッドの上で仰向けに転がった。
「もうカンベンしてくださいッ!」
 俺の手を引っ張り、俺のケツに入れた自分のものを握らせようとしてくる。
もう限界だった俺は必死に抵抗した。俺を騙し討ちのようにして手を縛り、
俺のケツを犯した男のものを握るなんて死んでもいやだった。力いっぱい
抗おうとした時、男は全く俺の予想もしていなかった行動に出た。
「さあ、握れ! 握るんだ!」
 無骨な手が俺の睾丸を痛いほど握ってきたのだった。握り潰されるんじゃないかと
恐怖に駆られた。
「潰れる! 離して!」
 俺はもう言いなりになるしかないと腹をくくるしかなく、男の濡れたものを握った。
 生まれて初めて他人の勃起を握った俺は、指先に触れた巨根の肌触りに驚いていた。
俺のもデカいと篤志は言っていたが、男の方が遙かに巨根に思えた。
その巨根を握る手に、恐るおそる力を加えていく。
(こんなもんが、俺のケツに入って来たのかよ!)
 岩のようにゴツゴツしたものは、まるでコーラ瓶でも握っているような
感触だった。
(すげえ……)
「どうだ? アンちゃんのもデケえけど、俺の方が勝っちまってるだろ?」
「…………」
「俺、まだイッてねえんだ。時間、余ってるから、もう少し愉しませてもらうぜ」
「ふざけるな! 俺の、俺のケツを……」
「へへ、ほら、もっと俺のをシゴいてくれよ。イカせねえと帰さねえぜ。
金さえ出しゃあ、何時間でも愉しませてくれるんだろ?」
(ちきしょう! なら、さっさとイカせてやるよ)
 俺は握っている手に力を入れ、シゴき始めた。男のものから、ドクンドクンと
脈動が伝わってくる。俺はいつも自分のものをシゴく時のように、亀頭のエラを
指の輪で擦りあげる。男のものが何度もビクンビクンと脈打ちを見せる。
「へへ、男同士だと、どこが感じるか分かるから楽だぜ」
 男の手が俺の股間に伸びてきて、半勃ちのものをシゴき始めた。一度、
イッた筈なのに俺のものは、まだイキ足りないのか、すぐにも力を漲らせ
勃起させてしまう。
 俺のものが脈打つ度にケツがヒクヒクと窄まりを見せる。俺のケツは
まだ棒っきれを咥え込まされたように痛みを訴える。それでも、男にシゴかれながら、
また先走りを溢れさせ始めていた。それが俺には信じられなかった。
「へへへ、まだイキ足りねえだろ? ありゃあ、精液じゃねえからな」
 俺の手を男のものから払いのけた男は、身体を動かし俺の脚の間に腰を落とすと、
太腿の奥に手を埋めてきた。
「よせ、やめろ!」
 太腿に力を込めて、懸命に男の手を挟み込もうとしたが、俺の脚は男の身体を
挟んだだけだった。
「おっ勃たせといて、なに言ってやがる。まだ犯られ足りねえんだろ?」
 男は俺の右足を掴むと、グイッと上にもたげ、右膝を俺の腰に押し入れてきた。
「やめろ!」
 右手を伸ばし、俺のケツを指で触れてくる。
「やめろッ!」
「へへ、ザクロみてえにグジュグジュに熟れてるぜ」
「やめろッ! 痛いッ!」
「ほら、股をひろげろ!」
 男は指を俺のケツのなかに突っ込んでくると、またあの前立腺にキュッとした
感覚が走った。
 俺は必死になって、両脚で男を蹴り上げた。しかし、男はその脚を軽くいなすと、
俺の睾丸を掴んできた。
「うーっ!」
 力を失くした俺の脚は、ダランと男の両脇に投げ出したままになった。
ケツのなかから指を抜いた男は、俺の脚を掴むと、自分の肩の上に乗せ上げた。
「動くんじゃねえぞ。もし動いたら、ホントにキンタマ潰すからな」
 俺の目を睨みつけ低くドスの利いた声で脅されると、俺は肯くしかなかった。
 男は俺の脚を肩に乗せたまま上体をゆっくりと俺の方に密着させてくる。
俺の顔を両脇から挟んだ男は顔を近づけてくると、唇を奪った。
「うう……」
 顔を逸らそうとしても両側から挟み込まれた顔は、男のキスを受け入れるしか
なかった。男は巧みに舌を搦め取り、自分の唾液と混ぜると、啜り飲む。
 俺は舌を噛み千切ってやろうかと考えたが、その後に何をされるかと思うと
できなかった。
 男は舌を搦め取りながら、俺の半勃ちに戻った竿を握り、鈴口を親指の腹で
撫でてくる。
(ああ、ちきしょう!)
 鈴口を弄くり回されると、痺れるような快感が広がり、また勃起させてしまった。
「あ、ああ……」
 息苦しくなった俺は、かすかに唇を開いて喘いだ。男は熱い舌を搦め、
歯の裏側を舐め、口腔を這い回る。男の舌を押しやり、逃げようと舌を蠢かせても、
男の舌はすぐに俺の舌を搦め取っていく。
 鈴口から溢れる先走りは、さっきよりも大量に噴き零し始めている。まだケツが
シクシクと痛む。悔しいけど、男のテクニックに俺は翻弄され始めていた。
 男はやっと口から顔を離し、上体を起こした。
(まさか……また犯るつもりか!?)
 男を見上げた。
「もうカンベンしてください」
 息も絶えだえに訴える俺の目は潤んでいた。
「よお、身体を売るってえのは、そんなに甘いもんじゃねえんだよ、アンちゃん」
「もう金はいいです。俺、このまま帰してください」
 男の肩に乗せていた脚をおろそうとした。
「うっ」
「世間はそんなに甘くはねえってことを教えてやるよ」
 俺の睾丸を鷲掴むと、そう言ってくる。おろそうとした脚を、また男の肩の上に
乗せ上げた。
「うっ!」
 男の指がまたケツのなかに潜り込んでくる。
「痛えか?」
 男の問いに、俺は素直に肯いた。
「じゃあ、今日んとこは、カンベンしてやるか。その代わり……」
 男は俺の脚を肩から落とすと、俺の顔の脇まで移ってきて、膝立ちになった。
「口でイカせろ!」
「そんな……」
 眼前に突きつけられた男のものに目を瞠った。糸のような白い滓が何本も
くっついて亀頭は真っ白に汚れている。そして、亀頭の割れ目からは、
透明な粘液を滲ませて、いかにも卑猥な逸物に見える。
 さっき男に犯されたケツは、まだ異物感と鈍痛を訴えている。
(こんなもんが、俺のケツに……)
 よく入ったもんだと感心すると同時に、最初に覚えたおぞましさの感覚は
薄れてしまっていた。
「さっさとしゃぶれッ! でないとキンタマ、潰すからな」
 睾丸を鷲掴まれた掌に力が加えられた。
 俺は恐るおそる舌を突きだし雁の裏側をそろりと舐めあげた。
(これ、俺のケツに入っていたもんだぜ……)
 それを考えると、吐き気を催す。しかし、キンタマを握り潰されていると思うと、
このまま続けるしかない。
「アイスキャンディーを舐めるみてえに、ペロペロやるんだ!」
 仕方なしに舌先を動かし、アイスキャンディーを舐めるみたいにペロペロと舐めた。
 男は俺の脇で膝立ちになったまま俺のものをシゴいてくる。股間から
湧きあがってくるネチャッネチャッという湿った音が、俺の官能を刺戟する。
 俺は横向きになり積極的に亀頭に舌を絡ませ、懸命に舌を躍らせながら、
男のものをシゴいた。
「おおお……」
 男は悦ぶような声をあげ、片方の手をスーッと乳首に伸ばしてくると、ギュッと
抓みあげてくる。全身が熱くなってくる。どんどん性欲の虜になっていってしまう。
自分の淫乱さに不安を覚えたが、しかし昂ぶった肉体は、もう止めようもない
ところまで来てしまっていた。
 大きく口を開け、巨大なものを頬ばろうとしたが、顎の下が軋んで、全てを
呑み込むには、相当な時間がかかった。
「アンちゃん、少しは舌を動かせよ。自分だけ愉しみやがって……」
(そんな……)
 口のなかに咥え込んだ男のものに、舌を這わせようとしても、舌は動かせない。
「アンちゃん、まだイキ足りねえみてえだな? スケベな野郎だぜ」
 俺のものをゆっくりとシゴきながら、俺を揶揄するように言ってくる。
 男は俺のものから手を離すと、また脚の間からケツを触って来ようとする。
(やめてッ!)
 そう叫びたかったが、俺の口のなかに刺し込まれた男のものが、俺の喉を塞いでいる。
 男の手がまたケツに触ろうと伸びてきた。慌てて股を閉じようとすると、
睾丸を鷲掴んでいる手に力を加えられ、俺は脚を広げたままでいるしかなかった。
 男の指が俺のケツ襞を触ってきた。
「けっ、まだヒクヒクひくついてやがるぜ」
 男は二本の指をケツ襞に押し当て、軽く力をこめた。ほとんど抵抗もなくケツ襞は
左右に割れ、二本の指を迎え入れたかと思うと、ドッと先走りを溢れさせていた。
(あっ、感じるぅ……)
 俺は腰を動かし、男の二本の指にケツのなかのあの一点を押しつけていた。
(ああ、痛いけど、気持ちいい……洩れそう……ああ……)

やましい優しさ2−3 投稿者:半勃郎(8月19日(月)10時12分51秒)
第二章3

 ケツの鈍痛を俺の身体は何とか快感に変えようと、腰が知らず知らず
に蠢いている。それが堪らなく悔しい。
(こんなの俺じゃない!)
 男の二本の指は、交互にずれるように蠢き、肉壁をかくように刺戟し
てくる。俺は男のものを咥えながら喘いでいた。男のものから噴き零れ
る先走りは半端なく大量で、俺はそれすら啜り飲んでいた。
 男の二本の指が抜き差しを始めてくると、腰が浮きあがりそうになる。
「気持いいか? ここをこうされると、もっといいだろ?」
 指の抜き差しを続けながら、あの一点を二本の指で叩くように刺戟し
てくる。
(やめろッ! 俺、おかしくなりそう……)
 激しく腰を悶えさせた。
「もう一度犯られてえだろ? 正直に言ってみろ」
 俺はもう何がなんだかわからなくなっていた。男は、もう一度俺を犯
そうとしている。俺のケツは痛くて堪らないのに、この男の逞しすぎる
ものを求めていた。
 男は腰を引くと、俺の口に咥え込ませている巨根を抜いて、俺の顔を
見てくる。
「どうした。言えねえか?」
 二本の指がまたケツのなかを撹拌するように動き始めた。そして、も
う片方の鈴口を撫でる指も動きを速くしてくる。瞼の裏で火花が炸裂し、
俺の腰はひとりでに蠢き、指から繰りだされる悦楽を味わいつくそうと
していた。
「あああ……」
 男は俺のケツから指を抜くと、仰向けの俺の脚を広げさせ、隆々とそ
そり勃つ男根を握り脚の間にひざまずいた。
「ああ……やめて……もう……」
 一瞬我に返った俺は抗いの言葉を吐くと、脚をバタバタと蹴り上げる
仕草をした。
 その時である。俺のスマホが鳴った。
「無視しろ!」
 スマホに出ようとした俺に、男は大声で怒鳴った。
「迎えに来たんです。俺が出ないと、アイツ、ここに押しかけてきます」
「ちっ! わかったよ。出ろ!」
 男は立ち上がると、俺を解放してクローゼットの方に行く。
「もしもし、コウちゃん? どうしたの? 時間過ぎてるけど……」
 わざとスピーカーにして篤志の声を男に聞かせた。
「うん、今、終わって、お客さんと話してるとこだ。すぐに服を着て出
るから待っててくれ」
「わかった」
 篤志とのスマホが切れた途端、男はクローゼットの中にかけてあるス
ーツのポケットから札入れを取り出すと二万円をベッドに座ったままの
俺の方に投げてきた。
「追加の金だ。これ持ってさっさと帰れ。それと、俺の名は、瀬田(せた)昴成(こうせい)だ。
これ、名刺な。持っとけよ。お前のヴァージンを奪った男の名を忘
れねえようにな。まあ、近いうちにまた指名して呼び出してやるよ、へ
へへ。いいケツだったぜ」
 俺は身を起こすと、ソファに行き服を着た。ジーンズのポケットに手
を突っ込むと、さっきこの男からもらった三万円がある。それを投げ返
したいほど怒りに震えていた。
「ほら、これとっとけ」
 ベッドに投げた二万円を男は拾うと俺に差し出してきた。こんな屈辱、
めてだった。
「よかったぜ。お前のケツ! 五万以上の価値は充分あったぜ」
 そう言って二万の金をジーンズのポケットに押し込んできた。ニヤつ
く男を目にした途端、俺はぶん殴りたくなった。ポケットの中の金を男
の顔に叩きつけそうになったが、なんとか自制すると、逃げるようにし
て部屋を飛びだした。
 駐車場に駐めてあるベンツの脇の狭い空間を通り抜け外に出ると、目
の前に篤志が立っているのにギョッとなった。
「どうしたの? 遅いから心配しちゃったぜ」
「あ、うん、大丈夫だ。約束の三万にチップ二万、もらって来たぜ」
 篤志の前では何気ないように装い、ジーンズのポケットに手を入れ、
折り畳んだ五万円を出した。
「すげえ! 飯、食いに行こう!」
「うん、今夜はいいや。俺んちまで送ってくれ」
「わかった。後で五千円、ちょうだい。何だか、顔が強ばっているよう
だけど、なんかあったの?」
「いや、何もなかった。客のケツ掘って、それで終わりだっただけだ」
「そう? 何だかいつものコウちゃんと違うようだけど……」
「いやあ、初めてケツ掘った緊張で、ちょっと疲れただけだ」
 篤志には俺がケツを掘られたなんて言える筈はなかった。
「コウちゃんって、すごいね。みんなチップくれるんだから。コウちゃ
んの色気に、みんな惚れちゃうんだろうね」
 篤志の言葉を無視するように、スマホを見ると九時半を少し過ぎてい
た。
(遅いかな?)
 でも、今夜は篤志のとこでDVDを見ることにしてあるから大丈夫だ
ろう。そう思い直すと、ヨメさんに電話を入れた。
「今、篤志に送ってもらって部屋に帰るとこだ。大丈夫だよ。明日、そ
っちに行くから……」
「いいわよ、無理しないでも」
「でも……ヒロトの顔見てえし……。もう寝ちまったのか?」
「うん。今日は一日中、お母さんと遊んでいたから、疲れちゃったみた
い。じゃあ、明日ね。待ってる」
「無理するな」と言った癖に、「行く」と言った途端、「待ってる」と
言う。
(どっちが本心なんだよ!)
 心の中で悪態をついたが、正直、ヨメさんとの電話を切ると、ホッと
なって大きなため息をついていた。
「篤志、こんなこと、もうやめようか?」
「はは、男は懲りた?」
「ああ、俺には無理だと分かったよ」
「いいよ、じゃあ、来週の予定、全部、キャンセルしとくからね」
「悪いな」
 篤志に送られ部屋に戻った俺は、熱いシャワーを浴びて、男との痕跡
を消そうとしたが、ケツはまだ男のものを咥え込んでいるようにズキズ
キと痛みを訴えている。シャワーの熱い湯をケツに当てると、血流がド
クドクと流れ、鈍痛を洗い流してくれるような気がした。
「ちきしょう!」
 あまりの悔しさと、自分の馬鹿さ加減に、涙が出そうになった。そし
て、男に犯られながら感じてしまった自分に一番腹が立っていた。

(どうして感じちまったんだ!?)
 それを思うと、男に対して腹が立つよりも、自分の情けなさに腹が立
っていた。いや、情けないというよりも、自分の淫乱さに腹が立ってき
ていた。
 そう言やあ、こんなことを始めるきっかけは、自分の性欲の強さから
だったと思うと、男への憎しみよりも自分の淫乱さが、罪の意識となっ
て俺を苛みだしそうになって、自己嫌悪に陥りそうになる。
 ゲイ世界のセックスって、知ってはならない快感に満ち溢れているよ
うな気がする。そんな世界に長く浸ってしまうと、二度と抜けきれなく
なってしまいそうな気さえしてきて不安に駆られてしまう。
 シャワーを浴び終え、真っ裸のまま部屋のなかを歩いた。冷蔵庫から
牛乳を出して、一気に飲んだ。
 ベッドに寝そべると、さっきの男のことが思い浮かぶ。目を瞑ると、
縛られ、自分が犯されている姿が瞼の裏に浮かびあがる。
 ハッとなって目を開ける。
「ちきしょう!」
 また目を瞑る。
『咥えろよ!』
 男の声が聞こえてきた。そして、間近に見せられた男のもの。あれで、
俺のケツが犯された……。
 そう思っているうちに俺のものは、知らず知らずのうちにまた勃ち上
がってきていた。自分のものに手を伸ばし握ってみたが、俺の掌に残る
のは、あの男の男根。そして俺のものに残るのは、あの男が俺の竿を弄
くり回した手と指の感触だった。
 あの男がしてくれたように、鈴口に溢れる先走りを親指で亀頭に塗り
広げていく。甘美な快感が全身に広がり始めるが、男からもたらされた
快感とは似ても似つかない。
(ちきしょう!)
 何度払っても、あの男の顔と身体、そしてあの男の巨根が影のように
つきまとってくる。
(瀬田昴成!?)
 シャワーを浴びる前に、あの男からもらった名刺にチラッと目を遣っ
て、またポケットの中に仕舞い込んだ。俺は起き上がると投げ捨ててあ
ったジーンズを取り、ポケットの中から皺だらけの名刺を取りだした。
男の名前と住所、携帯の番号とメルアドが書いてあるだけで、会社の名
前は書かれていなかった。その名刺をサイドテーブルに置くと、また寝
転んで電気を消した。
 男の舌が俺のケツを舐める感触を思い出してハッとなった。そして男
の節くれだった指が、俺のケツのなかに潜り込んで前立腺を撫でる感覚
を思い起こさせた。小便を洩らしそうな感覚のなか、亀頭を弄られると、
骨まで溶けてなくなりそうな快感。頭が真っ白になりそうな快感が、身
体の芯を熱く疼かせてきていた。
 そして初めてあのデカい巨根を突っ込まれた時の衝撃。手を縛られた
ままで、俺は大声をあげながら腰を振っていた。
 アイツの鋭い目つき、野卑な声、そんなものに俺は魅力を覚えてしま
ったんだろうか?
 まさか……と、頭を何度も振る。悔しいから思い出すだけだと、何と
か自分に言い聞かせる。
 竿の奥から熱いものがジワジワと滲み出てくるのがわかる。ケツに手
を伸ばし、ケツ襞を指で触ると、そこはもうきっちりと閉じて、何事も
なかったのようになっている。でも、入口から入ったすぐの所は、まだ
ズキンズキンと血脈が脈打つ度に燃えるように熱くなって、鈍痛を訴え
ている。
 目の前にヌッと差しだされてきた男根。俺は無意識に、頭に浮かんだ
男の巨大なものを思い出していた。男のものを口に入れてしゃぶり舐め
るなんて、屈辱としかいいようがなかった筈なのに、男のものから吐き
出される先走りの粘液に、俺は昂ぶっていたことを否定できない。
『カンベンしてやる代わりに口でイカせろ!』
 眼前に突きつけられた亀頭。ひと筋の小さな割れ目から、透明な粘液
が滲み出ていた。そして、そこから放たれる男の匂いに俺は感じていた。
思い切り口を開けて顎を軋ませながら男のものを咥えた時、頭がクラク
ラするようなものを覚えていた。
 男のものは俺以上に精力を溢れさせていた。
 もし、あの時、篤志から電話がかかって来なければ、もう一度ケツを
犯られていたに違いない。もし、二度目に犯られていたら……。惚れて
いたかも知れない。そんな気がしてならない。
 結婚する前は、俺もイキがっていた男の一人だった。高校を出て田舎
から上京してきたが、仕事がなかなか見つからなかった俺は、先輩のツ
テで何とか形ばかりのフーゾクの店長にしてもらった。店長たって大し
たことはなく、フロントで客の相手と女の子の愚痴を聞くぐらいしか出
来なかったけど……。
 高校の時、半グレぶっていた俺だったが、結局はヤクザどころかチン
ピラにもなれなかった。
 フーゾクの店長をしていた時、店の常連で妙な客がいた。それが龍辰
(りゅうじん)という彫り物師だった。俺の肌に絵を描きたいと言った。
初めは笑って誤魔化していたが、相手が真剣なんだと分かった途端、俺
はその願いを聞き入れていた。
 半年かかって、龍辰(りゅうじん)先生は俺の全身に刺青を入れた。
鍼を突き入れられる間中、俺は晒を噛み締めながら堪えた。絶対に泣き
は入れたくなかった。一ヶ月過ぎた頃から、俺は不思議な気分を味わっ
ていた。鍼の痛みが快感になっていた。そして勃起までさせていた。
「鍼酔いっていうやつだ」
 龍辰(りゅうじん)先生は俺の勃起を見て、そう冷たく言い放った。
刺青を入れる時、ある種の男には、よく起こることだと言ったが、その
〈ある種〉というのが何かは教えてもらえなかった。
 彫り終えた時、龍辰(りゅうじん)先生に金を払うと言ったが、金は
受け取ってもらえなかった。その龍辰(りゅうじん)先生をあの男は知
っていた。だとすると、あの男はヤクザ世界と繋がりがあるということ
だろうか?
(ダメだ! あの男のことは忘れなくちゃ)
 頭のなかの妄想を追い払うかのように、勃起して膨れまくった亀頭を
指で弄くり回した。手のピッチを速めた。官能の渦が俺を包み込んだ。
「イクッ!」
 独り言のように呻くと、精を放出させていた。でも、何かがもの足り
なかった。あの時、あの男との行為で感じたような、自分を破滅に追い
詰めるようなものは何もなかった。
(あの男に惚れた!?)
 あの男の全身から放たれる淫乱なオーラで俺を包み込んでくれたもの
が足りないことに気づいた。
 これまでは俺は、ヨメさんとのセックスに不満を感じることはなかっ
た。性欲に押されるようにヨメさんを抱いた。一方的に俺が入れ、ピス
トンをして射精する。それで満足だった。
 一昨日の中年フェラ男といい、今夜の男も、セックスを愉しみの道具
として見ていることが奇異でならなかった。もともとセックスってえの
は、子作りのためか性欲の排出でしかないだろう。それを愉しむなんて
……。
 サイドテーブルに置かれてあるティッシュを三、四枚取り出すと、汚
れた指を拭き、俺のものも拭き取って床に投げ捨てた。

やましい優しさ3−1 投稿者:半勃郎(8月19日(月)10時11分48秒)
第三章1

 朝起きると九時を過ぎていた。慌てて白いワイシャツにスーツズボン
を穿いた。身体を動かす度にケツに鈍痛が走る。ケツの中には、まだ男
のものが入っているような感覚に、ドラッグストアに行くと痔のクリー
ムを買って車の中でつけた。ついでに買ったおにぎりと緑茶を運転しな
がら胃に流し込み、ヨメさんの実家に向かった。
 ヨメさんの実家に着くと、庭にオモチャの子供用プールを出して二歳
の息子、大翔と一緒に遊んでやった。プールに遊ぶ大翔につき合うため
に、しゃがみ込んだ途端、ケツがズキンと痛んだ。
「コウちゃん、どうしたの? 腰でも痛めたの?」
「いや、なんでもないよ」
「腰、大切にしてよね。二年後にはもう一人頑張らなきゃいけないんだ
から」
「はあ?」
「だって、コウちゃんもアタシも一人っ子じゃない。家族は多い方がい
いでしょ?」
(金、大丈夫なのかなあ?)
 ヨメさんには父親はいない。小さい頃に亡くなって、小学校の教師を
やってる義母が妻の直美を育てたのだ。
 自動車整備工をやっている俺は、義母にはあまり気に入れられていな
いのは、痛いほど分かっている。息子の大翔が出来たから、仕方なしに
結婚させたことも、気に入られていない理由のひとつだ。それに、俺の
実家が少し複雑なことも受け入れられない一つだった。
 俺の母親は、俺が小学校の時、俺を連れて愛人のもとに走った。しか
し、愛人とはすぐに別れ、また別の男を部屋に連れ込んだ。母親には男
が途切れることはなく、水商売をしながら俺を育てた。今でも、男を次
から次へと変えては同棲している。
 義母にとっては、それがふしだらに見えるらしい。いや、俺だって男
にだらしない女と見ているから、義母の気持ちはよく分かる。ヨメさん
も結婚するまでは水商売をしていたが、義母には内緒にしている。
 水商売をしていたヨメさんには男がいた。それも〈ヒモ〉のような男
が……。男に金を貢ぐために、フーゾクに来た。その頃のヨメさんの身
体には、四六時中、痣が絶えなかった。しかし、ある日、顔に痣を作っ
て店にやってきた。その時は、そのヒモ男を許せないと思い、後先見境
もなくヨメさんのアパートへ乗り込んだ。
 殴り合いになって、上半身の刺青を見せた途端、俺を自分以上のヤク
ザと勘違いしたヒモ男は、ヨメさんの部屋から早々に逃げて行った。
 ヨメさんも俺の刺青を見た途端、悲鳴に近い呻きをあげていた。俺を
本物のヤクザと勘違いしたらしかった。
 その話を聞いたフーゾクの女たちはゲラゲラ笑い転げた。
「コウちゃんが、ヤクザあ? あっはっは」
「コウちゃんにそんな度胸なんかあるわけないわよ。でも、すごいわね。
直美さんの男をやっつけたなんて……」
 女たちから話を聞いたヨメさんは、安心したようになって、俺とつき
合うようになった。そしてフーゾクを辞めた。
 俺が童貞を捨てた相手はヨメさんだった。ヨメさんは散々男を相手に
してきた女。正直、俺は他の男のものと比較されるんじゃないかと、内
心、ビクビクしていた。しかし、ヨメさんは優しかった。そして子供が
出来ると結婚した。
 二時間ほど息子と遊び終えると、俺の用はもうなくなった。俺が泊ま
っていくのを義母は快く思っていないことを察した俺は、夕飯も食わず
に、ヨメさんの実家を後にした。
「ゴメンね、コウちゃん」
「いいよ。そんなことより、身体を大事にしてくれな」
 そう言って別れると、マンションに戻り、車を駐車場に入れて、ヨメ
さんに電話を入れた。
(あっ、弁当を買ってくるのを忘れてた!)
 俺がいつも行くコンビニは駐車場も狭いし、出し入れが難しい所だっ
た。
(しょうがねえ、歩いて行くか)
 近道の神社がある石垣の下の裏道を通れば五分で行ける。
 車の外に出ると、もあっとした空気が全身を覆ってきた。
 歩き始め、丁度、神社の石垣の下を通りかかった時だった。この道は、
普段から人通りは少ない。神社に登る階段の下に、真っ黒いTシャツに
ジーンズを穿いた男が立っているのに気づいて、ギョッとなった。俺が
通り過ぎようとした時、その男は俺に近づいてきた。
「へへ、こんなとこで会えるとはね」
 ギョッとなった。
(ウソだろ! どうして?)
 その真っ黒のTシャツとジーンズ姿の男は、昨夜の男、瀬田(せた)
昴成(こうせい)だった。
 男を無視して通り過ぎようとした。
「俺のこと、無視していいのかい? 無視するんなら、まずこれを見て
からでも遅くはねえと思うけどな」
 男は掴んでいる紙をヒラヒラさせた。
「昨日の夜の画像をプリントしたんだ。よーく撮れてるから、ネットで
公開してもいいかなって思ってよ。まずはアンちゃんの了解を得とかな
いと、と思ってずっと待ってたんだぜ」
(どうして、俺の住んでるとこを知ってんだ!?)
 篤志がしゃべるとは思わない。第一、篤志はこの男と接点はない筈だし……。
「ほら、よーく見てみな」
 薄暗い中、外灯に照らされたその紙には、確かに男の言うように、な
にかプリントされているのは分かった。頭に血が上った俺は、男の手か
らそれを引ったくるようにして見た。そこにプリントされているものを
見て、全身から力が抜けていく。
「へへ、ベッドの周りに隠しておいたカメラが、ばっちりアンちゃんの
姿を撮ってたってわけだ」
 俺の二の腕が掴まれた。男の手を振り切った。
「なら、ネットにあげてもいいってことだな。それともあのマンション
の玄関ドアのガラスにでも貼ってやろうかな……へへ」
(ちきしょう!)
「汚えぞ!」
「へへ、自分の身体を売って金を稼ごうとする奴は、汚くねえのか?」
「どうして、ここがわかったんだ?」
「結構、探したんだぜ。今日一日かかっちまった。アンちゃんを乗せた
車、ラブホから写真を撮っといたんだ。それで警察の知り合いに頼んで
持ち主を割り出したのまではよかったけどよ。あの車の持ち主が、あん
時、電話して来た男なんだろう? それでソイツのマンション近くのコ
ンビニで職場を訊いて歩いてよ。それから職場近くのコンビニでアンち
ゃんの顔をプリントしたのを見せて、やっとここが分かったってことだ」
「…………」
「刑事の真似事も、結構、大変だったんだぜ」
 俺の頭は、この男と会った瞬間から逃げることしか考えていなかった。
しかし、今は逃げられないことを覚った。
「よお、コンビニに行くんだろ? だったら俺とドライブでもしねえか?」
 丁度その時、同じマンションに住んでいる男がコンビニ袋をさげて向
こうからやって来た。助けを求めようかと思ったが、逆にこんな男とこ
こで話をしているのを見られたら不審に思われそうな気がした。マンシ
ョンの住人は俺に頭をさげると通り過ぎて行った。
「こっちに来いよ」
 男は神社の駐車場の方に歩いて行く。俺はついて行くしかない。昨夜
と同じベンツが神社の石垣下の駐車場に駐められていた。
 ここは神社の〈お祓い所〉として、お祓いを受ける車専用の場所だ。
神主さんが、しょっちゅう見回りに来て、不法駐車している車を見つけ
ると、すぐに警察に通報してしまう場所だ。
 助手席のドアが開けられた。仕方なく乗り込むしかない。男の前に近
づいた時、男の放つ匂いが鼻腔に忍び込んできた。途端に、男の巨根が
思い浮かんだ。俺のケツがヒクヒクッと蠢いた。俺の首に太い腕が巻き
ついてきた。
「やめろ! 離せ!」
 心臓は早鐘のように鳴りだしている。気が気ではなかった。さっきの
ようにマンションの住人が通りがかったら丸見えじゃないか。しかし、
男はそんな俺の気持ちを無視するようにジャージズボンの上から股間を
弄り回してくる。俺のものは、一瞬で勃ち上がっていた。俺は必死にも
がき、股間から男の手を振り放した。
「やめろ! 誰かが来たら見られちまう」
「じゃあ、誰にも邪魔されないところに行こうぜ」
 俺を助手席に押し入れると、自分も運転席に回って座りエンジンをか
けた。俺は慌ててシートベルトを締めた。
「夕べ、ケツは大丈夫だったか? 今でも痛いんじゃねえのか?」
 俺の方を見ながらニヤニヤとした嗤いを見せ訊いてくる。
「…………」
「そんなもん、脱いじまえよ」
 男は助手席の方に身を乗り出してくると、ジャージズボンを脱がそう
としてくる。
「やめろッ!」
「じゃあ、自分で脱ぐか?」
 こんな所でグズグズしていたら、神主さんに見つかることは間違いな
い。
 仕方なしにジャージズボンを膝まで下げた。
「下、全部、脱ぐんだよ。今さら隠したってしょうがねえだろ? なん
せアンちゃんの魔羅は、ばっちりビデオに撮ってあるんだからよ」
 悔しかったが、こんな所で男と争っている暇はない。仕方なしにトラ
ンクスごとジャージズボンを脱ぎ捨てると、下半身裸になった。カーエ
アコンの冷気が股間をさーっと撫でてくる。俺は慌てて股間を掌で覆っ
て隠した。
 男はまた助手席に身を乗り出してくると、俺の左手を掴み、縄を手首
に巻いて、その縄を座席の背もたれを通した。
「何する気だ?」
「暴れねえように縛っとくのよ」
 背もたれの後ろを通ってきた縄は右手首も縛ると、ぎゅっと引き絞っ
た。俺は座席シートを背中で抱くように縛られてしまったのだった。そ
れまで、俺はなにひとつ抗うことはできなかった。
「さーて、ドライブに出かけるか」
 そう言って、車をスタートさせた。
(ちきしょう!)
 男の車は俺の働いている工場の前を通り過ぎる。不審な男と俺が、一
緒の車に乗っているのを知り合いに見られたら……。俺はそればかりを
考えていた。
 車は高速のインターチェンジ方向に進んでいく。時々、男の手が俺の
股間に伸びてきて、俺のものを弄り回す。手を縛られていては、脚を持
ち上げ防ごうとするしかないが、男に弱みを握られている俺は、それす
ら出来ない心境だった。
「へへ、アンちゃんもスケベだな。勃ってもいねえのに、我慢汁、タラ
タラじゃねえか」
 俺は男に弄り回される自分の股間を見下ろした。男の手を払いのけよ
うとしても、手を後ろに縛られていては、どうしようもなく男の好き放
題にされるままだ。
 俺のものに血がドクドクと送り込まれ、少しずつ勃起していくのが悔
しい。ちらっと男のほうを見たが、なに食わぬ顔をして前方を見つめて
いるだけだ。
 鈴口から溢れる先走りを亀頭に塗り広げられ、鈴口を人指し指の腹で
ツンツンと叩くように動かしてくる。俺のものは、そんな悪戯に脈打ち
を続け、新たな先走りを溢れさせていた。
「アンちゃん、名は?」
「…………」
 いきなり訊かれて、俺は黙ったままだった。
「キンタマ潰したっていいんだぜ」
(またかよ! ちきしょう!)
「タマはやめてくれ。コウジだ、コウジ!」
「そうか、コウジか。いい名だ。じゃあ、俺の名前、覚えているか?」
「セタ……コウセイ……さん」
「へへ、覚えていてくれたか。嬉しいねえ、コウジ。これからは、俺の
こと、昴成(こうせい)って呼ぶんだ。いいな!」
「…………」
「返事は? いいか、言うこと訊かねえ時は、ホントにキンタマ握り潰
すから、覚悟しとけよ! 返事は?」
「はい」
 仕方なしに返事をする。
「俺の名は?」
「昴成さん」
「よし、これからたっぷり愛し合おうな、コウジ」
「はい、昴成さん」
(ちきしょう!)
 俺は恐怖に駆られて、男の言う通りの言葉を吐き捨てるように言うし
かない。悔しくて堪らない。それなのに、俺のものは自分の意に反する
ように勃起したまま、射精させたくてムズムズと反応していた。
「コウジは自動車工場で何してるんだ?」
「自動車整備士っす」
「じゃあ、あの掲示板の書き込みはホントだったんだな? 新しい家族
のために生活が苦しいとか書いてあったな? 子持ちか?」
「はい。今度、二人目が生まれるんっす」
「そうか。全身に刺青彫った野郎が、ガキ二人いるってことか。コウジ
の奥さん、よっぽど出来た人なんだろうな」
「…………」
「どうした、なんで黙ってる?」
「家族の話はやめてください」
「そうか……」
 車はインターチェンジから高速に乗った。行き先は名古屋方面。つい
一時間前に、俺が戻って来た道を、また戻ろうとしている。
「どこ行くんっすか?」
「コウジは俺に任せときゃあいいのさ。コウジの家庭を壊そうとは思っ
てねえからな。奥さん、実家なんだろ? コンビニの奴に聞いたぜ」
 男の低い声は、どこか俺を安心させた。しかし、安心したと同時に、
手を後ろに縛られ、下半身裸でいることが羞恥心を湧き起こした。
 東名高速はトラックやバスが多い。ベンツより車高が高い車からこち
らを覗き込んで来たら、確実に見られてしまうに違いない。
 それに、男の手の悪戯に感じちゃならないと思うものの、勃起までさ
せて先走りを溢れさせてしまうのはどうすることもできない。男の指は、
溢れる先走りを亀頭に塗り広げてくるだけ。
 昨夜自分でも同じようにしたが、男から弄くり回される快感とは、ほ
ど遠かった。
(ちきしょう!)
 昨夜も射精させたのに……。自分の淫乱さが恨めしい。俺の意思とは
違って、どんどん昂っていく肉体の勢いは、もう止めようのないところ
まできてしまっている。こうなると、射精するまでは延々とこの快感に
苦しめられることになる。
 さっきからイキそうになると男の手は離れ、落ち着くとまた弄ってく
る。そして竿の奥にある塊が、どんどん膨らんできている。
「昴成さん、俺、もう我慢できません」
 俺は遂にそう訴えた。
 車は厚木インターを下りると、大山の方に向かっているのだけは分か
る。
「へへ、我慢できねえって、自分から言うなんざ、昨日より素直になっ
ている証拠だな」
「…………」
「男ってえのは、種を蒔き散らす動物だからな。種を蒔くまでは延々と
愉しめんのよ。コウジに、その快感を教えてやるよ。どうせ、奥さんの
穴に入れて、種を蒔き散らすことしか知らなかっただろう?」
「…………」
「男ってえのは、もっと違う快感があんのよ。夕べ、そう思わなかった
か?」
 思わず肯きそうになったが、俺は黙ったままでいた。
 突然、車が左折すると細い山道に入り、広く空いた空間で停まった。
「へへ、ここなら誰にも邪魔されずに愉しめるな」
 その声を聞いた途端、俺はドキドキしていた。男はいきなり襲いかか
ってきた。
「やめろ!」
 俺は身をよじりたてたが、手を後ろに縛られていては、どう防ぎよう
もない。
「昴成さん、やめて! ううう」
 Tシャツを捲りあげられ、右乳首を甘噛みされると、全身、熱く燃え
立つようになった。
 身体が後ろに倒れた。男がシートを倒したのだ。起きあがろうとした
が、シートベルトのせいで身動きできない。せいぜい脚をバタバタさせ
て抵抗するしかない。
「大人しくしとけ! 今夜もちゃんと金は払ってやる!」
「そんな……」
「たっぷり可愛がってやるって言ってんだ。嬉しいだろ?」
「ああ、ケツはやめてください!」
 絶叫するように哀願した。
 男は助手席に移ってくると、俺の脚の間に入り込み、俺のスニーカー
を脱がせると、脚を持ち上げた。
「やめろ! ケツは、やめてッ」
「うるせえな」
 俺のケツに鼻先を埋め込んでくると、臭いを嗅ぎまくり始めた。
 俺はなんとかその態勢から逃れようとしたが無駄だった。
 昨夜、ザラザラの舌でケツ襞を舐められた時のことを考えると、恥ず
かしさに身体の芯が熱くなってくる。
「汚いっす。やめてください」
 そう言っても、男はケツ襞に舌先を押し当てるとツンと尖らせ襞の真
ん中をなぞりあげてきた。無理やりもたげられている太腿がブルブル震
え、ケツ襞は何度も窄まりを繰り返した。
「やめて、ホントに汚いっす」
 脚をもたげられ、ケツ襞を舌で嬲られながら竿を握られ、そのまま擦
られると、イキそうになって焦った。
 舌先がケツ襞をこじ開けるようにして入り込んでくる。
「ダメ、やめて……」
 腰をくねらせたが、両脚を高々ともたげられたまま、シートベルトで
固定されている身体は、ほとんど自由がきかない。
「ああ……」
 それでも舌でこじ開けるようにされると、そこが蕩けるようになって
広がっていくような気がした。その舌の蠢きと同時に亀頭を撫でられる
刺戟が一体化して、俺はどうしようもなく熱く疼きまくってきていた。
「あ、ああああ……」
 俺の身体が弓なりに反った。竿の奥から尿道へどんどん熱いものが溢
れてくる。
「ああ、昴成さん、もうダメ、イカせて……あああ」
 全身の血が滾り、竿の奥から官能の炎が腰に広がり、ケツの方がどん
どんヒクついてきている。昨夜のあの痛さと快感を思い出した。
「へへ、まだイクにゃあ、早すぎねえか? もっと愉しめよ」
「あああ」
 ケツ襞をピチャピチャと舐められながら、鈴口を指腹で徹底的に嬲ら
れ、腰をよじらせ悶える俺。
「あああ、ダメ、もうカンベンして……」
 これ以上されたら、俺が俺でなくなってしまいそうな不安に駆られ、
俺は必死に哀願した。
「へへ、気持ちいいか?」
「ああ、こんなの初めてで、夕べだって……」
 俺の声は完全に潤んでいた。
「へへ、この味を知っちまったら、もう奥さんとは出来なくなるってか?」
(ちきしょう!)
 俺の心を見透かされたようで焦りまくった。
「ああ……ホントにもうカンベンしてください」
「夕べ、あれからどうしたんだ?」
「…………」
「ちゃんと言うまで寸止めだぜ」
「ああ……ちきしょう……」
 男の舌はケツ襞から滑って亀頭の裏筋へと移ってきた。舌先で鈴口を
レロレロされると、俺のものは脈打ちながら、また新たな先走りを噴き
零してしまう。
(もう快感はいらない……)
 これ以上、感じさせられたらどうなるか、それが不安で堪らない。
 俺の脚がさらに高くもたげられた。ケツ穴は完全に男の目に曝されて
いる。俺の上体はシートの上に寝転がされているのと変わらない。
 男は中腰に立ち上がった。俺は男を見る。
(ウソだろ!)
 男のジーンズからぬっと突き出されているのは、まぎれもない男の巨
根だった。男はジーンズのポケットから出した小さい袋を破り、そのな
かの液体を巨根の先に塗している。そして、右手で男根を握ると、怒張
した先端を割れ目の中心に近づけていく。
「やめろッ! お願いッ。もうイヤだ!」
 もがこうとしてもシートに嵌まった上体は動かない。野太い亀頭の先
がケツ襞に触れた。俺は腰を動かし、何とかその切っ先を逸らそうとし
たが、男のものはケツ襞の中心にピタッと照準を合わせたままだ。覚悟
を決めるしかなかった。
「ああ」
 男の左手が俺のものを握り、ゆっくりとシゴいてくる。俺のケツ襞が
何度も窄まりを繰り返す。
「カンベンしてください」
 掠れた声で訴えた。
「うっ」
 男の切っ先が俺のなかに潜り込んできた。
「力を抜かねえと、ケツが切れちまうぜ」
 何とか力を抜こうと落ち着かせた。男の左手が俺のものから離れた。
ふーっと息を吐こうとした時、男の腰が突き出されてきた。俺のケツ襞
が開いたと思ったら、男の切っ先を咥え込まされていた。一瞬、身体が
裂けるかと思った。
 昨夜は自分でも訳の分からぬうちに男にケツを犯されていた。今夜は
まだ少し意識がはっきりしている。その分、男の持つ巨根の威力を思い
知らされた。
 身体をシートに寝かされ、脚を窮屈に折り畳まされている俺は呻くし
かなかった。男のものは、太い肉杭だった。その肉杭が少しずつ俺のな
かに入って来ている。ケツが切れ、腸が破れるかと思うほどの力強さだ
った。
 男は俺の手を縛っている縄を解いた。自由になった右手、そして左手
も自由になった。男の手がシートベルトも外した。自由になった途端、
俺はもっと抵抗しなくてはと思ったが、結局何も出来ずに上目遣いで男
の顔を見ていた。
「すげえよ。コウジのケツん中。今までいろんな野郎を犯ってきたけど、
これほどの名器はいなかったぜ。だから、今日は一日中、お前のことを
聞き回って歩いたんだ」
「痛え、目一杯広がって千切れそうだ」
「もう少し我慢しろ。刺青彫った時は、もっと痛かったんだろ? お前
のケツん中、襞々が俺のを舐めるように動いてるんだ。それに奥の方に
吸い込もうとしているしな」

やましい優しさ3−2 投稿者:半勃郎(8月19日(月)10時10分47秒)
第三章2

 男は少しずつ腰を遣ってきた。糞が出そうな感覚と目一杯広げられて
いる感覚で苦しい。
「少しは馴れて来たか?」
 耳もとに囁きかけてきた。
「痛えだけだ」
 俺はそっぽを向いてふて腐れたように言葉を吐いた。
「へへ、萎んじまってるけど、この汁は感じてる証拠だぜ。素質がある
ってことだ」
「うるせえ。さっさとイカせて、金、払って、俺を帰せ!」
「気取るんじゃねえよ。声が出せねくれえ感じさせてやるぜ」
「うう」
 本当に杭で穿たれるような感覚だった。俺のケツん中の肉が、その杭
に少しずつ馴染んでいっている感じがして焦った。
 男の手が俺のものを掴むと、また先走りを亀頭に塗り広げてくる。
「女に入れ馴れてる野郎は、雁を擦られるのには馴れてっけど、こうや
って鈴口を優しくやられると弱えんだよな」
 悔しいけど、確かにそうかも知れない。男の指で鈴口を撫でられると、
強烈な快感が背骨を駆け昇ってくる。そして、男のものでケツのなかの
一点を擦られると、もう洩らしてしまいそうな感覚に突き上げられる。
「あ、あ、あ」
 男のひと突きひと突きに、ビンビンに勃ち上がった俺のものから何か
が洩れ出るような感覚だった。
「ああああ……」
 俺のケツが窄まると、男根の威力を感じてしまう。
(ちきしょう!)
 悔しいが、夕べ一人ベッドで思った感覚はこれだった。
 男の腰遣いが激しくなった。そして、俺の竿の奥に溜まった疼きの塊
は一気に膨らみ弾けそうだった。
 いきなり男の腰遣いがやんだ。俺のケツはヒクヒクと蠢き続け、俺は
自然と空腰を遣っていた。
「どうした? やめねえでくれって言ってるみてえじゃねえか」
 男に指摘され、全身が熱くなった。
「コウジも気持ちいいみてえだな」
「気持ちよくなんかねえよ。さっさと終わらせろや」
「けっ、今さらイキがったって、俺の魔羅に感じてんのは分かってんだ
よ」
「…………」
「なら、やめて帰るか」
 男はあっさりと俺のケツからその巨根を抜き去ると、俺のものを簡単
に手から離した。
「…………」
「じゃあ、帰るか」
(ウソだろ!?)
 俺のケツは、男の竿を求めるかのようにパクパクしている。そして、
俺のものは、すぐにも欲求を満たしてほしいと小刻みに脈打っている。
全身疼きまくっているのは確かだった。ただイカせてほしいんじゃない
し、ただイキたいんじゃない。昨夜のように狂喜のなかを彷徨いたいと
俺の肉体は訴え続けている。
 男はその凶器の男根をジーンズの中に仕舞うと、さっさと運転席に戻
って行った。
 空き地の中でUターンした。俺は慌ててシートベルトを締め直した。
自分の下半身がまだ裸なのに気づいて、ジーンズとトランクスを探した。
ジーンズとトランクスは後部座席の上に投げ捨てられている。またシー
トベルトを外すと、後ろを向いて手を伸ばし、ジーンズとトランクスを
手に取った。
 車はさっき左折した県道に出た。県道を通り過ぎる車はない。真っ暗
な闇の中だ。
 俺は慌ててトランクスとジーンズを身に纏うとシートベルトを締めた。
俺のものは、まだジーンズの中で半勃ち以上におっ勃っている。
 男はハンドルを握って、県道手前の道で止まったままだったが、いき
なりハンドルを左に切った。それは、もっと山奥に行く方角だ。俺は黙
ったままでいた。何も言わなかった。男の目的は分かっている。そして、
俺もそれを期待していた。
 車は県道の闇の中を走った。一軒のラブホの看板が見えた。男は車を
そのラブホの敷地に進めていく。俺は何も言わずに黙ったままでいた。
 ガレージ式のラブホ。車をガレージの中に入れると、後ろで自動的に
シャッターが下りてきた。
「行くぞ」
 男は俺の方を見て、呟くように言うと、車からおりていく。俺も下り
るしかなかった。
 部屋に入ると、昨夜の部屋と似た造りだった。
 俺はボーッとなったまま男について部屋に入ったが、ここで男が何を
しようとしているかだけは分かる。俺のものは一気に息づき、また勃ち
あがっていた。
 男は俺と目を合わせることなく冷蔵庫から缶ビールとウーロン茶を取
り出すと、俺にウーロン茶を渡し、ベッドに座った。
「汗かいたな。シャワー浴びて来い」
 目を合わせることもなく、俺の顔を見ることもなく、まだ突っ立った
ままの俺に、投げ捨てるように言った。
「俺、浣腸した方がいいですか?」
 自分が言った言葉に俺自身戸惑っていた。
「?」
 男は驚いたような顔をして初めて俺を見てきた。
「友だちに聞いたから……」
「やり方、知ってんのか?」
 俺は首を横に振った。
「がははは……」
 男はデカい声で笑った。
「じゃあ、俺が教えてやるか? なんなら浣腸プレイってのもあるんだ
ぜ」
 ニヤつきながら、俺をからかうように言ってくる。
「浣腸プレイはいいから、浣腸の仕方、教えてくれよ」
 ぶっきら棒に答えながら、俺は照れていた。
「よーし、一緒に風呂場に行こうぜ」
 お互い裸になってバスルームに行ったまではよかったが、シャワーの
先を取り外しての浣腸には驚いた。男は説明だけすると、さっさとバス
ルームから出て行ったので、ホッとした。
 俺が先にシャワーを浴び終え、ベッドに座っていると、男もさっぱり
した顔でバスルームから出てきた。男の股間には、あのデカい逸物がぶ
らぶら揺れている。
(どうしてここまでついて来てしまったんだろう?)
 断るチャンスも逃げるチャンスもあったはずなのに……。
 それが俺にもよく分からない。でも、俺の身体は期待しているのだけ
は確かだ。
 スマホを見ると、十時を過ぎていた。
「幸治がシャワー浴びてる間に、寿司、注文しといたぜ。今晩はお前と
泊まりだ。泊まり料金はいくらだ? 掲示板にゃあ書いてなかったけど。
尺八が一万、ケツ掘りが三万。その他、要相談とかって書いてあったよ
な。相場はケツを掘らせて二万。泊まりで三万ってえのが普通なんだよ」
 その時、壁からコンコンとノックする音が聞こえドキッとなった。見
ると、そこには小さい窓があった。男は、その小さい窓を開けると、三
人前の寿司とおすましを受け取った。
「この寿司は、俺のおごりでいいぜ」
 俺は何も言い返せなかった。
「二人前じゃ足んねえだろうから、三人前頼んだんだ。ほら、食おうぜ」
 ソファの前のテーブルに寿司を置くと、冷蔵庫から冷えたお茶を出し
てきた。
 俺は腰にバスタオルを巻いたままベッドから動けずにいた。二人用と
思えるソファはひとつしかない。他に座るところはない。
「俺の横に来て座れ! いちいち手間かけんじゃねえよ」
 男に怒鳴られるようにして男の横に座った。男の横に座って、改めて
男の巨体さに驚いた。俺はどっちかって言うと、筋肉はある方だが贅肉
はない。男の身体は筋肉の上に贅肉が載っているようだが、それでもそ
の贅肉は不様ではないように思えた。
 寿司を食いながら、男はいろいろ聞いてくる。腹が減りすぎていた俺
は、がっつくようにして食った。
「俺で何人目だ?」
「二人目、一人目はフェラだけ」
「しかし、二人目が俺に当たっちまって、そりゃあ不幸だったな」
「瀬田さんは、何をしてるんっすか?」
「昴成でいいって言ってるだろ? もう一度、言い直せ」
「昴成さんは、何をしてるんっすか?」
「俺はセックスで飯食ってる」
「はあ?」
 俺には意味が分からなかった。
「お前だって似たようなもんだろ? 身体売って生活費のタシにしよう
としてたんだろ? 俺だって、身体を売って稼いでいる。金になりゃあ、
女でも男でも抱く。ポルノ映画でもアダルトビデオでも出る。だけどな、
俺はプロ。お前みてえなアマチュアじゃねえ」
「…………」
「身体売る話、お前が考えたことじゃねえだろ? 誰かに入れ知恵され
たんだろ?」
 俺はそれに肯いた。
「だけど、夕べで、それをやめるって言っといた」
「そうか、俺で懲りたか?」
「分からない。でも、懲りたんじゃない。何だか怖くなったんだ。相手
を選べないってえのは、何があるか分からないってことだから」
「そうか。そりゃあ賢明なことだ。お前みてえに手に技術がありゃあ、
どうにでも食っていけるだろうが……」
「俺、整備士になる前、フーゾクの店長してたんっす。そん時、女たち
が身体を売ることの辛さ、散々、見てきたんっすけどね」
「そうか。そん時、龍辰(りゅうじん)先生と知り合ったのか?」
「知ってんっすか?」
「ああ、あの先生はエロでスケベジジイってのは有名だからな。あの爺
さん、『俺は女しか彫らないが、たった一人、男でも彫った奴がいる』
って言ったのは、幸治のことだったんだな」
「俺、あの爺さんが、何度も『彫らせろ』って、しつこく言ってきたん
っすが、今でもその理由は分かりませんよ。あん時は根負けしたのと、
好奇心で彫られましたけど」
「はは、それでよかったんじゃねえか。あの爺さんの作品の一つになれ
たんだから」
 寿司を食い終わって、俺は後片づけだけはした。寿司桶とすまし汁の
器を重ねて、さっきの小さい窓の下に置いた。
 食べ終わると、昴成さんはベッドに座って缶ビールを飲み始めている。
俺は手持ち無沙汰になっていた。
「幸治に入れ知恵つけた奴って、あの車を運転してた奴か?」
 俺は肯いた。
「気をつけろ。ソイツ、ゲイだろ? お前のケツを狙ってるのかもな」
「えっ?」
「ソイツが全部客の整理をしてんだろ? お前、俺にメール出しちゃい
ねえだろ?」
 俺は怪訝な顔で肯いた。
「まあ、用心するのにこしたことはねえさ」
 そう言うと、テレビをつけた。
「あっ、あっ、あっ」
 いきなり甲高い女の喘ぐ声が聞こえ、テレビを見るとそれはアダルト
ビデオだった。アダルトビデオのチャンネルを次から次へと変えながら、
ひとつのチャンネルを固定した。
「へへ、この男優、俺なんだぜ。これはヤラせなんかじゃねえ。俺がイ
チから全部、この女を堕としたんだからな。今じゃ、コイツは一番人気
あるAV女優よ」
 見ると女は緊縛されたまま男の巨根を突き刺され、喘ぐよりも呻きに
近い声をあげている。
「こっちへ来いよ。たっぷり可愛がってやるからよ」
 卑猥な言い方に、少し引いたが、ベッドに行くと、横に座った。俺の
ものはバスタオルの下でもうギンギンに猛り勃っていた。
「男ってわかり易いよな」
 バスタオルの上から俺のものをギュッと握ってきた。
「女ってえのはよ、『やめて』とか言って、自分が被害者ぶるんだよな。
ホントは犯られたくって仕方ねえくせによ」
 腕を首に回してくると、俺をベッドの上に押し倒した。脚を俺の脚と
絡めると、俺の脚の動きを封じ、バスタオルの裾を捲りあげ、俺のもの
を握ってきた。亀頭をく弄り回されると、俺は昴成さんの身体に手を伸
ばし抱きついていた。俺の抱きつく手を払いのけた昴成さんは、ベッド
の下から縄を取り出した。俺がシャワーを浴びている間に、準備してお
いたものらしい。
 俺の身体は簡単にうつ伏せに変えられ、昨夜と同じように手を後ろに
して手首を一つにして縛られていた。そしてまた仰向けにすると、腰に
枕を噛ませ、自分の腰のバスタオルを剥ぎ取った。
 右足首を掴まれ、そこにも縄を巻くと、俺の首の後ろを通して、左足
首も縛り、縄を引き絞った。両脚をもたげさせ、俺のケツ穴が上を向く
ように変えると、ケツの所に腰を下ろした。そこまでされても、俺はな
にひとつ拒んではいなかった。
「へへ、綺麗なもんだ」
「そんな……見ないで……恥ずかしい」
「へへへ、堪らねえな。この眺め。幸治のケツ、毛が生えてねえんだな。
綺麗なもんだ」
 昴成さんには、俺の羞恥心を煽る気持ちはないのかも知れないが、俺
にとっては恥ずかしくて堪らない。
 昴成さんはケツ襞にねっとりとした液を塗すと、ゆっくりと揉み込み、
指を潜り込ませてきた。その一瞬で、俺のものは萎んでしまっていた。
「うっ!」
「朝まで可愛がってやるぜ」
「うう」
「どうだ、糞が出そうか? でも、さっき浣腸したから中は綺麗なもん
だぜ」
 俺の股間では、勃起してないのにヒクつきながら先走りを溢れさせて
いるみたいだ。それをゆっくり握ってくると、先走りを亀頭に塗り広げ
てくる。
「だんだんおっ勃ってきたぜ。感じてんだろ?」
「わからない……」
 でも、俺は今夜は感じたかった。いや、今夜もと言った方がいいかも
知れない。
 昴成さんは、自分のことを「セックスで食ってる」と言った。そして
「男も女も相手にしてきた」と言っていた。と言うことは、男の急所や
弱点も知り尽くしていることになる。そんな昴成さんに身を任せ、初め
ての夜のように、感じまくってみたかった。
「じゃあ、前立腺を撫でるぞ」
 俺は肯く。
「うっ」
 ケツのなかがキュンとなり、熱くなって、その熱さが全身に伝わって
くる。そこを昴成さんの手が亀頭を撫でてくる。
「ああ」
 あまりの強い快感に、俺の腰が枕の上でくねってしまう。晃成さんに
ケツを任せ、チンポを任せているという奇妙な快感が、俺を別の意味で
昂ぶらせている。
「女みてえにヨガっていいぞ、へへ」
(そんな……)
 否定したいが、それを肯定しそうになるほどの快感が襲ってきている。
声を出さずにはいられない快感。骨までが蕩けてなくなってしまうよう
な快感。頭のなかまで真っ白になってくる。俺の身体、男の肉体にこん
な快感を発するものがあるなんて、昨夜まで知らなかった。
 もし両手を後ろに縛られていなかったら、俺はきっと晃成さんに抱き
ついていっていたかも知れない。それほど強烈な快感だった。
「へへへ、気持いいか?」
 ケツのなかを指で弄くり回されると、締まりを失くしていくみたいな
感じだ。そこを晃成さんの指が鈴口を撫でてくると、ケツがキュッと窄
まり、節くれ立った指のゴツゴツを感じてしまう。
 じっくりと俺の肉体の中にある快感の源泉を暴きたててくるような指
の動きに、俺はもうどうしていいか分からなくなる。
 どうしようもない快感に腰が蕩け、(こんなの俺じゃねえ……)と自
分を戒めようとするが、すぐにも快感の波に襲われ、何もかも持って行
かれてしまうような感じだった。
「いい顔させるなあ、幸治は。それに身体が熱く火照ると、刺青がくっ
きり浮かびあがって、色気がムンムンしてきやがらあ」
「ああ……、こんなの、俺じゃねえ」
「ははは、感じてる幸治も幸治は幸治さ。今までは女の穴に突っ込むし
か知らなかっただけだろ? ゲイが淫乱になっちまうのは、全身性感帯
になることを知ってるからよ。男ってえのは元々淫乱に出来てるからな」
「ああ……」
 溢れる先走りを指で掬っては亀頭に塗り広げてくる。
「どうすりゃあ……どうにかなるうッ!」
 足首を縛られた脚がピクンピクンと引き痙るように跳ねる。
 それなのに昴成さんの指は、何度もあの一点をまさぐってくる。どう
したら、そこにそんな快感が生まれるのか分からない。言葉にならない
快感が俺を包んできている。
「ああ、洩れる、洩れるよぉ、昴成さーん」
「へへ、何でも洩らしていいぞ。ここ、シコり過ぎてるからな」
「ああ、そこ、弄らないで、どうにかなりそう」
「もうなってるじゃねえか。さっきから白いもん洩らしっぱなしにして
よ」
「ああ……」
「ここを敏感にしてやると、ドライオーガニズムって言ってな、精液を
出さねえでイッたようになれるのさ。そうなりゃあ、女みてえに何度で
もイク快感を味わえるってもんさ」
「ああ……イヤだあ……そんなの……」
「男なら思いっきりぶっ放してえってか? 俺は幸治(こうじ)を女み
てえに作り変えてえのさ」
「ああ……カンベンして……」
 俺は何度も腰をくねらせて、昴成さんの指から逃れようと蠢き続ける。
 イッてるような感覚が続いているが、まだイッてないのは確かだ。
「あああ、やめてえ! イカせてえ!」
 反射的に体がグーンと海老のように反り返り乳首が疼きまくった。全
身撃たれたような快感が駆け巡った。
 この時とばかり、つづけざまに昴成さんはケツを舐めてきて、指の腹
で鈴口を嬲ってきた。
「もうやめて。変になっちゃう……」
 これでもかこれでもかという、しつこいまでの急所への波状攻撃は、
俺を目眩く快感の奈落に引きずりこまずにおかなかった。
 昴成さんはケツから顔をあげると、俺の顔を覗き込んでくる。恥ずか
しくて堪らず、顔を横に向けた。
「いい男だ」
 乳首をやさしく抓んできながら、俺のおっ勃つ竿の根元を握り、尿道
に残る先走りを搾るようにシゴいてくる。
 脚を縛られもたげさせられているケツを曝けだしているのが恥ずかし
い。
 昴成さんは膝立ちになり、右手で逞しい男根を握ると角度を調節し、
ケツ襞の中心にあてがい、ゆっくりと腰を突きだし、ケツ襞を刺し貫い
た。
(やっぱ痛え)
 でも、痛いより快感への期待が勝った。
「あ、あああ!」
 とてつもない充実感に、俺は顎を突きあげ、身体ごと上へずりあがっ
た。俺の腰を鷲掴むと、腰のピッチをあげてきた。巨根がドスンドスン
と淫乱になったケツ穴を突き破ってくる。俺のものからダラダラと先走
りが溢れだしていた。
 ケツのなかが煮え滾るように熱くなり、蕩けていくのを止められない。
「あ、ああ……」
 突きあげられると、俺の顎が上下に揺れる。昴成さんは上体を屈めて
くると、右乳首を甘噛みしてくる。乳首を甘噛みされると、さらに目眩
く悦楽の底に引きずりこまれてしまう。
「ああ、……ダメ……すげえ……」
 ケツが窄まりきると、そこから快感が湧き起こり、それが全身を駆け
抜ける。
 上体を起こし、乳首から唇を離した昴成さんは、俺の腰を掴み、浮か
せると、そこを突きまくってくる。俺の腰を上下左右に自由に動かしな
がら、突きかたを変えてくる。時には一深三浅で突いてきたと思ったら、
次には奥深くを突きまくり、そして腰を引いては浅い所を突いてくる。
何も考えられなくなり、頭も身体も白一色となり閃光が弾けまくった。
 ゆったりとした腰遣いになった時、俺は初めて言葉らしい言葉を吐い
た。
「おお、あああ……どうにかなるぅ!」
「どうした? 声も出なくなってたな?」
「ああ……昴成さん、オレ、どうにかなりそう……」
 ゆったりとした腰遣いになった途端、俺の竿の奥が何度も弾けた。ケ
ツを窄め、昴成さんの男根を締めつけた。そこを堅い肉棒が、グイッと
奥を突いてくる。俺のケツが窄まりきって緩まなくなった。昴成さんの
腰がガクガクと痙攣して止まった。
「ああ……」
 俺のケツが熱いものを感じた。
(俺のケツん中でイッてる?)
 テレビから聞こえるAV女優のヨガり声がうるさく耳に入ってくる。
 昴成さんは、まだ俺のケツに挿入したままリモコンでテレビのスイッ
チを切った。静まりかえった部屋に、二人の荒い息づかいだけが聞こえ
てきている。
 俺のケツの中を快感の大波が次々に襲いかかってくる。ケツがキツく
窄まり、何度もイッてる快感だけが駆け抜けていく。
「まだヒクヒクしてやがらあ。俺のもんから総てを搾り取ろうとしてる
みてえだぜ」
 昴成さんの嗤う声。尿道を駆け抜ける熱い快感が、ずっと続いている。
こんなエクスタシーを感じたのは初めてだった。
 その時、腰が持ちあげられるのを感じて、ハッとなった。膝立ちのま
まの昴成さんが、両手で俺の腰を抱えあげていた。俺はギョッとなった。
まだ俺のケツには昴成さんの肉棒が突き刺さったままだったからだ。
「俺はまだビンビンなんだ。これからが本番だぜ」
 言うが早いか、昴成さんが再びピストン運動を開始した。
「やめて! もう……これ以上されたら、おかしくなっちまう」
「ははは、俺は三度イクまではやめねえぜ」
「えっ! あああ……」
 結局、朝まで延々と狂い哭かされ、快楽の中を彷徨った。
(もうダメだ……)
 昴成さんに送られてマンションに着いた時、俺はそう思っていた。

やましい優しさ4−1 投稿者:半勃郎(8月19日(月)10時09分35秒)
第四章1

「暑いなぁ」
 工場の隅で飯を食っていた篤志が額に汗を掻きながら、しきりに
「暑い、暑い」と喚くように言う。
「事務室に行って食うか?」
 さっきから何度もそう言うが、篤志は社長と一緒に食う位なら
食わねえ方がいいと、頑なに拒む。まあ、俺も同じ気持ちだから、
暑いなか一緒に工場の隅で弁当を食う。
「コウちゃん、奥さん、いつ帰って来るの?」
「予定日までまだ二ヶ月あるんだけど、生まれてもすぐには帰って
来ねえんだとよ」
「そうかあ、辛いなあ」
「ああ、堪んねえよ」
 俺はツナギの前を弄りながら篤志の方を見る。
 ラブホの前まで迎えに来たあの夜以来、篤志とは何だか壁が出来たよ
うになって、今じゃアイツにしゃぶってもらうこともなかった。いや、
もし、しゃぶってもらっても、今となっては、それだけで感じることは
ないかも知れない。
 昴成さんとラブホでひと晩過ごしてから、一週間が過ぎようとしてい
た九月の第一金曜日。昴成さんからの連絡をひたすら待っていた。
 俺はスマホの番号を教えていたし、最初の夜にもらった昴成さんの名
刺もあった。でも、俺の方から連絡するのには、すごく抵抗があった。
(今夜あたり電話して来ないかな?)
「コウちゃん、明日、奥さんのとこに行くの?」
「ああ、そのつもりだけど……」
 それは嘘だった。
「俺、お義母さんが嫌がるから、行かない方がいいのかもな」って、
ヨメさんに言ったら、「そうだね」って、あっさりそう言い返して
きやがった。だから、明日、明後日の休日は、マンションの部屋で
過ごす予定にしていたし、それに、もしかしたら……という期待も
抱いていた。
 リリリン♪
 スマホが鳴った。発信者の名前が表示されずに番号だけが表示されている。
(誰だろう!?)
 スマホを取った途端、「俺だ」と低い声が聞こえてきた。食べかけの
弁当をコンクリートの床に置くと、俺は工場の隅に歩いて行った。
「仕事中か? 悪かったかな?」
「いえ、大丈夫です」
「今晩、時間あるか?」
「はい」
「なら、浣腸して待ってろ。九時頃に迎えに行くから」
「はい」
 俺は昴成さんの声を聞きながら、ツナギの下でしっかり勃起させて
しまっていた。
 スマホを切ると、また篤志の方に行き、残りの弁当を食い始めた。
「誰からだったんだ?」
「いや、保険会社の奴で、子供生まれたらどうすんだって訊いてきたんだ」
「ふーん」
 篤志は疑い深い目を差し向けてきたが、俺は知らん顔をしていた。
(俺、嘘が上手くなったなぁ)
 自分でも感心していた。
(秘密を持つと、嘘が上手くなるのかも……)
 仕事が終わって自宅に跳ぶようにして帰った。篤志が一緒に夕飯
食おうという誘いも断った。自宅で適当に夕飯を食うと、ケツと腸を
洗い、ジリジリと九時になるのを待った。
 七時半にヨメさんに電話も入れた。息子の大翔とも話した。大分、
言葉を覚えてきたらしく、少しずつ会話ができることが嬉しかった。
「ごめんね。母のことで、コウちゃんに気を使わせて」
 ヨメさんに謝られると、何だか逆に俺の方が後ろめたさを感じてしまう。
(ゴメン、俺、昴成さんから離れられなくなっちまった……)
 もしヨメさんが子供を連れて戻って来たら、どうするつもりなんだと、
何度も自分に言い聞かせるが、昴成さんから離れられる自信はない。
 九時少し前にスマホが鳴った。
「下におりて来い」
 俺は慌ててマンションの正面玄関に行くと、ベンツが停まっていた。
「乗れよ」
 窓を開け、そう言ってくる昴成さんに、俺は助手席の方に駆け寄って、
中に入る。
 昴成さんの車は、高速に乗り、東京方面に向かう。この間のように
俺の手を縛ることもなければ、俺のものに手を伸ばしてくることもない。
でも、俺のものは、それを期待してジーンズの下でおっ勃ててしまっている。
 昴成さんに連れていかれたのは、新宿の裏手にある十二階建てのビル
だった。
 正面玄関の脇に〈瀬田第六ビル〉と書かれたプレートが貼られている
のに気づいた。
 エレベーターに載り六階でおりた。〈コウセイ企画〉と書かれた
プレートがドアの横に貼られている。
「ここが俺の仕事場だ」
 ドアを開けると、脱ぎ捨てられた靴やサンダル、スリッパが乱雑に
履き捨てられている。
 部屋に入ると、広いスペースの左奥にダブルベッド、右手の窓際には
スチール製デスクと椅子、その前には高級そうなソファとテーブルが
置かれている。
 ダブルベッドの置かれている奥を見ると、その奥にまた別の部屋の
ように広いスペースが広がっている。その広いスペースには、テレビの
スタジオのようにスタンドに置かれたビデオカメラがあるのが見えた。そして、その広いスペースにも、大きなダブルベッドが置かれ、ダブル
ベッドの周りには、いくつものライトが置かれ、天井を這うレールから
もライトがぶら下がっている。
 床の上を太いコードが這いずりまわっており、部屋の中央には太い
木の柱、Xの字に組んだ木の柱が壁際に置かれ、天井を這うレールから、
滑車がぶら下がり太い縄や鎖が垂れ落ちている。
「あっちはスタジオで、アダルトビデオを撮っている。そのビデオが
どんなもんか、見当はつくだろう?」
 立ちつくしている俺に、晃成さんは訊いてくる。
(アダルトビデオは、アダルトビデオだろ?)
 俺は首を横に振った。
「SMビデオさ」
「えっ!?」
「この部屋は本格的にSMプレイが出来るようにしてあるのさ」
 晃成さんが背後から抱き締めてきた。俺の股間に右手が滑りおちて
きて揉みあげられると、ゾクリと全身に震えが走った。
 Tシャツとジーンズを脱がされ、トランクス一枚に剥かれると、
恥ずかしさが一気に押し寄せてくる。
 途端に全身に疼きが走り、力が抜けていく。その癖、トランクスの
下では、もう俺のものを猛り勃たせてしまっている。
 俺のトランクス姿を眺めると、俺の勃起を確かめ、ニヤッと嗤い
抱きしめてくる。分厚い胸にしなだれかかると、昴成さんが待ってましたと
ばかり唇を求めてきた。俺はすぐにもそれに応じてしまう。
 昴成さんの手が、俺の乳首を揉み込んでくると、すぐに全身が熱くなり
疼きまくってしまった。昴成さんは俺の乳首を弾きながら、舌を俺の口腔に
差し入れ、歯の裏側や舌を舐め回してきた。
 昴成さんの舌の積極的な動きに触発されて、俺も自らの舌を昴成さんに
搦ませ、濃厚なキスをかえした。
 俺も手を晃成さんの股間に持っていく。スーツズボンの下で熱く猛り勃っているものが指に触れ、俺の身体はさらに熱く疼いていく。
 昴成さんの方が先に唇を離した。俺を抱きしめたまま手を股間に
おろしてくると、トランクスの上から俺の勃起を握ってくる。
(ああ、俺、もうダメだ……)
 淫らな期待に俺はもう我を忘れていた。
 その時、突然、部屋のドアが大きな音をたてて開き、人の入ってくる
気配がした。肩にビデオカメラを担いだ男二人。そしてラウンド髭の
中年男。その三人は、俺と昴成さんの周りを取り囲んだ。
 カメラを見ると、レンズの横に赤いランプが点滅している。
「なに、これッ!」
 俺は昴成さんの抱擁を解き、逃げだそうとした。しかし、昴成さんは
俺をキツく抱きしめたまま離してくれない。
「昴成さん、言った通り、男の色気がムンムンしてるな」
 ラウンド髭の中年男が昴成さんに話しかける。
「そうだろ? 龍辰(りゅうじん)先生の会心の作品だ」
「どういうことっすか!?」
 ニヤニヤ嗤う昴成さんに、俺は怒りをぶつけた。
「俺の仕事仲間だ。今夜は俺たちを撮ってもらおうと頼んだんだ。
プロだから綺麗に撮ってくれるぜ」
「やめてくださいッ!」
「いいじゃねえか。俺たちの記念だぜ。それに幸治の初めての夜も
隠しカメラで撮ってるしな」
「そんな……」
 俺は将来このビデオで脅されることを恐れた。
「昴成さん、離して!」
 俺はバタバタと全身をよじってもがいた。こんな見知らぬ三人の前で
俺が犯されるところを曝すなんて、俺には想像さえできないことだった。
その上、それが永久に残るなんて、考えただけで心臓が破裂しそうだった。
「昴成さん、お願い。やめて!」
 俺の哀願を無視して、俺をキツく抱え込んだまま、手をトランクスの
中に滑り込ませて直に弄ってくる。
「コイツらは、こんなことには馴れているんだ。昂奮もしなきゃ、変な
こともしねえよ。俺を信じろ」
 そう言うと、もう片方の手をトランクスの後ろから中に滑り込ませて
くると、指でケツたぶを左右に押し割ってくる。俺のケツ襞を指先で触
られ、俺は息が詰まった。
 俺は激しく暴れた。
 昴成さんは俺を抱きかかえたまま部屋の奥の広いスペースの方に動い
た。
「俺を信じろ」
 俺の股間とケツを弄りながら、俺の唇に唇を重ねてきた。
「ああ……」
 頭のなかが痺れていく。俺の腕を掴まれ、後ろ向きに変えられると、
あっという間に俺の手は後ろ手に縛られていた。俺に知られないように
ラウンド髭の中年男が昴成さんに縄を渡したらしかった。
 肩にビデオカメラを担いだ男の一人は俺のそばで、もう一人は遠くか
ら俺たちに焦点を合わせて撮っている。
 俺は見知らぬ三人の男の前で身を固くして緊張しまくっていた。
 晃成さんは新たな縄を持ってくると、俺の首に縄をかけた。左右に分
かれた縄が、胸の上の所で瘤をつくるようにひとつにされ、臍の上、竿
の上、竿の下で瘤を作ると、後ろに回り、ケツたぶを左右に分けるよう
に縄を通す。そして、そのまま縄は首の後ろに戻り、首の縄に通すとさ
っき瘤を作った縄にかけ、グイッと引き絞った。緊縛された途端に、俺
の身体は火照り、熱く燃えだしていた。
「いいですね!」
 ラウンド髭の中年男が唸るような声をあげた。
「流石、龍辰(りゅうじん)先生の墨は、縄をかけられてこそ引き立つ
ってもんですね」
 二台のカメラが俺の身体を舐めるように撮ってくる。こんな縛られた
姿を撮られるなんて……。
「じゃあ、トランクスも取っちゃってよ。昴成さん」
 ラウンド髭の中年男の声に、俺はハッとなった。
「そうだな。ホントは六尺を締めさせて撮ってほしかったけど、それは
また後日ってことで」
 昴成さんの手が俺のトランクスのゴムに手をかけると、さっと押し下
げた。
「へへ、半勃ちになってるじゃねえか。幸治も感じてんだろ?」
「そんな……」
「正直になんなよ。それだけいいもん持ってるんだから、昴成さんとい
い勝負だと思うよ。いや、刺青がある分、幸治君の方がいい男っぷりだ
よ」
 ラウンド髭の中年男がニヤつきながら言ってくる。
 俺はキツく縛められた縄のせいか、どこかボーッとなってしまってい
る。ただ、三人の男と昴成さんに見られる恥ずかしさには堪えられない。
「亀甲縛りで縄酔いしちゃってるよ、昴成さん」
 ラウンド髭の中年男が言う。
(縄酔いって?)
 刺青を彫られた時、龍辰(りゅうじん)先生から「鍼酔い」っていう
言葉を聞いたが、あの時もその意味は教えてもらえなかった。
「思ったほど苦しくねえだろ?」
 昴成さんは俺の前に立つと、プクッと突き出ている両乳首を親指と人
指し指で挟み込むと、グリグリと揉み込んできた。
 半勃ちだったものが、少しずつおっ勃っていく。
「色っぽいぜ」
 昴成さんも上気した顔で俺の目を見つめてくる。
「…………」
「どれだけ色っぽいか、自分でも確認してみろ」
 昴成さんは俺の背を押し立てて部屋の奥の壁に連れて行く。そこは二
方の壁が鏡張りになっていた。
「ああ、恥ずかしいっす」
 頭を振りたてて、後ずさりしようとするのを強引に鏡の前に立たせた。
 鏡の前には天井から垂れている太い縄が揺れている。その太い縄の一
端を俺の後ろ手に縛った縄に繋ぐと、俺の緊縛された身体が鏡に正面を
向くようにして吊り上げられた。緊縛されたまま鏡の前で少し爪先立っ
て息を荒げている俺の姿が鏡に映っている。
「どうだ?」
 後ろに立って俺の肩の上から顔を出し、正面の鏡に映る俺の縛られた
姿を眺めながら、昴成さんは訊いてくる。
 俺のものは縛られた股間で隆々と屹立して猛り勃っている。
(恥ずかしい……)
 両手の自由が奪われているので、股間を隠すこともできない。
 昴成さんと初めて会った時から、俺は毎回縛られていたことを思い出
した。どこをどう嬲られ、弄くりまわされても、ただもがくだけで何の
抗いもできない。それが恥ずかしくもあり、でも快感になっていたこと
を思った。
 俺の後ろに立った昴成さんは、俺の身体を抱きすくめるようにして、
両乳首に手を伸ばすと揉み込んでくる。
「ああッ……やめてッ……」
 俺は鏡に映る三人の男が気になってしょうがない。でも、三人は何も
言わずに、淡々と自分の仕事をこなしているようにしか見えない。
 乳首をキツく揉まれるうちに、俺のものはさらなる脈打ちを見せてし
まう。そんな自分の姿をビデオカメラで撮られていると思うと恥ずかし
くて堪らない。
 縛められた身体をもがかせ、後ろ手の縛めを振りほどこうと激しく身
をもがかせた。
「諦めろ。今夜は俺の好きなようにいたぶらせてもらうぜ」
(毎回、好きなように犯ってるくせに!)
 そう思ったが、何も言えなかった。
 昴成さんは俺のうなじに昂った息を吹きかけながら、おっ勃ったもの
を握り、ゆっくりとシゴきたててくる。
「ああッ……やめてッ」
 本音をいえば、俺はイキそうになっていた。それほど、強烈な快感が
襲ってきていた。
 鏡をちらっと見ると、昴成さんに乳首と竿を嬲られ、悶え感じている
俺の姿が映っている。俺の刺青を入れた身体は真っ赤になって、刺青模
様を浮き立たせている。
「すげえな。龍辰(りゅうじん)先生渾身の作品だと言ってたが、本当
だったみてえだな。〈白粉彫り〉って言って、普通の男は痛すぎて堪え
られねえんだとよ。幸治はその白粉彫りを入れられたってわけだ。昂奮
して身体を火照らせねえと出て来ねえ図柄だって言ってたけど、すげえ
もんだな」
(えっ!)
 初めて聞く話だった。
「すげえ色気だな。悶えるほど色気が増してるじゃねえか?」
 ラウンド髭の中年男が、俺の脇に立って、鏡に映った俺の全身を見て
くる。
「滝田さん、すげえだろ? 龍辰(りゅうじん)先生が俺に言った時、
マジかって思ったけどな」
「ああ、昴成さんがいつも言って言葉だろ? 『龍辰(りゅうじん)先
生が刺青を彫った野郎は、本人は自覚がないけど、かなり強烈なドMだ
って』。確かにそうだな。いたぶりゃあ、いたぶるほど色気が増して来
る野郎って、錚々いねえからな。今夜、たっぷりコイツの色気振りを撮
らせてもらうよ」
「そんな……」
 俺は二人の話を聞いて卒倒しそうだった。
(Mって、SMのMで、それは虐められて昂奮するって意味だろう?)
「昴成さん、これ以上はやめてください!」
 俺は泣くような声で必死に哀願した。
 二台のビデオカメラが前と後ろから俺の姿を撮っている。
 ラウンド髭の男は、また俺たちから下がった。
 激しく身悶える俺の全身像を鏡の中に見せながら、両手で乳首を揉み
込んでくる。俺の腰が左右に揺れた。それと同時に俺のものも揺れ動く。
「幸治君って、結婚してるんだろ? 勿体ねえな。昴成さんの二代目と
して売り込めやあ、すげえ人気が出るだろうに……。でも、まあ、こん
だけ男の色気がありゃあ、女もほっておかねえか」
 ラウンド髭の男は、鏡の中の俺に話かけてくる。
 ラウンド髭の男の視線から俺は目を逸らした。
 昴成さんは乳首を抓んで弄り回しながら、汗の滲むうなじから肩先に
かけて、チュッチュッと音を立てながら唇を吸いつけていく。
「ああ……」
 俺は大きく喘いでは何度となく大きく仰け反り首を振った。
「もう……カンベンしてください」
「何を言ってるんだ。まだ何にも始まってねえんだぜ。今夜は幸治の本
性を見せてもらおうじゃねえか」
「やめろッ!」
「へへ、龍辰(りゅうじん)先生が言ってたぜ。鍼を入れる時、男らしく奥歯を噛み締め堪えていたが、そのうち鍼酔いして見せたってな」
「意味が分からねえ」
「鍼酔いってのも、縄酔いってのも、自分が虐められて昂奮することよ。
幸治、変なプライドを捨てて、自分に正直になってみな。今まで、幸治
は自分のそんな性癖を知らなかっただろうけど、今夜は俺がその総てを
曝いてやるから、いい声で哭いて見せろよ」
「そんな馬鹿な……俺が何の性癖だってんだ!」
「虐められて悦ぶ〈Mちゃん〉だって言ってのよ。その証拠に、その縄
だ。藻掻けば藻掻くほど、その縄は食い込むように縛ってあるんだ。幸
治の魔羅が、ギンギンにおっ勃った理由は、その縄が幸治の身体にキツ
く食い込んで気持ちいいからじゃねえのか? 少しは自分の性癖を認め
たらどうなんだ?」
 違うと抗議をしようとした俺の前に回ってきた昴成さんは、俺と向き
合うと、左腕を腰に回してギュッと抱き寄せ、俺の目を覗き込むように
して唇を寄せた。
「やめろ……キス魔か!」
 俺は顔をよじろうとしたが、顎を掴まれ、動けなくなった。観念する
しかなく目を閉じた。昴成さんは舌で俺の唇をこじ開けて舌をとらえた。
俺は泣くような喘ぎを洩らしながら、舌を弄ばれるままになった。昴成
さんの手が俺の勃起を握ってくる。鈴口に溢れる先走りを亀頭に塗り広
げてこられると、緊縛された身体から力が抜けていく。
 キツく舌を吸われ、舌を搦め取られながら、俺のものに刺戟を与え続
けてくる昴成さんの胸に、自分の身体をもたれかかせてしまいそうにな
る自分を恥じた。
 昴成さんは唇を離すと、俺の足元にしゃがみ込んだ。股間に聳え勃つ
俺のものを握ってくる。
「俺のもデケえけど、幸治のもデッケえから、いたぶり甲斐があるって
もんだ」
「ああッ……」
 鈴口を何度も撫でられると、俺は爪先立ったまま仰け反った。
「カンベンしてくださいッ」
 腹をせわしく波打たせながら哀願した。
 立ち上がった昴成さんは、また俺の後ろに回ると、両肩をキツく抱い
た。
「見てみろよ。臍まで届いて、ビンビンにおっ勃ててるだろ? これが
幸治なんだよ」
 鏡の中の俺の裸身をあらためて見遣りながら言ってくる。
「普通の奴は、これだけ縛られると萎んじまうんだぜ。それだけ幸治が
淫乱だってことだ」
「そんな……」
「ちゃんと見てみろよ。幸治の淫乱な姿を! すげえ男っぽいだろ? 
精悍な顔をさせて、こんなに〈雄〉の色気を醸し出す幸治が羨ましいく
らいだ。俺が幸治ほどの色気がありゃあ、もっとひと財産作っていただ
ろうぜ」
 髪を掴んで顔を正面にねじ向けニヤける顔で俺の目を覗き込んでくる。
「これ、ほどいて……」
 固く目をつぶって、いやいやをした。
「目を開けないなら……」
 昴成さんはもう一方の手で、俺の睾丸を鷲掴むと、じわじわと潰しに
かかってくる。
「痛いッ! ああ……」
「潰されたくなかったら、目を開けて自分の姿をしっかり見るんだ」
 そう言いながら、さらに押しつぶしてくる。その激痛に、俺は目を開
けて、自分の縛られた裸体を見るしかなかった。
 昴成さんの手が睾丸から離れた。

やましい優しさ4−2 投稿者:半勃郎(8月19日(月)10時08分32秒)
第四章2

 俺は鏡に映った自分の裸体を見ながら、不思議な気持ちだった。
「すげえ色気だろ? そんじょそこらの野郎じゃ、こんな色気は
出せねえよ」
 俺は首を振ったが、さっきみたいに目をきつく閉じるようなことはな
かった。鏡に映る自分の生贄のような姿に魅せられていた。そして、す
ぐに恥じらう気持ちが湧き起こった。目を逸らせたが、すぐまた盗み見
るように自分の姿に目を向けた。
(俺、ナルシストなんかじゃない!)
 フーゾクの店長をしていた時、散々、ホスト連中を見て来た。ホスト
はみんな一様に自分の容姿に自信を持ち、ある意味鼻持ちならないナル
シストばかりだった。俺をあんな連中と一緒にしないでくれと思う。
 昴成さんは、後ろからゆっくり乳首を揉みたて始めた。
「俺に愛撫される自分の姿を見ていると、余計に燃えるだろ?」
「そんな……カンベンしてください」
 俺は泣くような喘ぎを吐き、身を揉みながらも、鏡に映る自分の姿から
目を離せなくなっていた。
 昴成さんの手が、乳首から股間に滑り落ちてくると、右手で俺の竿の
根元を握り、左掌を広げてゆっくりと亀頭を撫でてくる。
「ああ……」
 俺はハッと息をつめて身体を固くしたが、さっきほど抗いはしなかった。
 昴成さんの指の動きにつれて、俺の喘ぎは快感からもたらされるものに
変わってきていた。
「ああ……」
 迫り上がる快感が堪え切れなくなり、俺は昂りきった熱い息を吐いていた。
 鏡に映る俺の身体は、汗を噴きながら刺青を浮き上がらせている。
しかし、どこが白粉彫りなのか、俺には分からなかったが、普段より
刺青の模様がはっきりと浮き上がっているような気がした。
 昴成さんの指で撫でられる亀頭は、熱いものを噴き上げ、亀頭を白く
汚し始めていた。もう、すぐにも射精させてもらいたくて堪らない。
しかし、イク直前の脈打ちを速めると、昴成さんの手の動きはやんでしまう。
 亀頭を撫でていた昴成さんの手が、俺のものから離れると、俺の脇に
立ち、今度はケツたぶを左右に押し割り、ケツ襞をなぞってくる。俺は
爪先立ったまま、腰を前に突き出した。すると、俺の竿の根元を握った
手から親指が伸びて鈴口を撫でてくる。
 俺の身体が前後に揺り動く。前に腰を突き出すと、待ってましたとばかりに
鈴口をなぞる指の動きが速くなり、その快楽に腰を引くと、ケツ襞を
なぞる指に力が加わり、ケツ襞は簡単にその指を受け入れていた。
「ああ……」
 慌ててケツに力を入れたが、その時はすでに昴成さんの指頭は敏感な
あの一点を捉えていた。
「ケツを緩めろ」
 俺は泣きそうな顔を左右に振った。
「じゃあ、またキンタマを潰すか?」
「ああ……」
 昴成さんの指は、あの一点をツンツンと叩くように押し込んでくる。
「ああッ……」
「気持ちいいか?」
 腰がどうしようもなくうねり始める。亀頭への愛撫とあの一点への
刺戟がひとつになり、俺の腰を蕩かしていく。
「コウセイさーん」
 どうにかなりそうな俺は昴成さんの名を呼び、顔を昴成さんの方に
ねじ向けた。昴成さんの唇と重なった。俺の方から舌と舌を絡め合い
吸い合うディープキスになった。
 ケツのなかを嬲る昴成さんの指が、もう一本追加され二本となった。
俺は昴成さんの舌を吸いながら昴成さんの指の動きに合わせて腰を
振ってしまっていた。
「へへ、感じきってるじゃねえか?」
「ああ、恥ずかしいっす!」
「幸治はキツく縛られた方が淫乱になれるんじゃねえのか」
「ああ……」
 恥じらいに喘ぎながらも、ちらっと鏡に映る自分を見た。
 昴成さんは、そんな俺を見遣りながら服を脱ぎ始めた。
 素っ裸になった昴成さんは、怒張を振りたてながら俺の後ろに立った。
「最初の夜を思い出すか? それともこの間のラブホを思い出すか?」
「そんな……」
 三人の男の前でそう訊く昴成さんの言葉に、俺は顔を真っ赤にさせて
鏡から目を逸らせた。
 後ろに立った昴成さんは、俺の腰をガッシリと掴むと、熱く怒張した
ものでケツたぶを左右に押し割りケツ襞に密着させてきた。
「うッ、やめて……」
「今さらなに言ってんだ? この間は、俺のこれで何度もイキっぱなし
になって、白い涙を流したじゃねえか?」
 昴成さんの怒張を挟んだケツたぶの狭間は、いつもより緊張してケツ
たぶにエクボを作るように凹ませている。
 俺の背中と昴成さんの身体の前面とがピッタリ合わさっているが、
密着できないのは昴成さんの猛り勃った男根のせいだ。それが俺のケツ
に潜ってくれば、俺たち二人は一つになる。それは分かっている。そし
てその男根が中に潜り込んでくると、俺がどうなってしまうのかも、充
分分かっている。
 俺がヨガり喘ぐ姿を他の三人に見られ、また二台のビデオカメラが永
久にそのシーンを記憶してしまうことが、どうしても心に気がかりを残す。
 そのビデオの映像データを俺の脅しの材料に使わないことは、昴成さ
んの人格を考えると、はっきりとしている。でも、今のこの姿、これか
ら見せてしまう姿を永遠に残されてしまうことに抗おうとする気持ちが
あるのは事実だ。
 昴成さんは懊悩している俺の顔を強引に後ろに振り向かせると、また
唇を強引に奪ってきた。舌を吸いたてながら腰をグリグリよじる。昴成
さんの男根が俺のケツ襞を擦ってくると、俺の鼻から棒のような熱い息
を噴き出してしまう。
 昴成さんは俺の太腿の裏に手を掛けて右脚を高く持ち上げてきた。
「うむ、うんッ……」
 腰を揺さぶって逃げようとするのを、胸に手を回しグイッと力強く俺
の背を自分の胸に押し抱え密着させると、一気に突き上げたててきた。片脚を持ち上げられているせいか、きつく収縮している俺のケツ穴を昴
成さんのものが引き裂くようにして嵌め込んでくる。
「くぅーッ」
 口をどうにか振りもぎって、俺が呻きを迸らせた。
「立ったままってのは、また別な味だろ?」
「ああ、キツい……」
 片脚立ちのバランスを取ろうとして左足を踏ん張らせる。その度に
ケツ肉がキュッと窄まった。
「よく締まるケツだな。龍辰(りゅうじん)先生の慧眼通り、名器だよ」
 ぐいとさらに腰を突き入れられて、俺は「ううッ」と喉を絞りたてる。
昴成さんは右の手で俺の右脚を抱え上げたまま、ズボズボと掘り込んで
くる。俺は腰を前に逃がし反り返った。
「逃げんじゃねえよ」
 胸に当ててた手を腰に移すと、グイッと力を入れ、俺が逃げるのを
防いで、激しく抽送してくる。
「ああッ……ああッ……」
 俺は喉を見せて仰け反りながら喘ぎ泣くしかない。昴成さんの左手が
胸から滑るおりてくると、俺の竿の根元を握り、鈴口を撫でながら腰を
グイグイ遣ってくる。
「ああ、キツい……ああ……」
 イキそうになるのを〈キツい〉と言葉に変えていた。イキたくなった
時は、我慢せずにぶっ放せばいい。今までの俺は、そうやってヨメさん
とセックスをしてきた。それなのに、昴成さんとのセックスではイクこ
とを先送りに自制している。昴成さんとのセックスは、子供を作る目的
ではなく、また自分の性欲の捌け口でもなく、少しでも長く射精を先送
りにし、それまでの快感を貪り愉しむことにあるんだと、少しずつ分か
ってきていた。
 先にイカせた方が負けになる。もし先にイカせたとして、それで終わ
りにしてくれる昴成さんではない。一度イカせた後のセックスは苦痛で
しかないだろう。それを思うと、すぐにイカせては、別の意味で泣かさ
れてしまうと思うのだ。
「あああ……」
 男根の先があの一点を抉ってくる。
「へへ、ヨガり泣きか?」
(ちきしょう!)
 からかわれて、ハッとなったが、すぐにも我慢していたヨガり声が
噴き上がってしまう。
 ヨガる顔を見られたくないと、顔を逸らせるが、射精直前まで持って
行かれた俺の身体は、もう崩壊寸前になっていた。
「ここまで昂ぶらせときゃあ、どんなことでも言うことをきくだろう」
 嗤うように言うと、天井から吊っていた太い縄から解き放った。
天井からの太い縄を解かれた俺は、そのまま床の上に崩れ落ちそうになる。
しっかり俺を抱きとめた昴成さんは、鏡の前で床の上に胡座を掻くと、
その上に俺を跨がらせた。
 まだ後ろ手亀甲に縛られたまま鏡に向かい合うように跨がらせた俺の
ケツ襞に、また野太い亀頭が触れてくる。
「ああ……こんな恰好、はずかしい……」
「なに言ってんだ。もっとケツを落として来い」
 昴成さんの手が俺の腰を掴むと、グイッと下に落とした。
「うう」
 後ろ手亀甲縛りの身体は、バランスを取るのが難しい。
しかし、昴成さんのものは的確に俺のケツのなかに嵌まり込んでくると、
深々と貫いてきていた。
「ううッ」
 俺のケツは昴成さんの胡座のなかにスッポリと嵌まり込み、後ろ手に
縛られた俺の手に昴成さんの汗ばんだ腹が触れてくる。
「鏡を見てみろ。これが一番深く繋がる体位だ」
 ケツの最奥を突き上げられる圧迫感に息もつけずに喘ぐしかない。
 踵を床につけ、膝を曲げて四股を踏むような態勢で胡座に収まった
俺のケツは、さっきからヒクヒクと蠢いている。それに股間にニョキッ
とおっ勃った俺のものは、雁首を揺らしながら先走りを滲ませている。
 昴成さんが後ろから俺を抱きしめ、右手はまたすぐに鈴口を撫でてくる。
「あああ……」
 晃成さんのこの鈴口を撫でる指腹の動きは、俺を奈落の底に突き
堕とす悪魔の指に等しい。鈴口の上を指腹で小さくゆっくり動かされる
と、俺のケツの蠢きは大きくなり、指腹の動きが激しくなれば、息は詰
まりそうになり、ケツの収縮も強まり、キツく昴成さんのものを締めつ
けてしまうのだ。
 この指腹の動きと、ケツのなかの男根の動きが連動して、俺の身体の
芯に火を点けまくる。
 昴成さんは縄で締め上げられた胸に左手を伸ばすと、左乳首を抓んで
くる。この指もくせ者だ。乳首を揉み込む力次第で、俺のケツは収縮を
変化させながら、昴成さんのものを締めつける。
「ああ、コウセイさーん。これ以上の快感はやめてえ……」
「へへ、可愛いことを言うじゃねえか? そんなに気持ちいいのか?」
 顔を横から出し、鏡の中の俺に言葉をかけてくる。鏡の中で昴成さん
の目と合った俺は、すぐに顔を横に向けた。今の感じ切った顔を見られ
るのは堪らなく恥ずかしい。
 昴成さんは下からドスンとケツのなかを突き上げ俺の身体を上下に揺
らしたり、串刺しにしたものを軸にして腰を回したりしてくる。
「やめて……」
 俺の身体は倒れそうになり慌てて足を踏ん張らせる。
「ああ、キツい」
「なら、自分から腰を遣ってくるんだな。ただ入れてただけじゃ、俺の
は萎んじまうからな」
 俺は激しくかぶりを振った。そんな恥ずかしいこと出来るわけがなか
った。
「全く淫乱な野郎だぜ。自分だけ愉しみやがって、相手にその快感を
返そうともしねえとはよ」
「ああ……そんなこと言わないで」
 俺のケツは灼けるように熱く、トロトロに蕩け、昴成さんの猛り勃つ
ものに襞々を絡みつけるように蠢いている。
 俺は足を踏ん張らせ腰を上下に動かすしかない。
「抜けそうなとこまで上にもちあげ、そこからドンと落ちて来い」
「ああ……」
 そんなことまで指示されて、それに応えなくてはならないなんて……。
「言うこときかなきゃ、今夜はイカせてやらねえからな」
「ああ、わかりました」
 顔を歪めながら、腰を上にもたげた。抜けそうなギリギリまで腰をも
たげると、昴成さんの漲り張ったエラがあの一点を擦ってくる。
「ああ、洩れる、ああ……」
「よし、一気に落として来い」
 膝の力を抜き、俺は自分の体重で腰を落としていく。
 ズン!
 脳髄まで響く衝撃に、呻くこともできない。
「ああ……もう、ダメッ」
「ちったあ、いい声で哭いて、腰を遣うんだ!」
 言われた通り、また腰をもたげ、そのまま落とした。落とした途端、
昴成さんの左手が乳首をキツく抓み、右手でエラをひと擦り撫でてくる。
俺は口を半開きにしたまま顔を歪め、その快感に堪える。
「あああ……」
 しかし、こんな目眩く快感、堪えられるわけがない。イキそうになる
のにイカせてもらえない苦しさ。射精をエサに、昴成さんにいいように
弄ばれている感じだ。
「ああ……」
「ほら、腰を上げて落として来い!」
 また腰をもたげ、ズンと落とす。それを繰り返すと、俺は息が荒くな
り全身汗まみれになった。
「イヤらしい音がたってきたぜ」
「いや……ああ」
 俺の腰遣いに、ジュグジュグとした水音と摩擦音が響き始めた。
「よし、じゃあ、つぎだ。腰をあげて落としたら、そこで腰をまわすんだ」
 またキツいことを言ってくる。
「う、うんッ……」
 腰をもたげ、ズンと落とすと、腰を左右に回した。その衝撃の凄さに、
俺は顔を仰け反らせてしまう。
「続けろ!」
 昴成さんの命令に俺は何度も言われた通りの腰遣いを続けた。何度も
ケツのなかで爆発が起きて、背筋を快感の嵐が突き抜けていく。
「見てみろ。何度も軽くイッちまってるじゃねえか」
 言われて股間を見ると、鈴口から白いものが洩れ出て、そこに玉を
作り、亀頭は真っ白い糸くずのようなものにまみれている。それに
昴成さんの指も真っ白に汚れているのが見えた。
 それでも腰を遣い続ける俺に、晃成さんの腰の動きが加わった。
「あああ……もう、ダメッ!」
 逃げようとすると昴成さんの手が俺の腰を鷲掴み、強制的に腰を
遣わされた。
「ああ……イク、イク、イクぅっ!」
 全身を痙攣におののかせながら、俺は自分からも激しく腰を遣い、
そのまま大きく上体を仰け反らせた。俺のケツ襞がキツく窄まった。
「ああああああ……」
 大声をあげた。そしてその痙攣が鎮まった時には、俺は喉を曝し頭を
昴成さんの胸に預けていた。
 しかし、イッたと思ったのは、俺の錯覚だったらしく、俺のものから
一滴も精液は出ていない。それに、射精後のあの気怠さもなく、全身
気力を失ったのに、俺のケツ襞だけは、まだ収縮を繰り返していた。

やましい優しさ5−1 投稿者:半勃郎(8月19日(月)10時07分24秒)
第五章1

 俺を膝からおろした昴成さんは、無理やり立ち上がらせると、鏡の前
に立たせた。天井からはさっき吊られた太い縄が垂れて揺れている。
 精力を出しつくしたかのように俺の体力は完全に削がれ、足はフラつ
いていた。不思議なことに、俺のものはまだ屹立したまま俺が動く度に、
雁首がゆらゆらと揺れているのが恥ずかしい。こんな状況でも自分のも
のがおっ勃っているのを他の人に見られるのは、自分が淫乱な奴だと示
しているみたいで恥ずかしかった。
 昴成さんは俺の後ろに立つと、俺を縛めている総ての縄を解いた。後
ろ手に縛られていた腕を前に持って来られた。目を遣ると、手首にはし
っかりと縄目の痕が残っている。その縄目の残る手首に、また縄が巻か
れ、天井から垂れている太い縄に繋がれ、太い縄は天井の方に引きあげ
られていく。もう完全に体力を削がれ、抗う力は残っていなかった。そ
れなのに俺のものがまだ勃起したままなのは、堪らなく恥ずかしい気が
した。
 手首を一つに纏められたまま俺の腕は上に持ち上げられていく。身体
の脇の筋がピンと引き伸ばされ、足も爪先立ったところで、太い縄の動
きは止まった。
「すげえヨガりようだったな」
 両手首をひとつにして天井から吊られ、やっと立っている俺の前に来
た昴成さんは、俺の顎をもたげさせると、まだ陶酔のなかに彷徨ってい
る俺の顔を覗き込んでくる。
「イッたと思ったか? まあ、半分はだらだらとイッたみてえだけど、
まだ幸治のキンタマにゃあ子種がいっぱい詰まってるみてえだぜ」
 睾丸を鷲掴まれて、俺は思わず腰を引く。
「こうやって縛られながら、好き勝手にいたぶられると昂奮するだろう?」
 頭のなかを真っ白にされながら泣きそうだった。
「コウセイさん……ああ」
 睾丸から離れた手は、今度は両手で両乳首をキツく抓んでくる。
「ああ……ああ……」
 もう自分では何が快感で何が痛みなのか分からなくなっていた。ただ、
乳首を嬲られると、なぜか身体の芯が熱くなり火照ってしまうのだ。
「鏡を見てみろ」
 乳首から手を離すと俺の髪を鷲掴み、俺の顔を鏡にねじ向けた。
「ああ……恥ずかしい」
「こうやって縛り吊られてる方が感じるんだろうが。幸治の背中に彫ら
れている倶利伽羅悶々も一緒にヨガり哭きしてるみてえだぜ」
「ああ……」
 ケツたぶを掌で撫でられ、ドッと脂汗が噴き出した。
 鏡の中の俺の悶えようを眺めながら、昴成さんは後ろに回ると、手を
伸ばし俺の乳首を抓んでひねくり回す。俺は堪えようもない声を洩らし
ながら腰をうねらせる。乳首をキツく嬲られて、俺のケツはまた蠢きを
強くし、疼きまくってしょうがない。
「ああ、コウセイさんッ……」
 昴成さんの股間にケツを押しつけようと突き出していた。
 俺の後ろに立っていた昴成さんは、俺から離れると壁にかかっている
ものを取りはずして持って来た。
「これ、何だか分かるか?」
 俺は首を横に振る。
「これは九尾の猫鞭っていうもんだ。昔、イギリスの海軍で軍人を罰す
る時に使ったもんさ」
 俺は〈鞭〉という言葉を聞いて、飛び上がるほどに驚いた。
「まさか……それで……」
「そのまさかだ」
「やめてッ! どうして! どうして、俺が鞭なんかで!」
 俺の哀願は絶叫に近かった。
 俺は周りにいる三人に目を向けた。
「助けてくださいッ! お願いです。コウセイさんに、こんなこと、さ
せないでください」
 しかし、二台のカメラは無言のまま俺の哀願する姿を撮っているだけ。
ラウンド髭の中年男に目を向けると、ただニヤニヤ嗤っているだけで、
こうやって哀願する俺の姿を愉しんでいるようで驚愕した。
 昴成さんが俺に近づいてくると、俺の唇に唇を重ねた。舌が刺し込ま
れてきた。俺は手首をひとつにされて、天井からの太い縄に繋ぎ留めら
れている。そんな自分の身がもどかしかった。哀願をするように自分か
ら身体を擦りつけ、唇を離すと、泣くような声で、もう一度「鞭はやめ
て」と哀願した。
「へへ、この鞭は、幸治も気にいると思うぜ。たっぷり哭いてもらおう
じゃねえか」
 九尾の猫鞭でケツたぶを掃くように撫でられると、全身に震えが走った。
「ああ、カンベンしてくださいッ、鞭はやめて!」
 昴成さんが俺の後ろで鞭を振りかぶるのを鏡の中に見て、俺は声を張り上げた。
「うるせえんだよ! 大人しく哭けッ!」
 ビシッ!
 九本の革でできた紐が、一斉に俺のケツに降りかかった。一斉にとい
っても、一本一本は何十分の一秒かの違いで襲いかかってきたのだ。あ
るのものは骨にまで響く痛さ、あるものは皮膚を引き剥ぐような痛さだ
った。
「くうッ……」
 俺は足を踏ん張って、縛り吊られた手に全身の体重をかけ、ケツたぶ
を引っ込ませ、股間を突き出す恰好になって、その激痛を堪えた。激痛
は一瞬だったが、その後にヒリヒリと灼けるような痛みを訴える鞭筋だ
けが残った。
 俺のケツたぶはこれ以上ないくらい力が入って、真ん中にエクボを作
っている。
 ビシッ!
「くうーッ……カンベンしてッ……」
 俺の放つ声は、完全に哭いていた。
「うるせえんだよ!」
 ビシッ!
 ビシッ!
「ああ……」
 ビシッ!
 ビシッ!
 連続して鞭を使われると俺のケツたぶに幾筋もの赤い筋が浮き出し、
ケツ全体も赤く染まっていく。
 俺の身体は手を吊られたまま右へ左へと揺れ動いた。一発打たれる毎
に、俺の体力は削がれ、何も考えられなくなり、考えはひとつに纏まら
ず、どうにでもしてくれと自分を諦める気持ちが生まれてくる。それで
も力を振るって大声をあげた。
「やめろ! 悪魔ッ!」
 もうこれ以上堪えられないと思った。
「へへへ、魔羅、おっ勃てて言われてもなあ」
 昴成さんが近づいてきて、鋭角におっ勃った竿の背をバシッと掌で叩
いた。俺の竿が一旦下に折れ、先走りの飛沫を飛ばし、バウンドするよ
うに上に跳ね上がった。昴成さんの掌が俺の亀頭をひと擦りしてくる。
「あああ……」
「どうした、感じてるじゃねえか?」
「そんな……」
「さっき俺のを入れたからガバガバになっちまってんのよ。だから、鞭
で元通りに戻してやらなくちゃなんねえだろ?」
「そんな……ああ」
 ビシッ!
 ビシッ!
 ビシッ!
 ビシッ!
 鞭を入れられる度に俺の腰が揺れる。そして同時にケツがキツく窄ま
りきった。
 鏡に映る俺の顔は、口を少し開け歯を見せながら苦痛に歪んでいる。
身体は真っ赤になりながら彫られた刺青を浮かびあがらせている。
 ビシッ!
 ビシッ!
 ビシッ!
 ビシッ!
「ああ、もう……」
 全身汗まみれとなって俺はただ顔を左右に振るだけとなった。そして、
気が狂ったように笑いが込み上げてきた。
「どうした、何がおかしい?」
 俺は首を左右に振った。
「ちきしょう!」
 昴成さんの掌がまた亀頭をひと擦りしてくる。俺のケツが蠢きを大き
くして何度もヒクつく。
「コウセイさーん。ああ……ちきしょう!」
「どうした?」
「俺、コウセイさんのこと、大好きっす。ああ、悔しいけど、こんな風
にされてるのに、好きだっていう気持ちしかありません」
 心の底で思ったことを口にした。
「へへ、今度はそういう泣きの手を使ってきたのか?」
 ビシッ!
 ビシッ!
 ビシッ!
 ビシッ!
 鞭が連打された。俺の身体がおもしろいように右へ左へと揺れまくった。
「好きっす。コウセイさーん、好きっす」
 そうでも言わないと、気が狂い出しそうな気がした。俺の好きな昴成
さんが悦ぶなら、鞭を打たれてもいいと思った。その証拠に昴成さんの
股間には、猛り勃った男根が力強く揺れているのが見える。
「ケツが元通りになったか?」
「はい」
 力なく答える。
「なら、『調べてください』と言うんだ」
「そんな……そんな恥ずかしいこと……」
「なら、まだ鞭が続くぞ」
 昴成さんは顎に手を掛けて俺の顎をしゃくり上げた。汗ばんだ顔は真
っ赤に火照りきっていた。
「じゃあ、次はキンタマを打ってやるか?」
「ヒッ! やめてください。俺のケツを調べてくださいッ」
「なら、これで調べてやる」
 そう言って俺に見せたのは、九尾の猫鞭の柄の所だった。その柄が男
根の形をしているなんて、初めて知った俺は驚愕に震え、脚の力が抜け、
吊られている腕に全体重がかかった。
「ああッ……まさか……」
 俺には想像を絶することの連続だった。
 フーゾクの店長をしていた時、部屋の自動販売機に〈ディルド〉と称
したものを売っていたし、またそれがよく売れていたのは知っていたが、
それを男に使うとは考えたこともなかった。それに、女の子たちにプレ
イ内容まで聞いたこともなかった。
 昴成さんはその柄の先をケツ穴にあてがってきた。俺は脚を広げて膝
を折ると不様な恰好になった。
「おおッ、幸治はウソつきだな。こんなデケえのが簡単に入っちまうぜ。
元に戻ったなんて、全然ガバガバじゃねえか」
「そんな……」
 俺は慌ててケツに力を入れ、ケツ穴を窄めた。
「へへ、男ってのは処女膜再生手術なんてねえからな。いっくら力入れ
たって、一度、ガバガバになっちまったら、なかなか元にゃあ戻らねえ
んだよ」
「あああ……どうして? こんな風に……」
 その男根形のディルドは簡単に奥に潜り込んで来ると、最奥まで埋め
込んだ。
「ケツってえのはよ、胃まで続いてんだよな。だから、終わりがねえん
だ。もっと奥まで入れた方がいいかな?」
「そんな……怖いっす。もうやめてください。ケツん中がキュンキュン
してます」
「それはよ、S字結腸と言ってな。括れてるとこに当たってるだけだ」
「ああ……」
 昴成さんの手は、そのディルドになっている柄を左右に回してくる。
俺のケツのなかが掻き回されてる感じで、何だか変な気分だった。
 ついこの間までケツが〈性器〉になるなんて考えたこともなかったの
に、今は昴成さんの巨根どころか、こんな卑猥なディルドを咥え込まさ
れ、感じてる自分が信じられなかった。
「けっ、感じてやがらあ。ビンビンじゃねえか」
 亀頭を掌で擦ってくる。途端に俺のケツが窄まりディルドの堅さを感
じて呻いた。
「ちょっと喉が渇いたな。ビール飲む間、これを落とさねえようにしっ
かり咥えているんだぞ」
 ディルドを掴んでいた手を離すと、向こうの部屋に行き、冷蔵庫を開
けている姿が鏡に映っている。
 二人のカメラマンたちは、ビデオカメラを三脚にセットして、ラウン
ド髭の男共々向こうの部屋に移動した。
 一人残された俺は、何とかディルドが落ちないようにケツ穴を窄め続
けた。しかし、無情にもズルズルとゆっくりと落ちていく気配に焦った。
(ああ、ダメだ、抜け落ちていく……)
 思い切りケツを窄ませても、一度落ちかかったディルドの動きを止め
ることはできなかった。
 缶ビールを手に、男たちが戻ってきた。
「あッ……」
 男たちの目の前で、ディルドは俺のケツからドテッとデカい音を立て
て床の上に落ちてしまった。
「へへ、幸治のケツ、やっぱガバガバじゃねえか」
 缶ビールに口をつけながら、俺の後ろにきた昴成さんは、落ちた鞭の
柄を持つと、また突っ込んできた。
「あああ……」
 奥まで突っ込み、それを引き抜いては、また奥へと突っ込んでくる。
「ちきしょう!」
 俺の身体をオモチャにされている気分に思い切り叫んだ。
 激しく抜き差しを始められた俺は、すぐにも呻きを噴き零しながら、
腰をうねり回らせてしまっていた。
「どうだ、気持ちいいか」
「ああ……」
 俺のものが跳ねまくる。ケツからディルドを抜き差しされると、それ
だけでイキそうになっていた。
「イキそうなんだろ?」
「ああ……」
 冷たいビールの缶を俺のものに押し当てられた。火照った竿にその冷
たさが気持ちいい。
 冷たいビールの缶を俺のものに押し当てたまま、俺の脇に立ったまま、
またディルドの出し入れを始めた。どうしようもなく感じた。全身滲み
出る汗が鞭痕をヒリヒリさせる。でも、それもケツと竿への快感で消え
ていく。
「張り型なんぞで感じるたあ、ホント、スケベな野郎だぜ」
 そうからかわれても、快感を押しとどめることはできない。ディルド
の出し入れだけで、俺はイキそうになっていた。
「こんな小せえもんじゃ物足んねえだろ?」
「そんな……」
「昴成さん、これ」
 そう言って後ろからラウンド髭の男が渡したものを見て、俺は目を瞠
った。
 それは薄いピンク色のスキンが被せてあるが、小さい黄色のツブツブ
が見える。
(とうもろこし? ウソだろ!)
 昴成さんはビールの缶を渡し、その代わりにそれを受け取ると、俺を
見てニヤリと嗤った。俺と目が合った。
「次はコレだってよ。ともろこしだってよ。がははは、俺のよりデカそ
うだな。こんなんでケツ掘ってやったら、もっとガバガバになっちまう
かな」
 嬉しそうに嗤うと、それにローションを塗して、俺のケツ襞に押し当
ててくる。俺はもう抵抗する気力は残っていなかった。
 一台のビデオカメラが寄ってくる。
 ケツ襞に当てられたそれは、ヒヤッとした感触だ。俺はゾクリと身を
震わせた。ケツ襞に当てられたまま、それは何度もケツ襞の上を動いた。
信じられないことに、俺のケツ襞はそれを呑み込みたそうに蠢いている。
(ちきしょう! そんなもんで犯られたら、ケツ、ぶっ壊れちまうぜ!)
 昴成さんのものより太そうなそのとうもろこし。
「へへ、咥え込みたそうにしてるぜ」
 昴成さんのからかいの言葉に、俺は真っ赤に上気させた顔を左右に振
るが、ここまで昂ぶらされていては、好奇心の方が勝ってしまう。
(入んのかよ! でも、こんなの入れられたら……どんななんだろう?)
「うぅ」
 とうもろこしを持つ昴成さんの手に力が加わった。ぐわっとケツ襞を
押し広げてくる。
「おおッ、すんなり入っちまうぜ」
 昴成さんの言葉通り、ケツ襞が割られたと思ったら、ズズズッととう
もろこしが俺のケツに埋没してくる。小さいツブツブが俺のケツ襞を擦
りたて、そのまま肛肉を擦るように奥へ咥え込まされていく。
(すげえ……)
 昴成さんの巨根とは違った堅さが俺の肛肉を押し広げてくる。俺の腰
はその強烈な摩擦感に蕩けたようになった。
「へへ、俺のを入れるよりも感じてんじゃねえのか?」
「そんな……」
 ケツ襞がめいっぱい拡張される感覚に、俺は小便を洩らしそうになる。
「ああああっ」
 昴成さんの手が、そのとうもろこしの出し入れを始めた途端、俺の竿
は何度も引き痙り、とろーっとした粘液が糸をひくように床に垂れ落ち
ていく。
 二台のビデオカメラが俺に近づいて来て、俺の股間とケツを撮ってい
る。
「あうぅぅ」
 尖りきった乳首を昴成さんの空いてる手が揉み込んでくる。手首を縛
られ天井から太い縄に吊り上げられ、ガニ股のように左右に開いた脚の
間をともうろこしが上下に動かされ、乳首をキツく抓まれた。途端に、
熱く疼くものが全身を駆け巡る。
(どうにかなる……)
 昂ぶりきった俺のケツに、その堅いとうもろこしが肛肉を責め苛む。
俺のケツは激しく収縮して、竿を何度も脈打ちさせてしまう。
「あう、あああ……」
 腰が熱く蕩け、膝がガクガクと笑っている。それでも昴成さんは容赦
しない。これでもかこれでもかと言わんばかりに、とうもろこしの抜き
差しを強めてくる。
「ああ……カンベンして……これ以上は……」
 とうもろこしなんかで感じる自分が堪らなく恥ずかしい。しかし、あ
まりの快感に俺は不安になった。これ以上、とうもろこしで犯られたら、
自分が自分でなくなってしまいそう。
 目から涙が滲み出て、薄く開けた目に鏡の中に映る俺の姿が見えている。
 頭のなかで何度も火花が散り、竿の奥で何度も白い炎が爆ぜるような快感。
「へへ、イキっぱなしになってるぜ」
 昴成さんのからかう声に鏡を見る。俺のものからダラダラと白いものが
垂れ続けている。
 昴成さんはケツ穴からとうもろこしを引き抜くと放り捨てた。
「さて、本格的に俺ので慰めてやるか」
 俺の縛めを解くと、俺の腰に手を回し、ベッドの所まで歩かせた。
「ベッドの上で仰向けになって、脚をあげろ。ケツ穴がよーく見えるようにな」
「ああ、そんな……」
 俺の背中をドンと突いて、ベッドの上に転ばせた。
「仰向けになって、脚をあげろ!」
「やめて……」
「なら、うつ伏せになって、ケツを曝すか?」
「そんなッ……」
「なら、言う通りにしろ」
 ゴロリと仰向けに転がされた俺はブルブル震える脚を高くもたげた。
すかさず昴成さんが俺の腰に堅いクッションを噛ませた。
 俺の脚を自分の肩に置かせた昴成さんは、俺の乳首を一度キツく抓む
と、そのまま腹を撫で回し、陰毛を指で梳く。俺のものは、もう握って
ほしくて、ビクンビクンと雁首を振っている。
 昴成さんは俺のケツを上にもたげさせ、ケツ穴が天井を向くように
変えた。そこを二台のビデオカメラが近づき撮っていく。
 ビデオカメラも気になるが、それよりももっと切羽詰まるものがあった。
(ああ、イカせて……)
 一刻も早く昴成さんのもので貫かれたかった。
「さっきのとうもろこしで、穴がぽかっと開いたみたいだぞ」
 昴成さんの声。カメラが迫ってきて、拡がり切ったケツ穴を撮っていく。
「ああ、撮らないで……」
 それなのに、昴成さんは二本の指でケツ襞を開くように中に入れてくると、
グイッと左右に押し広げた。
「ああ、昴成さん……」
 俺は潤んだ目で昴成さんに訴える。
 昴成さんのもので犯され、鈴口を指でクチュクチュされ、
そして痴のなかに堕とし込んでほしかった。
「顔もきちんと撮っといてくれ」
 昴成さんのその声に俺は焦れた。
「ああ……」
(昴成さん、顔なんかどうでもいいから……早く……)
 一台のビデオカメラが、俺の顔にレンズを向けてくる。そして、
また股間に移った。

やましい優しさ5−2 投稿者:半勃郎(8月19日(月)10時06分21秒)
第五章2

「さて、じゃあ、俺ので愉しませてもらうか?」
 二本の指が、ケツのなかでさらなる動きを強くする。
「うッ! あは、ああ……」
 二本の指が前立腺をゆっくりと撫でてくる。このゆっくりさが堪らない。俺の襞々は何度も蠢きながら、その指を締めつける。
俺のケツが窄まると、クッションの上に置かれている俺の腰がうねって
しまう。
 俺の腰が、股間がビクンと痙攣したように跳ね躍り、太腿がブルブルと
小刻みに震える。
 ケツ穴に突っこんだ指が回転を始めると、俺の腰はうねりまくる。
(もう指は……)
「あうぅ」
 空いてる片方の手が俺の竿の根元を握り、親指を伸ばして鈴口を
撫でてくる。ケツのなかの指とがそれに連動して、身体が熱く蕩け始め、
痴のなかに堕ちていく。
(ああ、この指、この指が……)
「幸治、今夜の汁は大量過ぎだぜ。小便、洩らしてるんじゃねえのか?」
 鈴口から溢れるぬめりを、さらに亀頭へ塗り広げてくる。その指の動きに、
俺のケツは窄まりっぱなしになった。俺の息づかいは荒くなり、腹筋が
上下に波立っている。
(ああ、もうダメ……)
 脳髄が痺れるような快感に、俺はもう崩壊し始めている。二台の
ビデオカメラに撮られながら、見知らぬ三人の前に、俺は痴態を曝して
しまうことを覚悟した。
 込み上げて来る喘ぎを、何とか飲み込もうと思うが、どうしても
洩れ出てしまう。
 止めどなく溢れ出る粘液の量が俺の官能の昂ぶりを示している。
それでも、昴成さんは、執拗にまだ前戯をしかけてくるだけだ。
 二本の指が、前立腺の上を何度も行き来する。洩れそうなのだが、
それには竿をシゴいてもらわなければイケない。
「ああ……昴成さん、イカせて……お願い、もう我慢できない……あああ」
「あれえ、今夜は随分プライドのねえ幸治になっちまってるぜ」
「ううっ、ああああ……」
「いい顔させるよな」
「あああああ……」
 ズーンと甘い衝撃がケツのなかで何度も炸裂する。腹筋を波打たせ
ながら、喉を曝すように顔を反らせた。
「あああ……もう、ダメッ」
 昴成さんの肩にあげていた脚を何度も左右に動かし、昴成さんの指を
前立腺から退かそうと試みる。しかし、すぐにも指は前立腺を追いかけ
てきて、また俺を快感地獄の炎のなかに突き堕とす。
 肛肉をこね回されると、鈴口からトロトロと溢れだす粘液で俺の亀頭は
ぐっしょりと濡れまくっている。
「すげえ、どんどん溢れてくるぜ。ケツを犯られて気持ちいいか?
小便まで洩らしてるみてえだぜ」
 鈴口への刺戟を止めて、滲み出てくる粘液をじっと見つめてくる。
ケツのなかの指が前立腺を捏ね回す度に脈動して粘液を噴きこぼす俺の
ものは、淫棒と化している。死んでしまいたいほど恥ずかしかった。
(ああ、早く昴成さんので……)
 昴成さんの指がケツのなかから引き抜かれた。俺は、やっと自分の
気持が伝わったと思った。
「四つん這いになって、ケツを持ち上げるんだ!」
(ああ、そんな……)
 犬みたいな恰好で犯される姿をビデオカメラに撮られてしまう
恥ずかしさに一瞬戸惑ったが、俺はモゾモゾと身体を動かすと命じられた
姿勢をとっていた。
「へへ、いいケツしてるよな」
 俺のヒクつくケツ襞を覗き込んでくる。ケツたぶがヒリヒリとしているのは、
さっき打たれた鞭のせいだ。
 昴成さんはベッドの上で膝をついた。
「もっと大きく膝をはだけろ」
 俺は無言で従った。
(ああ、早く……)
 昴成さんは両手で俺のケツを抱え、怒張の先端をヒクつくケツ襞に
当てがった。
「ああ……」
 ケツ穴の上を上下に擦られて、俺は昂ぶりに堪えられないと声を
発した。
 昴成さんは、ゆっくりと膝を進めた。
「ああッ……」
 俺は感極まったような声を張り上げつつ腰をもたげる。当てがわれた
先っ穂を中へ導き入れようとケツ襞が蠢いた。
「へへ、いくぜ」
 あの漲りきったエラがケツ襞をこじ開け、ゆっくりと時間をかけて
貫いてきた。
「ああ……」
(早く……)
 そう言いそうになるのを堪えて、俺は自ら腰を後ろに突き出した。
肛肉が逞しい昴成さんのものを食い締め、絡みついていくのを覚える。
「いい味になってるぜ。やっぱり幸治には焦らして入れるのが一番かもな」
「うう……」
 昴成さんの抽送が始まった。
「あうッ……」
 シーツに額をつけたまま膝を広げ、さらにケツを突き出した。
 バシッ!
「自分の気持ちいいとこに当てようとするんじゃねえ」
 ケツたぶを掌で叩かれ、俺はハッとなって、腰の動きを止めた。
「ああ……」
 前立腺を抉るように挿入しては、また引き抜いていく。前立腺を
刺戟されるたびに、股間で勃起している俺のものが、何度もヒクつき
雁首を揺らす。
 昴成さんの腰の動きに、俺はヨガり泣いた。ビデオカメラで撮られて
いることを意識すると、本当なら出せる声も出せない筈なのに、喉奥から
声が洩れ出てしまう。
「おおッ、すごいよ」
 今まで傍観者だったラウンド髭の男が、俺の股間を覗き込み、驚嘆した
声をあげた。
「たらたらと小便洩らしてるぜ。こんなの初めてみたぜ」
 その声に二台のカメラが左右から寄ってくる。
「ああ……」
 声こそ堪えているが、さっきからケツのなかでは何度も小さい爆発が
起きている。
「へへ、幸治の身体は女みてえになっちまって、何度も軽くイッてんじゃねえのか?」
 昴成さんの揶揄する声。それを否定できない自分が悔しい。それに
鈴口も竿も弄られていないのに、ケツだけで快感を覚えるようになって
しまっている。
 大波のような快感が何度も襲いかかってきては、俺の意識をさらって
いく。そして、竿を弄られていないのに、イキそうになっている。
「トコロテンでイッちまいな」
 ズドン、ズドンと大腰を遣いながら肛肉を抉りまくる。俺は首を横に
振る。トコロテンって、篤志からどんなものか教えられていたが、そん
なこと、俺がするわけにはいかない。しかし、昴成さんの腰の動きは大
きく強くなってきている。
「あッ……」
 腰が熱くなり今にもイキそうな気配になった。俺は腰を逃そうと蠢い
た。昴成さんの手が俺の腰をしっかりと鷲掴み、ズボズボと掘りまくっ
てくる。
「あああ」
 竿の奥の膨らみが大きく膨らんだ。そして、その時、それが弾けた。
何かが得体の知れないものが尿道を駆け抜けていく感じ。がむしゃらに
抉りたてられる肛肉がキツく窄まり、何度も痙攣して昴成さんのものを
締めつける。
「ああ、昴成さんもイッてえッ!」
 無意識のうちにそう叫んで腰を揺さぶりたてた。
「うッ……イクうッ……」
 俺の口から断末魔に似た声が噴き洩れた。その途端、俺の収縮はさら
にキツく窄まり、肉の蠢きを大きくする。一瞬の閃光が頭のなかで飛び
散った。
 ラウンド髭の男の掌が俺のものを掴み、鈴口を指で擦ると、すぐに掌を
離した。
「イッてねえぜ。前立腺液だ」
 ラウンド髭の男の声。でも、俺はそのままグタッとなってベッドの上に伸びていた。
 なかば失神状態に堕ちきった俺のケツを、まだ昴成さんのものが突き
まくってくる。最奥の括れの所を打ちたたかれ灼き尽くされる衝撃に総身を
ブルブル痙攣させた。完全に失神した俺の身体から、昴成さんはやっと
汗まみれの身体を起こした。俺はまだ恍惚の酔いから醒めきらないでいた。
「昴成さん、もしかしたら、コイツ、〈これ〉いけるかもよ。ビデオでしか
見たことねえけど……」
 俺は虚ろな目で鏡を見る。鏡に映るのはラウンド髭の中年男。
男はじゃんけんでもするように、掌を拳に変えて、二、三度揺らして
見せた。
「うん、俺もそう思ってた。龍辰(りゅうじん)先生も言ってたからな。
確かに幸治の身体は柔らけえし、それにケツの肉もすげえ弾力あるしな。
本当にこんなすげえ奴、今まで見たことなかったぜ」
 昴成さんのその言葉の意味は全く分からない。
「まだ終わってねえよ」
 疲れきった俺の腰を掴むと、また俺を四つん這いに引き立てた。
「もうやめて……」
「オネンネにゃあ、まだ早えんだよ」
「もうカンベンして……」
「けっ、おっ勃てといて、なに言ってやがる」
 ボーッと四つん這いになったまま、俺は自分の股間に目を遣った。
俺のものはまだ勃起したまま白く濁った粘液が糸を引かせている。
「あうッ」
 昴成さんが俺のケツのところにしゃがみ込むと、指を入れてきた。
「へへ、三本、まとめて入っちまったぜ」
 昴成さんの左手が、俺のものを握って、牛の乳搾りのようにシゴいて
くる。それに合わせて、俺の肛肉がさらにヒクヒクと蠢く。
「今夜は結構遊んだから、縁が盛り上がっちまってるぜ」
「ああ……」
「グッチョグッチョになってるくせに、すげえな。ケツはまだまだ柔らかく
伸びていくぜ」
 ケツのなかに入ってきた指の動きと、竿を弄くられる快感とが連動して、
俺の腰がガクガク揺れる。頭は朦朧となっているのに、快感だけはしっかり
感じてしまう。それに俺のケツの肉は広がっている癖に、ヒクヒクと昴成さんの三本の指に絡んでいく。
「ああ……」
(もう快感なんかいらない……。休ませてほしい……)
 そう思っているのに、ケツのなかで指を動かされると、またすぐにも
快感に埋没してしまう。快感でクタクタにされているのに、でも身体の
芯はその快感に反応し、さらなる快感を求めている。
 さっきからイッてるような、まだイッてないような状態が続いている。
昴成さんにいたぶられる俺の身体は、射精欲とは違う快感を求め、襞々
は蠢きたっている。
「ああ……」
「すげえよ、幸治。我慢汁、キリがねえくれえ溢れてきてるぜ」
「あうッ」
 俺の腰が揺れ動く。
 バシッ!
 昴成さんの掌が亀頭から離れると、ケツたぶを思い切り引っぱたいて
きた。
「感じんのは分かるけど、少しはジッとしとけよ」
 俺はすぐに腰の動きを止めたが、掌でエラを擽るように弄られると、
どうしようもない位、感じてしまう。
 ケツのなかに入っていた指が引き出された。俺は顔をあげて鏡に映る
昴成さんの姿を見た。ローションを指から掌の甲、手首まで塗っている。
「じゃあ、いくぞ」
 鏡を見ていた俺の目と合った昴成さんが、そう宣言するように言うと、
四本の指を揃えて入れてくる。
「あああ……」
「感じてるか?」
「めいっぱい引き伸ばされて、気持ちいい」
「そうか、すげえもんだ。高級なゴムって感じだな」
「あうッ、キツい。あうぅぅッ」
 いきなりケツに衝撃が来た。
「今、四本の指に、親指を加えるところだ。親指さえ入れば、俺の手が
入る。じっとして息を吐いとけ」
(ウソだろう!? 手が入るなんて……)
「親指のつけ根で引っかかる感じだが、おおッ、呑み込んでいく」
 ケツ襞は目一杯伸びきった感じで、どうにかなりそうだった。そして、
ケツのなかに鈍痛の違和感を覚えた途端、ケツ襞が楽になった。ケツ襞
がゆっくり閉じていくのを覚えた。
「入っちまったぜ。ケツん中、すげえ熱いな」
(すげえ! 堅い!)
 俺は昴成さんの腕をケツに入れられたのかと思うと、それが信じられ
なかった。
 昴成さんは自由な手で俺の亀頭を弄りながら、ケツのなかで腕を動か
してくる。
「うううッ! 苦しい」
 亀頭を弄られたことで、俺のケツが窄まり始めた。
「そこ、ダメっす」
 昴成さんの手があの一点に触れたらしく腰まで電気が走りまくり、身
体中まで感電したように痺れてしまった。
「すげえな。ケツん中、ドロドロになって俺の手に絡みついてくらあ」
 俺は頭のなかを真っ白にされたまま涎を垂らしてしまっていた。手を
動かされると、すげえ苦しい。でも快感だった。
「あああああ……」
 昴成さんの手がゆっくりと左右に何度も回された。俺の目には涙が滲
んできていた。
「どうした? 苦しいか?」
「ああ、キツいけど、きもちいい……どうにかなりそう……」
「すげえもんだな。話には聞いていたけど、ケツってホントに手を呑み
込めるもんなんだな」
「ああ……」
「掌をグーにしたまま引き抜いてる。苦しいか」
「あああ……」
 ケツのなかで何度もスパークの花火があがる。俺の脳まで、その閃光
は駆け抜ける。
「すげえ。肉の花が咲いてるみてえだぜ。パクッと開いて……」
 そう言ったと思ったら、またグーのまま入れてくる。
「幸治、手を入れられて、イッてんじゃねえのか?」
「あああ……、どうなっているのかわからない……ああ」
 四つん這いのまま股間を見ると、たらたらと何かを洩らしシーツに染
みを作っている。
「苦しかったら言えよ」
 そう言いながら、手の出し入れを速めてきた。
「ひぃぃッ」
 身体の芯が燃えるように熱くなり、頭のなかは真っ白になったまま何
も考えられない。
 グヂュッ!
 ジュポッ!
 抜き差しの度に鳴る卑猥な音が俺の耳にも聞こえてきている。
 ズボッ!
 思い切り抜かれた瞬間、俺は何かが弾けたと思った。
「すげえ、幸治、小便、タラタラ洩らしてるぜ。気持ちいいか? 小便
洩らしてよ」
 四つん這いになりながら、自分の股間を見て驚いていた。白いシーツ
にさっきより大きな染みを広げている。
「ほら、もう一回だ。ケツ広げとけ」
「あぅぅぅぅ」
 また拳の塊が入ってきて、二、三度ピストンすると、ズボッと抜けた。
ハッとなって股間を見ると、竿の先からタラタラと小便を洩らしていた。
「仰向けに寝てみろ」
 小便の染みを避けるように仰向けに寝ると、俺は自ら脚をあげた。
「俺の腕、茹で蛸みてえに真っ赤になってらあ」
 嬉しそうにその拳を見せたと思ったら、またそれをケツのなかに入れ
てきた。
「ほら、ここだ。ここに俺の手がある」
 腹の上を左手で擦りながら、その場所を指した。そこは腹の中からボ
コッと突き出て瘤を作っている。
「幸治、お前のケツ、ヒクヒクしてるぜ。それに小便洩らしてるしよ」
 確かに見ると、俺のものからはまだ小便を洩らし、臍の穴にも溜まっ
ている。
「今夜はここまでにしとくか? 幸治の身体が壊れちまうと困るからな」
(えっ!)
 そう言うと静かに手を抜いた。
「ああ……」
 俺は自分の淫乱さに火が点けられたようになって、身体を起こすと、
ベッドにしゃがみ込んでいる昴成さんの股間に顔を埋めた。
「おい、なにすんだ!」
 目の前の白く汚れ濡れ光る男根に舌を這わせ、口を大きく開けるとそ
れを咥え込んでいた。
「おおッ」
 昴成さんの口から呻くような声があがった。
「む、むん……ぐふ……」
 自ら喉を突き上げるように噎せながら顔を上下に動かした。
「よし、しっかり咥えて舌を遣うんだぞ」
 嬉しそうに言う昴成さん。
 俺は昴成さんの手を掴むと、俺の髪をキツく掴ませた。トイレの中で
俺のものを咥えながら、俺に髪を掴ませた中年男の気持ちが、今の俺の
気持ちだった。
「へへ、いいぜ、幸治。俺のをイカせねえと解放しねえからな」
 俺は唇を窄め、エラを擦り、舌で鈴口からエラへと滑らせると、また
喉奥まで咥えて、顔を上下に振った。
 昴成さんは、俺を呻かせるべく自分からも腰を突き入れだした。俺の
眉間に縦皺が深く刻まれ、塞がれた喉から苦鳴の呻きが洩れた。
「もっと舌を動かすんだ。下手癖めッ!」
 昴成さんは叱咤してきた。
 その叱咤に応えるべく俺は舌の動きを様々に変え、何度も顔を上下さ
せた。
 そんな俺をさらに苦しめるために、昴成さんは両手で乳首を抓み上げ
てキツく揉みねじった。俺は辛そうな顔を振りたてたが、咥えたものは
離さず、舌でペロペロ亀頭を舐めまわすこともやめなかった。
「下手糞だな。こんなんじゃ、ひと晩中かかっても俺をイカせられない
ぜ」
 頭を押さえて喉まで二度三度突っ込み俺を窒息の苦しみに呻かせてか
ら、突き放すように身体を離した。
「すげえビデオ撮れたよォ」
 ラウンド髭の男が喜んだように俺たちの方に近づいてくる。
 俺は中途半端に終えられたことで、不完全燃焼を起こしてる気分だっ
た。
「今晩はここまでにしとくか。それと、悪いけど、こりゃあ新人発掘の
ビデオじゃねえんだ。俺、幸治とつき合うことに決めたんだ。その記念
に撮ってもらおうと思ってな。悪いな、滝田さんたちを騙したようにな
っちまって」

「そうだったんですか。道理でいつもよりハードだと思ったよ」

 感心したように言うラウンド髭の男は、他の二人を促すと三人は片づけを始めた。
「データカード、ここに置いとくから。あとは昴成さんが編集するんだ
ろ? 編集終えたら、見せてくれよ。それにしても、昴成さんがここま
で入れ込むなんて初めてだな」
 ラウンド髭の男はそう言うと、カメラマンたちを急かせてそのまま部
屋から出ていく。
「送っていくぞ。明日、いくら休みといったって、奥さんから電話かか
って来たら、家にいないとヤバいだろ?」
 その声に促されるようにシャワーを浴びると、マンションまで送って
もらった。マンションの前でおろすと、そのまま戻っていく。去って行
く車を見ながら、すごく寂しい気持ちになった。
(昴成さんが俺とつき合う?)
 さっきからその言葉が気になってならない。男同士で、それもヨメさ
んのいる俺が、どうやって昴成さんとつき合えるんだろう? でも、そ
れがどこか俺には嬉しい響きがあることを否定できない。
(俺、男の昴成さんに惚れちゃった?)
 そんな自分が信じられなかった。

やましい優しさ6 投稿者:半勃郎(8月19日(月)10時05分04秒)
第六章

 昨夜、昴成さんに徹底的に嬲られた俺は、日曜日の夜になっても、
下半身が疼いて堪らなかった。今日一日中、自分の部屋で何度もマスを
掻いたが、キリがないくらいだった。
(俺は中坊か?)
 その淫乱さに自分でも呆れ返った。
 夜もベッドのなかで悶々としていた。むし暑くて寝苦しいというわけ
ではない。今夜は暑いことは暑いが、エアコンをつけて寝ることにして
いるの、暑くて寝苦しいわけではない。
 サイドテーブルの上にある時計は、十一時を回ったところだ。
 トランクスを脱ぎ捨てると、まだ熱くおっ勃ちっぱなしのものを握り、
横向きに寝て、指でケツ襞を撫でた。昨夜、腕を入れられたケツは、
きちんと閉じているのにホッとしていた。それに鞭で打たれた痕は
消えてはいたが、そこが妙に痒いような疼くようなざわつきを覚える。
 目を瞑ると、瞼の裏に逞しい昴成さんの裸がチラチラとかすめる。
 昨夜はビデオカメラで撮られながら、本格的なSMで嬲られた。俺に
Mっ気があるなんて、全く気づいていなかったが、鞭で打たれたり、
張り型やとうもろこしで責め嬲られ、最後には手まで入れられ、俺は
どの責めにも激しく感じていた。それは理屈ではなかった。そして
ビデオカメラで撮られることにも感じていた。
(ああ、ちきしょう!)
 またもう一発かかないと眠れねえか?
(猿みてえじゃねえか)
 しかし、眠気は全く訪れず、疼きも鎮まってはくれない。
 身体は、心底、昴成さんを求めていた。身体のその反応は、自分でも
信じられないほどだった。あまりにも疼きまくった火照りを鎮めようと、
俺は起き上がった。
 トランクスを穿かないままハーパンに脚を通すと、Tシャツを着て、
コンビニでも行くかとマンションを出た。深夜とは言え、まだ熱気の
籠もった空気がモアッとしている。
 コンビニに行っても、特に買いたいものがあるわけではなかったが、
アイスキャンディーを買うとペロペロ舐めた。
(これ、フェラしてるみてえだな)
 苦笑しながら、近道を通ってマンションに帰ろうとした。
 神社の石垣の下にある駐車場は、外灯も消され、真っ暗だった。
 その時、ヌウッと人影が現れ、驚いた俺はアイスキャンディーを
落としてしまった。真っ黒のTシャツ、真っ黒のハーパンを身に纏った男。
顔がニタついているのがおぼろげにわかったが、顔がはっきり見えたわけではない。
 俺はその男を無視して通り過ぎようとした時、足に足を引っかけられ、
前のめりに倒れそうになった。
「なにするんだ!」
「へへ、ケツ貸してくれよ」
「!」
 俺は驚いて、駆け逃げた。男が俺の後を追ってくる。慌てて神社に
のぼる勾配の急な階段を駆けのぼった。
「待てよ!」
 背後から、低いが響きのある声で声をかけられ、階段の途中で
Tシャツの裾を掴まれてしまった。
(逃げなきゃ……)
 そう思った時には、後ろから抱きかかえられてしまっていた。
「は、離せ! 誰だ!」
 抗議したが、むろん男は離してくれない。
「ケツ貸せって言ってんだ!」
 男は片手で股間を掴み、もう一方の手でハーパンを脱がそうと
してきた。
「やめろ!」
 男の手でハーパンを膝まで脱がされてしまい、男の手が股間を直に
握ってくる。
「やめろッ!」
 激しく身をくねらせた。しかし、しっかりと抱きかかえてくる身体を
離すことはできない。その間にも、指は俺のケツの方に回り、ケツたぶ
を左右にかき分けるとケツ襞をまさぐってくる。
「あの男には自由に犯らせてるくせによッ!」
「アツシ? やめろ、アツシ!」
 男が篤志だと分かった途端、俺は返す言葉を失っていた。篤志は
割れ目に指を突っこみ、抉りあげた。予め指にローションを塗って
おいたのか、指先がヌッと潜り込んでくる。
「へへ、ガバガバじゃねえか」
 指がケツ襞の奥をかきまわす。
「やめろ……」
「誰にでもケツを貸すんだろ? だったら俺でもいいじゃねえか!」
「やめろ!」
「たっぷり可愛がってやるよ」
 耳元で囁いてくる篤志の声。でも、職場の篤志とは全くの別人に
思えた。
 骨太の指をケツ穴に抉りこませてきながら、乳首をゆっくり揉みあげ、
指先でグリグリと乳首をねじった。
「あっ……やめろ!」
 懸命に俺はケツをよじった。
「ああっ……」
 ズッキンと突きあげてくる快感に、思わず俺は全身をおののかせて
喘いだ。
(このまま篤志に身を任せてもいいのか?)
 さっきまで疼いていた身体が再び炎のように俺の肉体を燃え立たせて
いる。
(ダメだ。篤志とそんな関係になっては……)
 どうしてそんな気持ちになってしまうのか分からない。でも、篤志に
だけは犯られたくないと本能が叫んでいる。
 神社に登る階段に這いつくばっている俺は、ハーパンを膝まで押し
下げられケツを剥き出しにされている。ケツ襞は何度もヒクヒクと
収縮を繰り返している。
「やめろ、アツシ、やめてくれ!」
「脱げよ!」
 その声と同時に、ハーパンはあっという間に篤志の手で脱がされて
しまっていた。
「やめろ! なにする気だ!」
「なにって、分かってて訊くのか?」
 ハーパンを階段の下に放り投げた篤志は、Tシャツの裾をまくり
あげた。篤志のゴクリと生唾を呑み込む音を聞き、俺はゾッとなった。
 ケツたぶの狭間を指で撫であげられると、ゾクッとなった。
「やめろッ!」
 俺は階段をまた二、三段駆けあがった。しかし、篤志の手がシャツの
裾を掴んでいる。篤志の手で、Tシャツまでも脱がされてしまった。
 俺は階段に寝転がされたまま荒い息を吐いて、篤志を見上げる。
「今まで散々しゃぶらせてばかりで、俺をバカにしてたんだろ?」
「そんなこと……」
 篤志の黒い薄手のハーパンの前は、突き破らんばかりに勢いづいて
いる。篤志は俺の下半身に覆いかぶさってくると、俺の両脚をもたげた。
 階段の石が俺の背中を擦り、ヒリヒリする。
 篤志の手が俺のケツたぶを左右に広げてくると、熱い舌でケツ襞を
舐めてくる。
「やめろ、篤志、こんなとこではやめてくれッ!」
「へへ、ならコウちゃんの部屋ならいいのか?」
 今の篤志を部屋に上げる気なんか全くない。
「通行人がくるし、神主が来るかも!」
「いいじゃねえか。通行人にも神主にも見せつけてやろうぜ」
 篤志の舌がまたケツ襞を舐めてくる。
「やめろ!」
 舌先を尖らせて、ケツ襞の窄まりの真ん中に押し込むように
舐め始めた。俺のものが勃ちあがってしまっている。
「アツシ、やめてくれッ」
 全身からどっと脂汗が噴きだしてきた。
 篤志の手が俺のものを握り、ゆっくりとシゴき始めた。ずっと火照り
続けていた身体、身体の芯に燻り続けていた官能の炎は、もうメラメラ
と燃えさかり、篤志が相手だというのに、俺はもう射精するまでその火は
消せない気がした。
 ケツ襞を舌で嬲られているうちに、ケツ襞は内側から膨らみ、
入れられるのを願うかのように妖しく息づいている。
 篤志はケツから顔を離して、ケツ襞を間近に覗き込んでくる。
「入れさせてもらうぜ」
「やめろッ」
 逃げようにも真っ裸では逃げられない。しかし、今逃げないと、
このまま篤志に犯られてしまう。篤志が俺の脚をおろし、自分のハーパンを
おろそうとゴムに手をかけた瞬間、俺は身体を反転させると、
残りの二十段ほどの階段を駆け上っていた。
 階段を上まで駆け上ると、社務所が見え、蛍光灯の薄暗い外灯が境内を
照らしている。階段をふと見遣ると、篤志がすぐそこまで追いかけてきていた。
 社務所の奥に神主の住む住居がある。俺は参道の方に駆けだし、
神社の裏に逃げ、山の中に潜んだ。
 階段を登りきった篤志が神社の方に駆けだしてくるのが見えた。
 草陰の中に潜んだまま息を殺そうとしても、荒い息を止めることは
できない。このままここで大騒ぎをすることも出来なければ、乱闘を
起こすことも出来ない。神社の境内に監視カメラがあることに気づいた。
 俺は立ち上がった。俺の立ち上がる気配に気づいた篤志が、ゆっくりと
近づいてくる。
 草むらの中で篤志と対峙した。
「犯らせろよ」
「篤志、ここはあっちこっち監視カメラがあるんだぞ」
「そんなの関係ねえな」
 篤志は完全にトチ狂っていた。
「場所を変えねえか?」
「場所を変えさせたら、犯らせてくれるのか?」
「ああ、わかった」
 取りあえず今の危急の場をしのぐには、そう言うしかない。
「なら、コウちゃんの部屋に行こう」
「いや、俺の部屋ではやめてくれッ!」
「なら、ここで犯るしかねえな」
「やめろ。アツシの部屋へ行こう!」
 バシン!
 篤志の手が、俺の頬を平手打ちしてきた。
「ウザいんだよ。男ってえのは、場所を変えたら、その気が失く
なるって決まってんだよ。犯ろうとした時、犯らなくちゃな」
 俺は篤志に平手で打たれたショックで動けなかった。篤志は草むらの
中に俺を四つん這いに這わせた。
 篤志のあまりの変わりように、抗うことも出来ず、何の言葉も発せら
れないでいた。
 掌と膝をピッタリと地面に押しつけた態勢のままケツが持ち上げられた。
 俺は誰かが来るんじゃないかと気が気でならない。
 篤志はまた俺のケツ襞に舌を伸ばし、舐め回してきた。
(ちきしょう!)
 信じられないことに、あっという間に官能の渦に巻きこまれていた。
 指が潜り込んでくる。あの一点を探りあてると、硬くしこったそこを
集中的になぞり始める。
(ちきしょう!)
 望んでもいないのに、鋭利な快感がケツのなかから腰へと伝わり、
背筋を駆け抜け脳髄までも痺れさせた。
 俺は草の上に額をつけ、その快感を堪えていた。篤志のもう片方の
手が、俺のものを掴むとグイッと後ろに折った。篤志の掌が、俺の
エラを擦りたてる。
(ちきしょう! 何で感じちまうんだ!)
 ケツから指を引き抜くと立ち上がり、黒いTシャツを脱いで地面に
広げると、その上に俺を仰向けに寝かせた。
 俺は逆らう気を失くしていた。ただ一刻も早く終えることを願う
しかなかった。篤志に仰向けにされた俺は、股を閉じることも
しなかった。
「夢みてえだ」
 篤志はハーパンを脱ぎ捨てた。パンツを穿いていなかった篤志の
股間には、鋭角に勃ちあがったものが揺れている。
 ハーパンのポケットからローションを出すと、自分のものに塗りつけ、
しゃがみ込んだ。俺の両脚を持つと、肩の上に置いた。俺のものに
ローションを塗すと、エラをひと擦りしてくる。
 膝立ちになった篤志は、俺のケツ襞にその勃起を押し当てると、
そのままグッと押し込んでくる。
「痛えッ」
 俺は低く呻く。欲情に駆られた篤志は、俺の呻きを無視して、グイグイと
その肉棒を押し込んでくる。俺のケツたぶに篤志の陰毛が触れた。
根元まで押し入ってきたと思ったら、俺の半勃ちのものをシゴいてくる。
 俺の身体を蚊が刺してくる。俺はその痒いところに爪を立てると掻いた。
篤志も蚊に刺されているんだろうが、篤志は全くそれを気にしないほど
昂ぶっているように見えた。
「うッ」
 俺の両乳首を抓んでくる。
「へへ、すげえ締めつけだな」
 すぐに腰を遣い始めた。
 暗闇で篤志のものがどのくらいデカいのか、マジマジと見られなかったが、
太い竿のような気がする。ケツを思い切り広げてくる感覚に、
鎮まりかけていた昂ぶりが一気に盛り上がり全身が快楽の炎に包まれ
始めた。俺は腕を伸ばし、篤志の汗ばんだ腰に手を回していた。
 太い肉竿がケツのなかを行き来し始め、だんだん抽送のピッチを
あげてきた。
「すげえな、コウちゃんのケツ、イソギンチャクみてえに締めつけて
くるぜ」
 太い杭を打ちこまれるような衝撃が、たてつづけに俺の全身を貫いた。
頭のなかがハレーションを起こしたみたいに白くなっていく。
(ああ、ちくしょう!)
 俺のものからジュワッと先走りが溢れ出している。篤志の指が、その
先走りを掬い取り、亀頭のエラに塗り広げ、そこを指の輪で擦ってくる。
 頭がボーッとしどうなっているのか分からない。ただ、俺が感じてい
るのは確かだった。こうなったら俺も気持ちよくイキたくて堪らない。
 総てを諦めた俺を篤志も感じ取ったのか、嬉しそうに大腰を遣ってくる。
俺のケツ襞が篤志のものに絡みつくように蠢いている。
「コウちゃんのケツ、こんなに名器だったんだ。もっと早く犯っときゃあよかったな」
 その淫猥な言葉に、俺の方は恥ずかしくて堪らない。しかし、その恥ずかしさが、俺を快感の渦の中に煽りたてていく。
「すげえよ、コウちゃん、先走り、どんどん出て来てるよ」
「ああ」
 喉を反り返し、篤志を見上げる。
 昴成さんのものとは比べることもないが、太いものであの一点を
擦られる快感は、同じだった。
 篤志が覆いかぶさってきて、腰を遣ってくる。ズンズンと心地よい
衝撃が腰を痺れさせ、甘い衝撃となって背骨を駆けのぼっていく。
俺は目を閉じてその快美感に酔い痴れていく。
 俺の脚は窮屈に折り曲げられたまま腹を圧迫して息苦しい。
俺は脚を伸ばすと、草むらに踵をつけ、腰を浮かせる。
 角度が変わって、あの一点を突く力が強くなった。甘い衝撃が
背骨から脳髄へと突き抜けていく。
「コウちゃん、すげえよ。すげえ……」
 俺も篤志から与えられる快感を貪るように味わっていた。
 篤志が腰を押しだすたびに、俺のものから熱いものがトロトロを
溢れた。
 篤志の腰の遣い方は、昴成さんと違い、自分の快感を優先させる
ような直裁的な動きだったが、俺は感じてしまっていた。
 ドスン、ドスンと突きまくり、俺の肛肉を味わう篤志。腰にビンビン
とした痺れが走るのは、篤志が腰を遣いながらエラを弄ってくるからだ
った。
「アツシ、イッちゃいそうだ」
 俺は喘ぎながら悶えた。
「待てよ。もう少し愉しませてくれよ」
「なら、前を弄るのはやめてくれッ」
 篤志の手が俺のものを離した。篤志の反り返った剛棒が、あの一点を
突いてくる。俺のものは揺れながら、熱い先走りを噴き零している。
 ピストン運動がスピードを増していく。
「コウちゃん、イク、イク、イクうッ!」
 篤志が呻きだし、狂ったように突きあげてきた。そして、長く
引き痙るような呻きを発したかと思うと、熱い迸りがケツのなかに
飛沫となって跳んだ。
「コウちゃん、明日からもまた犯らせてもらうからな。もし、言うこと
きかなきゃあ、奥さんに全部バラしちまうから、覚悟しとけ!」
 篤志はそう脅すように言うと服を身につけ、そのまま境内を駆け抜け
て行った。俺は真っ裸のまましばらく草の上に寝転んでいた。
 たった今射込まれた篤志の精液が外に洩れ出てきて気持ち悪い。
ブルッと慄えがきた。篤志の残した捨て台詞を考えると、どうしようもなく
震えがくる。それに篤志に犯られて感じてしまった自分に嫌悪感が湧き上がる。
 立ち上がると、真っ裸のまま股間を掌で押さえて境内を抜けて階段を
下りた。階段に投げ捨てられていたTシャツ拾うと身につけて階段を
下りきった。階段の下に投げ捨てられていたハーパンを拾い身に纏うと、
初めてホッとなった。
 階段の石で背中についた傷がヒリヒリする。それだけじゃない。
身体中、あちこちに擦り傷が出来ているような気がする。
(えっ?)
 その時、駐車場に停められているベンツを見てハッとなった。
(昴成さん!?)
 ベンツのドアが開き、そこに立ったのは晃成さんだった。
 俺は思わず後ずさった。こんな姿を見られたくはなかった。
「どうした? 傷だらけじゃねえか?」
「どうしたんですか。こんな時間に?」
「いや、今夜、あのビデオを編集してたら、急に顔を見たくなっち
まってな。でも、時間が時間だからと、考えていたんだ。それより
どうしたんだ?」
 昴成さんの顔を見た途端、涙が出て来た。
 昴成さんは何かを察したらしく俺を抱き寄せる。
「俺んちに行きましょう。狭いですけど……」
 俺は昴成さんを連れて自分の部屋に戻った。
 玄関を入った途端、点けっぱなしだったエアコンの冷たい風が
汗まみれの俺の身体に気持ちいい。
 狭い玄関には、乳母車が立てかけられており、子供のオモチャが
散乱しているのに気づき、俺は急に恥ずかしくなり、少し片づけようと
した。
「そんなことよりシャワー浴びちまえ」
 取りあえずリビングの食卓テーブルに座ってもらい、冷蔵庫から麦茶を
出すと、浴室に飛び込んだ。強姦された痕跡を全て洗い流すように
熱いシャワーを浴びた。
(ちきしょう、アツシの奴!)
 そう思うが、不思議とアイツを憎む気持ちは湧いてこない。
 バスタオルを腰に巻いて、またリビングに戻った。
 昴成さんは何も言わず、何も訊かずにリビングで椅子に座ったまま
ぼぉーっと待っていた。
「ホントに普通の家庭って感じの部屋だな」
 部屋を見回しながら、笑うように言ってくる。
「狭いっしょ? それに、すげえ散らかっていて」
「いやあ、子供のオモチャとか、奥さんの化粧道具とかあるのを見てたら、
不思議な気がしてきた。幸治は既婚者なんだなって、つくづく思って
いたところだ」
 冷蔵庫からまた麦茶を出すと、昴成さんのグラスに注ぎ足し、俺も
麦茶を飲んでひと息ついた。
「幸治と知り合ってから、〈コウセイ企画〉はやめようかと思ってたんだ。
不動産管理会社を人任せにしてたけど、ちゃんとやらなくちゃいけねえかなってな」
「へぇーっ」
「それに、もう他の女や男を抱く気にもなれなくなっちまった。他の奴とじゃ、
もうおっ勃たねえような気がするぜ。好きになった奴以外とはな」
 テーブルを挟んで座った俺を見ながら明るく笑って言う昴成さん。
「あのラブホに幸治を迎えに来てた奴に犯られたのか?」
(すげえ勘!)
「いや、そんなことは……」
 篤志のことは言いたくなかった。
「わかった。それ以上は訊かねえよ。それより俺の仕事を手伝ってくれねえか?」
「えっ!?」
「奥さんを大事にしろよ。幸治の家庭だけは壊したくはねえ」
「うん。それは俺も同じ……」
 そう言いながら、篤志の残した捨て台詞を考えるとブルッと慄えがくる。
「なら、今夜は幸治と俺の将来について打合せしようぜ」

やましい優しさ7 投稿者:半勃郎(8月19日(月)10時01分24秒)
第七章

 俺は昴成さんの話を黙って聞きながら、ひとつひとつに肯いていた。
 その夜、昴成さんはベンツをコインパーキングに駐車しなおすと、俺
の家に泊まっていった。しかし、その夜は何もせずに、ただ抱き合って
眠っただけだった。
「幸治の家庭で、犯れるもんか」
 笑うように言った昴成さん。俺も昴成さんもおっ勃ったままだったが、
本当に手を出すことなく、ただ抱き合っていただけだった。
 翌日、寝不足気味だったが、朝一番で辞表を出すと、昴成さんを連れ
て、ヨメさんの実家に行った。
「そういうわけで、幸治君を我が社に迎え入れたいと思いまして……」
 昴成さんは、うちの工場にベンツを修理に出した時に、俺の対応がよ
かったんで、スカウトしたいという理由まで考えて、それをヨメさんに
言った。そして、出来れば新宿の会社所有の物件が空いているんで、そ
っちに引っ越してくれないかともつけ加えた。給与は、今の工場の五割
増し。家賃は二万円の負担でいいと提案してくれた。
 俺はヨメさんの顔色をずっと窺っていたが、ヨメさんは喜色満面の笑
顔で、昴成さんの提案を受け入れた。
「私も、今の仕事、コウちゃんには向かないと思っていたんだ。よかっ
たじゃない?」
「えっ!?」
「うん、何だか無理しているような気がして……。わたし、無理やり結
婚を迫ったじゃない? 子供が出来たのをダシにして……。コウちゃん、
生活のために無理して、工業高校にいたことで自動車整備の仕事を探し
たじゃない? だけどね、本当は違う仕事をしてもいいんじゃないかと
思っていたの」
 俺はヨメさんの言葉を聞いてホッとしていた。
 マンションに戻ると、篤志が正面玄関に待っていた。俺はギョッとな
ったが、昴成さんに背中を押された。
「ちゃんと話して、納得してもらうんだな」
 俺をおろした昴成さんは、そのまま帰っていく。
 俺は篤志を連れてコンビニのイートインに行った。アイスコーヒーを
飲みながら篤志に正直に話した。あの二回目の夜、昴成さんから犯られ
たことを話し、今は自分が惚れてしまったことなど、篤志を傷つけない
ように話した。
「俺、アツシに犯られて感じちまってたぜ。でも、俺、あの人と別の人
生を歩いてみたいんだ」
 最後にそう告げると、篤志は肯いて寂しそうに帰って行った。
 翌々日、引っ越しを終えると、ヨメさんと子供が帰って来てもいいよ
うに準備を整えた。
 昴成さんの会社は、全部で八棟のビルを持っていて、そのうち四棟は
オフィスビル、残りの四棟は住居用のマンションだった。
 俺の仕事は忙しかった。今まで委託管理してくれていた会社と契約が
切れたのをきっかけに、直接、昴成さんの会社が管理することになった。
通路の照明切れとか小さいことから、エアコンの修理とかまで、俺のや
ることは沢山あった。
 引っ越して一ヶ月半後の十月二十一日、三千二百六十グラムの男の子
が生まれた。病院に向かおうと昴成さんに連絡入れると、自分も行くっ
て言うんで、仕方なく一緒に行った。
 ヨメさんから俺より先に子供を抱き取った昴成さんは、子供の顔を見
ながら、目を潤ませていたのには驚いた。後から聞いたら、生まれて初
めて赤ん坊を抱いたって言うことだった。
 子供が生まれて一ヶ月後の十一月下旬、ヨメさんと大翔(ひろと)、
一ヶ月になる陽翔(はると)が戻ってきた。
「ねえ、コウちゃん、最近、冷たくなーい?」
 ベッドの中でヨメさんが言ってくる。
「何が?」
「ちょっと前までは精力絶倫だったくせに、今は全然じゃない!」
「そんなことねえよ。馴れない職場で疲れてんだよ。おッ!」
「ちゃんと勃ってるくせに!」
 トランクスの上から、俺の股間を握ってきた。
(俺、出来るのかな?)
 その時、三ヶ月になる陽翔(はると)(はると)の泣く声が聞こえて
きた。
「はいはい、分かりました」
 ヨメさんは俺を突き放すように隣のベビーベッドに行くと、三ヶ月の
陽翔(はると)を抱きかかえ、乳房を露わにして、赤ん坊の口に乳首を
持っていった。
「いいなあ、陽翔(はると)は……」
 俺は子供を抱きかかえているヨメさんの前に行くと、二人を包み込む
ように抱いた。
「まったく、わざとらしくて調子いいんだから……」
「今度の週末、大翔(ひろと)を連れて遊園地にでも行こうか?」
「私はいいわよ。こんな小さな子、人混みの中になんか連れて行けない
わよ。大翔(ひろと)だけでも動物園にでも連れて行って。行きたがっ
ていたから。来週、三泊四日の出張があるんでしょ?」
「ああ、社長のお供でな。今度、大阪と京都のビルを買うんだってさ。
それで一緒に行って、ビルの設備とかを確認しなくちゃならないんだ」
「あの社長、すごいわよね。最初、紹介してもらった時、怖かったけど、
見かけに寄らず優しいわよね。陽翔(はると)を抱いた時、目が潤んでいるのを見て驚いちゃった」
「うん、あの人と一緒に仕事していると、すげえ教えられること多いん
だ。それに勉強しなくちゃいけねえこともいっぱいあるしな。来年、宅
地建物取引主任士の試験を受けろって言われてるんだ。それと、夜間の
専門学校にも通えってさ。金は会社で出すって言ってくれている」
「いい話じゃない。最近のやる気満々のコウちゃんを見てると、ホッと
するんだ。仕事、頑張ってね。馴れないことも多いだろうけど、二人の
子供のためにも、そして三人目の子供のためにもね」
「はあ? 三人目?」
「だって、あたしもコウちゃんも一人っ子じゃない? だったら、家族
は多い方がいいし……」
「ええっ!?」
(俺、子供作れるのかな? 勃つんだろうか……)
 ちょっと不安になる。
「ねえ、コウちゃん、あたしのこと、どうして『ヨメさん』って呼ぶの?」
「えっ!?」
「これからは、ちゃんと『直美』って、名前で呼んでほしいんだけど……」
(そうだなあ。何となく〈ヨメさん〉って呼んでたけど……)
 俺はベッドに戻って横になる。
 来週、三泊四日の泊まり込みで昴成さんに責め嬲られるんだと思うと、
俺のものはギンギンに勃起していた。
(昴成さんとだと勃つんだけどな……。それにしても俺、昴成さんに
甘えっぱなしでいいのかな?)
 ふとそう思う時がある。
「幸治と知り合って、俺は自分の人生を考え直すきっかけになったんだ。
いくらでも甘えていいぞ」
 そう笑う昴成さんだが、俺に一抹の不安があることも確かだった。
どうして、あの時、俺を買おうとしたのか訊いたことがあった。
「龍辰(りゅうじん)先生が、一人の男に刺青彫ったって言ったから、
理由を訊いたのよ。そしたら、『その男の肌は、すげえ弾力と張りが
あって、伸展力が最高だったのよ。あんな奴のケツは、さぞ名器だと
思うぜ。俺が男食家なら、絶対に放っておかねえほどのケツだろうぜ』
って言うから探してたのよ。それであの書き込みを見て、ひょっとしたら
って思ったってわけだ」
「なにそれ?」
「褒めてんだからいいじゃねえか」
 今はいいけど、いつか飽きられる時が来るんだろうなって思う。
(まっ、いいか。そうなったら、そうなった時で……)
「やっと寝たわ」
「お疲れさま」
 ベッドに戻ってきたヨメさんを抱き寄せるとキスをした。
「その気、失くなっちゃった。子供が大きくなるまでは、愉しめないかもね。
コウちゃん、浮気したら、殺しちゃうからね!」
「はいはい」
 その時、大翔(ひろと)の泣く声が聞こえてきた。
「ああ、トイレに連れて行かなくちゃ!」
 やっと休めると思ったヨメさんが起き上がろうとする。
「いいよ。俺が連れて行くから、直美は先に寝てろよ」
(初めて「直美」って呼んじまった!)
 紙おむつが取れ始めトイレに行くようになった大翔(ひろと)を連れて
トイレに行くと、また寝かせた。
「寝たぞ」
 そう言ってベッドに戻ると、もうヨメさんは眠っていた。
(疲れてんだな……)
 ヨメさんを起こさないように、そっと隣に寝そべると目を瞑った。
 こんな毎日を送るようになっていたが、俺は幸せだった。
 昴成さんとのことで、心の底からヨメさんに申し訳ないという気持ち
がある。でも、その分、家族に優しくなれるような気がしていた。
(三泊四日の出張は、キツい責めをしてくるんだろうな)
 雁字搦(がんじがら)めに縛られ、鞭打たれて、キンタマを搾るよう
に潰されて……。そこまでされないと感じない身体になっていた。
 最近は鞭痕がつかないように昴成さんは鞭打ちを控えていたが、俺の
身体はそれを望んでいた。それを昴成さんに冗談ぽく言ったら、
「なら泊まり込みでねえと無理だな」
 今度の出張では、三泊とも有馬温泉にある昴成さんの知り合いの別荘
を借りることにしてあった。そこはSMの道具も吊れる装置もあるとい
う。
「一日目と二日目は鞭だな。三日、四日目で温泉に入りゃあ、鞭痕は消
えるだろうからな。俺も幸治を哭かせねえと感じなくなっちまったぜ。
俺たちの相性、最高だな」
 そう嗤うように言った。
 俺、これからどうなるんだろう。ふと、不安になる時がある。
「セックスてえのはよ、愉しめる時に愉しむこった。いずれ、俺たちの
セックスもただ抱き合うだけの平凡なものになる時が来るさ」
 昴成さんはAVビデオや映画に出演して、散々、男や女を抱いてきた。
その相手の今を見ると、そうなるんだとか自信たっぷりに言ってくる。
(まっ、ついて行くしかねえか……)
 そう思うと、俺はヨメさんに背中を見せるように寝返りをうつと、
おっ勃っているものをキツく握り締め、熱いため息をつきながら眠りに
ついた。
「幸治、俺とこうなったやましさが、心のどっかにあるだろう? それ
がある限り、幸治は奥さんや子供に優しく接することが出来るだろうよ。
やましさの裏返しの優しさっていう奴でよ」
 昴成さんがいつも俺に言ってくる言葉。それを思いながら、俺も
いつの間にか眠っていた。

大倉男塾列伝  投稿者:内村(7月19日(金)11時53分07秒)
毎週末、大倉男塾の会合が開催される。
塾生だけが知る事実だが、大倉先生は平日は妻子のおられる自宅に帰られるが、
週末は社会人塾生等一同で購入したという山奥の一軒家で寝泊まりされていた。
その一軒家で会合が行われる。社会人塾生は毎週泊まり込みで参加できるが、
そうでない塾生はかなりの制限がかかる。

大倉先生から、初めて塾の存在を知らされるのは『立志式』を終えた後になる。

大倉先生とバーベキューをして一泊するという事実を親に伝え、
親も電話で「よろしくお願いします。」の挨拶を大倉先生にすませたことにより、
泊まり込みでなければ許されない大倉男塾の『入塾の儀』に挑むことを俺は許されたことになる。

早朝5時30分。審査をする大倉男塾正式の先輩塾生の方々に見られながら、大倉先生から頂いた
腕時計1つと、純白のブリーフ一丁の姿で、
大倉先生の寝室の襖に向かって畳に額を付けて慎ましく礼。5時50分までそのままの姿勢を保つ。

5時50分になったら襖を開けて再び礼。中に入って布団で眠る大倉先生に対し礼。
襖を閉める。入室の仕方を審査する先輩塾生の方々に見守られるのはここまでだ。

教えられた通り、大倉先生の足元側に移動すると、穿いていたブリーフをぬいで綺麗に畳に敷く。
そのブリーフを跨がるようにいわゆるウンコ座りをする。
胸を張り凛々しい凛とした顔つきで真っ直ぐまえ一点を見つめ、手の甲を脇に着け肘を後ろ
にひく。腕時計を嵌めた手は真っ直ぐ見つめた視線の先に時計がくるような位置でとめる。
時間が5時59分になったら、腕時計を嵌めたほうの手も手の甲を脇に着け肘を後ろにひく。
頭のなかで60秒を数えて、ちょうど6時になったら、まさに『入塾の儀』の始まりである。

なお、大倉先生に気配を悟られることは御法度とされるため、
これまでの一連の動作は音をたてないように絶対の注意を払いながらの
動作になる。

6時ピッタリになったと同時に『コケコッコー』と鳴きます。
全身全霊をかけて本物の鶏と同じような声で『コケコッコー』と鳴くのです。

つまり、『鶏型人間目覚まし時計』になるのです。
何度も何度も『コケコッコー』と鳴くのです。
大倉先生が起きるまで何度も何度も鳴くのです。いいえ。違います。
大倉先生が目を覚まされても、起き上がられてもストップがかかるまで、永遠に『コケコッコー』と鳴かなければなりません。
金玉の痛みがストップの合図です。大倉先生が直々に蹴られたり金玉デコピンされたりして、
ストップをかけられます。


大倉男塾列伝  投稿者:内村(6月28日(金)07時30分22秒)
大倉男塾とは、中学体育教師である大倉教諭が創立された口外厳禁絶対秘密の男塾である。

大倉男塾列伝  投稿者:内村(6月18日(火)11時26分59秒)
なお、登場人物は全て仮名です。ご了承お願いします。

大倉男塾列伝  投稿者:内村(6月18日(火)11時24分49秒)
水も滴る男前の体育教師。鬼の大倉。
鬼の大倉、怒りで顔を赤く染めたならば、それは『赤鬼の大倉』である。